MyTravel Vol.6
<JR四国線取材(?)紀行> その6
徳島線 佃〜佐古間
9月22日(月)

この日は実家を8時過ぎに発ち、猪ノ鼻峠を越えて池田側から徳島線に沿って徳島に向かうことにした。
徳島線は佐古から佃まで67.5キロ、吉野川に沿って徳島県の北端を東西に結ぶ路線である。
同一県内だけを特定の川に沿って東西横一文字に結んでいる路線というのは全国的にも珍しい。
優等列車は特急「剣山」3往復の他、四国内では唯一の急行「よしの川」が1往復だけながらも残っている。
佃からスタートする。北に向きを変えて吉野川を渡って山越にかかる土讃線を横目に、徳島線は真っ直ぐ東を目指す。
半田町は半田そうめんで全国的に有名な町。阿波半田駅は無人で、駅前の商店が乗車券類を販売している。駅の周辺にもいくつか製麺所がある。
貞光は西日本第二の高峰、剣山の登山最寄り駅。駅前からバス又はタクシーで登山口まで行き、ロープウェイに乗る。スキー場もあるが、道が悪く、地元スキーヤーの評判はあまり良くない。
徳島線の丁度中間地点が穴吹。佃からここまで、毎時1本だった普通列車も、ここからは2本に増える。現在は殆ど全列車が新鋭1000形気動車に置き換わっており、全線単線ながらも以前に比べてスピードアップした。
特急「剣山」も全列車が停車する。
入場券で一躍全国にその名を知られた学駅。5枚の入場券セットで「ご入学」となり、受験のお守りとして今でも人気があるようだ。1セット800円のモノと1000円のモノがあり、学駅の他、穴吹駅や徳島駅でも代行販売している。
JR化後に一時無人駅化されたが、現在は業務委託によって駅員の配置が復活している。
穴吹〜徳島間の丁度中間地点が鴨島。
鴨島は徳島線内では最大の乗降客数を抱える駅で、徳島線内の駅では唯一、旅行センターのある駅である。
ちなみに同線内にはみどりの窓口のある駅が無い。
構内の配線の関係上、ここで折り返す列車は無い。
石井は徳島線内では鴨島に次いで乗降客数の多い駅。
駅前の大きな木は、並行する国道192号線からもよく見えるほどで、駅の場所の目印にもなっているようだ。
鮎喰は86年11月の統一国鉄最後のダイヤ改正(四国地区としては87年3月23日に単独でダイヤ改正を実施している)で誕生した駅で、築堤上にまさに「取って付けられた」感じの駅である。
蔵本は昔の尋常小学校のような古風な平屋立ての駅が独特の雰囲気を醸し出している。急行「よしの川」も停車する。
蔵本を過ぎると線路は高架となり、佐古。ここで線路は複線となって高徳線と合流、徳島に至る。