2001年11月28日更新

MyTravel Vol.27




九州トレインピック21完乗の旅(その2)



 JR九州トレインピック21完乗の旅の完結編である。

 記載方法等はVol.26と同様。






2001年11月18日


91M 特急「ドリームにちりん」


南宮崎(6:52)← 博多(22:50)

1号車2号車3号車4号車5号車
クロハ782

本ミフ
モハ783
15
本ミフ
サハ783

本ミフ
モハ783
111
本ミフ
クモハ783
11
本ミフ
博多 ← 宮崎空港

※博多〜小倉間逆向き



 今夜のお宿は、博多発宮崎空港行き夜行特急「ドリームにちりん」
 南福岡電車区の783系5両編成で、今回はこの列車だけグリーン席を確保した。

 だって、博多から宮崎まで乗ってグリーン料金がたったの2,450円なんだもん(^^;
 普通車の狭いシートで寝るぐらいなら、それぐらい奮発しても良いと思った次第である。

 「グリーンは高い」と思っている皆さん、JR九州のグリーン料金は安いんです(^^;
 参考までに、JR九州とそれ以外のJR各社のグリーン料金を以下に記す。

特急・急行列車のグリーン料金(単位:円)

100km
まで
200km
まで
400km
まで
600km
まで
800km
まで
801km
以上
九州を除く
JR各社
1,2402,6704,0005,1506,3007,440
JR九州内1,0001,5302,450
普通列車のグリーン料金(単位:円)

50km
まで
100km
まで
150km
まで
151km
以上
九州を除く
JR各社
7509501,6201,900
JR九州内500700


 安い、、とにかく安い(^^;
 今回乗車する博多〜南宮崎間は約411kmあるので、本来ならグリーン料金5,150円になるところ、JR九州内なのでたったの2,450円で済むのだ。

 その上、特急「つばめ」の4人用個室グリーン車を利用する場合は、実際の利用人数に関わらずグリーン料金は二人分の料金でOKなのである。

 偉いぞ! JR九州!(^^;



#まぁ、穿った見方をすれば、利用の芳しくないグリーン料金を値下げしてグリーン車の利用を喚起して、料金収入の増加を目論んでいるのであろうという推測も出来るのだけどね(^^;
#っていうか、多分それが本当の狙いだったのではないかと思う(^^;
#実際、10月に「九州グリーン豪遊券」でグリーン車に乗りまくったときも、思っていたよりもグリーン車の利用客が多いと感じたし。



 さて本題に戻ろう(^^;

 前回利用時は、後ろに気兼ねせずにシートが倒せるようにグリーン室の最後列の席を指名買いしたのだが、今回は前面展望が楽しみたかったので、逆に最前席を指名買いした。

 、、、、が、これがねぇ、、、前方の景色が気になってなかなか寝付けないんだわ(苦笑)
 やっぱ、夜行列車では展望の利く席は極力避けるべきだな(^^;;;


 大分で長時間停車の間に、例によって改札を出てすぐのコンビニで朝食を仕入れた。
 今回は南宮崎での折り返し時間が4分しかないのだ(^^;

 延岡では運転士が交代した。前回乗車時は延岡到着時点では熟睡していたので、これは今回の新発見(^^;

 翌朝、宮崎到着列車は定刻に宮崎に到着
 今回はここではまだ降りずに、もう一つ先の南宮崎まで乗車する。


 南宮崎駅は4番ホームに到着。

 次に乗車する特急「ひゅうが2号」は2番ホームに停車中で、急いで陸橋を渡って先頭の5号車に行ったら、「かぶりつき」の最前席が空いていたので座った。
 でもこの先頭車両、、、喫煙車両(非禁煙車)なんですけど、、、(^_^;←私はタバコを吸わない


5072M 特急「ひゅうが2号」(証)


南宮崎(6:56)→ 延岡(8:09)

1号車2号車3号車4号車5号車
クロハ782
505
本ミフ
モハ783
10
本ミフ
サハ783
205
本ミフ
モハ783
110
本ミフ
クモハ783
10
本ミフ
延岡 ← 南宮崎


 「ひゅうが2号」は783系ハイパーサルーンの5両編成で、普通車は全て自由席車となる。

 「ひゅうが」は1960年に京都〜都城間を結ぶ夜行急行列車の愛称名として登場したのが始まりである。但し、当時は漢字書きの「日向」だった。
 1968年10月改正では、大阪〜宮崎間を昼行で結ぶ特急列車の愛称名に抜擢されたが、1975年3月の新幹線博多開業を機に廃止されてしまった。

 現在の「ひゅうが」は、博多〜大分間特急「ソニック」の整備などによって、日中2時間に1本の運転となった特急「にちりん」の宮崎県内を補完する特急列車として、2000年3月改正で登場した。
 そのため、日中は2時間毎の運転となり、南宮崎〜延岡間は「にちりん」と合わせて毎時1本の運転となっている。


 宮崎を出るとすぐに大淀川大淀川を渡る

 また、佐土原を出て一ツ瀬川一ツ瀬川を渡る頃には日が出ていた

 都濃〜美々津間ではリニアモーターカーの実験線と平行し、リニアモーターカー実験線実験線をくぐった先の所にリニアモーターカー実験線基地基地がある



 、、、が、いつまで待っても車掌が検札に来ない(^^;

 前回「にちりん4号」乗車時の経験から車掌はこういうときは最後尾グリーン車の運転室(乗務員室)にいると判っていたので、丁度良いので日向市を発車したところで車内の巡回(車両番号の確認と、乗客数のチェック)がてら車掌を捜した。

#日向市を出ると次は12分で南延岡、その次は4分で終着の延岡になるため


 最後尾のグリーン車にいた車掌に乗車証明を貰って、列車の乗客数をチェックしたが、、、、

 グリーン車1名、普通車19名の、全部合わせてもたったの20名で、これでは回送列車も同然である。
 南延岡では乗降はなかったので、このまま終着の延岡に到着。

 到着時刻は8:09で、平日の都市部ならまさにラッシュアワーなのだが、この日は日曜日ということもあったせいか、延岡駅はなんとも閑散としていた。
 まぁとりあえず、降りた駅は全て撮影することにしているので(^^;、延岡駅延岡駅を撮影


 次に乗車するのは、延岡9:32発の小倉行き特急「にちりん4号」で、1時間以上の間があるのでちょっと付近を散策。
 駅から真っ直ぐ行った突き当たりに今山大師という神社があったので、ちょうど駅を見下ろせるところがないかと探したが無かった。

 なんや七五三のお参りに来ている人や、境内を散歩する人がいた。


 ちょっと早めに駅に戻り、延岡9:22発の寝台特急「彗星」南宮崎行き寝台特急「彗星」を撮影


5004M 特急「にちりん4号」


延岡(9:32)→ 大分(11:28)

1号車2号車3号車4号車5号車
クロハ782

本ミフ
モハ783
15
本ミフ
サハ783

本ミフ
モハ783
111
本ミフ
クモハ783
11
本ミフ
宮崎空港 → 小倉


 延岡からは小倉行き特急「にちりん4号」に乗車。
 車両はまたも南福岡電車区の783系、、、、って、これって昨夜乗った「ドリームにちりん」じゃないか(笑)


 今度も何故か最前席が空いていたので、喫煙席ながらも仕方なく(^^;乗車。

 今回は、途中の宗太郎での485系国鉄色国鉄カラーの485系「にちりん1号」と交換風景をちゃんと確保。


 この区間は前回も同じ列車でレポートした区間なので、詳細はVol.25を参照。

 佐伯では普通車はほぼ満席となり、津久見ではさらに立ち客まで出た。
 大分には定刻に到着。
 これまで何度も大分駅を通り、改札も通っているのだが、昼間に大分駅に降り立ったのはこれが初めてだったので、大分駅大分駅を撮影。

 本来はここから特急「あそ4号」に乗車予定だったが、始発から乗った方が確実に座れるだろうということで、構内にあったパン屋で昼食を仕入れた後、別府へ向かうことにした。


3024M 特急「ソニック24号」


大分(12:15)→ 別府(12:22)

1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車
クロハ882

分オイ
サハ883
205
分オイ
モハ883
205
分オイ
サハ883
105
分オイ
モハ883
105
分オイ
サハ883

分オイ
クモハ883

分オイ
大分 → 博多

※博多〜小倉間逆向き


 本当は883系には乗りたくなかったので、815系の普通列車で行こうと思ったのだが、2両編成の上にホームには既に多くの客がいて、座れる確率が低いと判断したため、やむなく特急にした。


 大分発車時点での「ソニック24号」はガラガラで、ゆっくり座ることが出来たが、、、、、

 やっぱりこのシートは我慢でき〜ん! (小さすぎるし掛け心地も良くないし)
 この内装も嫌だぁ〜! (もうちょっと落ち着いた内装が良いぞ)
 乗り心地も良くないしぃ〜 (もうちょっとスピード落としても良いぞ)


 10分弱乗っただけでさっさと降りて、別府駅前のゲームセンターで暇つぶし(笑)


84D 特急「ゆふ4号」(証)


別府(13:17)→ 湯布院(14:15)

1号車
2号車
3号車
4号車
キハ185
10
分オイ
キハ186

分オイ
キハ185
15
分オイ
キハ185
1008
分オイ
別府 → 博多


 別府からは、久大本線経由博多行きの特急「ゆふ4号」で湯布院まで向かう。
 車両は元JR四国車で大分鉄道事業部所属のキハ185系で、前日乗車した特急「あそ」と共通運用が組まれている。

 、、、ってそれどころか、ヘッドマークまで共通だし(^^;

 ただ、この日の同列車は通常3両編成のところ4両編成の運転で、まぁ、日曜日のそれも午後の列車なので、湯布院あたりからの帰宅客を見込んでのことであろう。


 別府から博多へ行く場合は、3時間以上もかかる「ゆふ」などは使わずに、2時間程度で着いてしまう「ソニック」利用が一般的なのだが、今回は「トレインピック21」キャンペーンの対象21列車のうち、残った久大本線の3列車に乗車するため、別府〜湯布院〜日田〜博多と3区間に区切ってその3列車を順繰りに乗り継ぎ、博多までたっぷり6時間半かけて行くという行程なのである(苦笑)


 別府発車時点で、指定席客は10名弱、自由席客は20〜30人程度であった。当然自由席車に乗ったので、出来ればかぶりつきの最前席にしたかったが、そのあたりには10名程度のグループ客が既に列をなしていたため、2号車に乗車した。


 キハ185系は、、、、遅いです(^^;、、五月蠅いです(^^;、、、狭いです(^^;;;;
 でも乗り心地はそれほど悪くはないぞ。


 10分程度走って大分に到着。ここで指定席は半分程度の席が埋まり、自由席車も3割ぐらいが埋まったようだった。
 大分からは久大本線に入り、南から西に向きを変える。

 勾配とカーブがきつくなり、線路も細くなり、列車のスピードはがくんと落ちる。
 キハ185系の変速機は手動変速なのだが、その変速ショックが大きい(これは運転士のせい?(^^; )し、低速段で高回転まで引っ張ると、2台の250PSエンジンはがさつでノイジーな苦しげなエンジン音を発し、とても特急列車としての軽快な走りにはほど遠い。


 うんざりするように湯布院で下車。
 次に乗車する特急「ゆふいんの森2号」まで2時間もある。



 まずは、由布岳(駄作(^^; )由布岳を撮影。
 ↑これ、駄作です(^^; もう少し綺麗に撮れた画像もあって、それは年賀状とかに使う予定なので、欲しい人はメールしてね(半分冗談(^^;; )。




 その後、温泉に入浴

 湯布院町営の健康温泉館「クアージュゆふいん」というところで、JR湯布院駅から徒歩5〜6分程度の所にあり、水着で入れるプールみたいな温泉まである。

 基本入浴料は800円で、タオルとか水着のレンタル料金は別途。


 詳細はこちら → 湯布院町営 健康温泉館「クアージュゆふいん」(新しいウィンドウで開きます)


 ちなみに場所だが、JR湯布院駅正面の道を200mぐらい進んだ所にある五差路を右斜め方向に進んで、さらに200mぐらい行ったところにある橋を渡ってすぐ右手である(左略図参照)。




 たっぷり浸かったつもりが、40分程度しか入っていなかった(^^;

 駅に戻り、湯布院駅湯布院駅を撮影。

 ちなみにこの駅には改札口のようなものが無く、ホームと駅待合室はガラス戸で仕切られているだけである。

 湯布院駅限定のオレンジカードがいくつか販売されており、2枚買うと台紙も貰えるとのことなので、3枚購入した。


 どうでもいいことだが、この駅の標高は453mあるらしい(^^;


7004D 特急「ゆふいんの森4号」(証)


湯布院(16:16)→ 日田(17:14)

1号車
2号車
3号車
4号車
キハ71

本チク
キハ70

本チク
キハ70

本チク
キハ71

本チク
別府 → 博多


キハ71「ゆふいんの森」の客室、、、、って、そこのオバさん邪魔!(^^;
↑キハ71系の客室、、、、ってコラそこのおばさん!
まだ席を立つんじゃな〜い!(^^;;


 湯布院からは、特急「ゆふいんの森4号」で日田へ向かった。
 車両は筑豊篠栗鉄道事業部所属のキハ71系と呼ばれる車両で、4両編成。

 キハ71系「ゆふいんの森」は、急行形気動車であるキハ58/65形を改造して1989年に登場した、高原リゾート列車である。
 改造といっても車体は新たに新製し足回りだけを流用している。

 オールハイデッカー構造でビュッフェを備え、室内はウッド調でまとめられて木のぬくもり感を演出している。
 専任のサービススタッフも添乗し、目的地に早く到着するよりも、到着するまでの間の時間を楽しむための工夫が凝らされている。


 全車座席指定席車のため、前月の九州紀行の折りに指定席券を確保済み。
 1号車の4番A席で、列車の中でもかなり後ろの方の席である。


 なお、このキハ71系「ゆふいんの森」は、1号車と4号車はキハ65形の、2号車と3号車はキハ58形の足回りを使っている。
 その為、2/3号車は過給器(ターボ)無しの180馬力エンジンを2台搭載してコイルスプリング式の台車を履いているが、1/4号車はターボ付きの500馬力エンジンに空気バネ台車という組合せで、当然ながら1/4号車の方が乗り心地が良く、本来の性能も良い。


 湯布院を発車すると、、、をを、これはまさしくDML30HSEの音だぁ(^^; 水平対向12気筒のターボサウンドだぁ(^^;;;


 というわけでほんの1時間弱であったが、そのターボサウンドを堪能した私は、日のすっかり暮れた日田で下車。

 日田駅日田駅を撮影。ストロボ無しのスローシャッターで撮影したもの。三脚も一脚も持ってなかったのでぶれなかったのは上出来。


 ところで、お土産を買うための資金が乏しくなりかけていることに今更ながら気付いた私は、日田での1時間ばかりの間に付近で銀行を探したが、当然のように数自体が極端に少ない上に何処も開いてなかった。


7006D 特急「ゆふいんの森6号」(証)


日田(18:27)→ 博多(19:54)

1号車
2号車
3号車
4号車
キハ72

本チク
キハ72

本チク
キハ72

本チク
キハ72

本チク
別府 → 博多

※3号車にビュッフェ有り

キハ72「新・ゆふいんの森」客室前方キハ72「新・ゆふいんの森」客室
↑客室から前面展望が見える(左) ↑客室はキハ71系よりややシンプル(右)


↑背面テーブルには車内の案内が、、、、


 とっぷりと日の暮れた日田からは、博多行きの特急「ゆふいんの森6号」に乗車。
 車両は筑豊篠栗鉄道事業部所属のキハ72形の4両編成で、「新ゆふいんの森」と称される。

 今回の「トレインピック21」キャンペーンでは「旧」と「新」の両方の「ゆふいんの森」に乗車しなければならないのだ。


 「旧」が改造車だったのに対して、「新」は純粋な新製車両である点が異なる。ただし、足回りや駆動系は1993年に登場したJR九州のキハ200系と呼ばれる近郊形気動車と共通で、製造コストの低減が図られている。
 エンジンは過給器付きの直列6気筒直噴式で450馬力。排気量が小さいのでトルク自体はあまりないと想像できるが、変速機の多段化によって加速性能を補っている感がある。

 実際乗車した感じでも、加速・減速性能とも「旧」のキハ71系を上回っているとはっきり体感できる程度の差があった。


 客室に関しては、電球色蛍光灯の「旧」に対して白色蛍光灯を採用しているほか、「旧」はカーテンだが「新」はブラインドになるなど、「旧」よりも「新」の方が見た目の豪華さという点ではやや劣っている(=シンプル)ように思える。

 また、両者とも客席は全てハイデッカー構造になるが、「旧」の方が「新」よりも座席位置が高くて見晴らしが良い。


 久留米までに途中、善導寺と御井で2回運転停車をし、さらに久留米到着を目前にして場内信号機で一時停止。
 その脇を上下2本の特急「有明」が相次いで通過していった。

 2本の「有明」を見送った後、「ゆふいんの森6号」はゆっくりと動き出し、まず鹿児島本線の下り線を渡ってから鹿児島本線の上り線へ転線し、久留米に到着。


 鹿児島本線に入った久留米からは水を得た魚のように快走、、、、するかと思ったが、列車ダイヤ上の制約が大きいのか、時折徐行する有様であったが、終着博多には19:54定刻に到着した。



 博多ではまず銀行(又はキャッシュコーナー)を探したが、、、、たくさんあるのはあるが開いているところが一つも無〜い!
 日曜日のまだ20時だぞ、20時!

 しかもどこもかしこも日曜日は17時から18時には窓口が閉まると書かれている、、、、100万都市のくせに日曜日の20時を過ぎるとことごとく閉まるというのはけしからん!(^^;;;;

 仕方なく、クレジットカードでキャッシング(^_^;してお土産をいくつか買っていると、、、、もう21時過ぎてるじゃん、、、


 ということで、今回のJR九州内のラストランナーは、博多発門司港行き特急「きらめき6号」


74M 特急「きらめき6号」


博多(21:40)→ 小倉(22:30)

1号車2号車3号車4号車5号車6号車
クロハ884

本ミフ
サハ885
107
本ミフ
モハ885
107
本ミフ
サハ885

本ミフ
モハ885

本ミフ
クモハ885

本ミフ
博多 → 門司港



 車両は南福岡電車区の885系6両編成で、まぁ早い話が「白いかもめ」である。

 実は小倉から寝台特急「あかつき」に乗るには、このもうひとつ次の22:05博多発の特急「ソニック101号」でも間に合うのだが、旅の最後に883系なんかに乗るのは嫌だったので、こいつにした次第である。

 1号車のグリーン車以外は全て自由席車で、博多発車時点での乗客は、1号車のグリーン車はゼロ、1号車普通車は5名、2号車は20名程度だった。
 小倉に到着する頃にはそれも半分以下に減っていた。


 小倉からは寝台特急「あかつき」で大阪へ帰ることにする。


36レ 寝台特急「あかつき」 + 34レ 寝台特急「彗星」


小倉(23:14)→ 大阪(7:18)

1号車2号車5号車6号車7号車9号車10号車11号車12号車13号車14号車
スハネフ15
17
オハネ15
351
オハネ15
40
スハネフ15
12
スハネフ15
19
オハネ15
41
オハネ15
25
スハネフ15
7
オロネ14
302
オハネ14
303
オハ14
303
「彗  星」
南宮崎 → 京都
「あかつき」
長崎 → 京都

※2号車はソロ
※10号車はBコンパート(4人での利用時は個室にもなる)
※13号車はシングルツイン/ツイン
※14号車はレガートシート(一部女性専用席)
※14号車にミニロビー有り

レガートシート
↑14号車


 14号車の座席指定席車に乗車。
 「レガートシート」と呼ばれる普通車の指定席車で、各列独立で3列シートが並ぶ。シートピッチ(座席間隔)はかなり広く、その上リクライニングシートは水平近くまで大きく倒れ、上下左右方向の空間的余裕もたっぷりで、夜行バスなんかとは比べものにならないほど楽ちんである。
 このうちの大阪方1/3は女性専用席で、この日は2名の客がいた。

 寝台特急「あかつき」は小倉の次の門司で、南宮崎からの寝台特急「彗星」を後部に連結し、終着の京都までは11両編成で走る。
 上の編成図では3/4/8号車の3両が抜けているが、これは時刻表上で「季節減車」と記されている、要は客の少ない時期は連結しない車両なのだが、この3両はむしろ連結している日の方が圧倒的に少なく、「季節増車」と表現する方が実態に合っている(^^;


 さて、私は基本的に旅先で乗った列車は、何両編成であろうとも全車両の車両番号を控えることにしており、この「あかつき」+「彗星」とて例外というわけにはいかない(^^;

 「あかつき」は門司で24分間停車するのだが、「あかつき」は門司に停車すると、6分後に「彗星」が到着するまでの間に機関車を付け替える。そして「彗星」が到着して南宮崎から同列車を牽いてきた機関車を切り離した後、「あかつき」は一旦大阪方に引き上げ、バック運転で「彗星」の前に連結するという手順を踏む。


 私が乗っていたのは先頭の14号車だったため、「あかつき」が門司に到着して機関車の付け替え枝が終わった頃に、「あかつき」車内を後ろに向かって移動しながら車両番号の確認と乗客数のカウントを行った。

 「あかつき」「彗星」がまさにドッキングしようとするところという素晴らしいタイミングで、ちょうど「あかつき」編成最後部の7号車に行き着いた。
 そして「彗星」編成の車番と乗客数をチェックしてから、悠然と14号車に戻ってきたというわけである。

 「あぁ、これで安心して眠れるわ」と、リクライニングシートを一杯に倒して毛布をかぶった(^^;;


 ちなみに、門司発車時点での各車両の乗客数は以下の通り(単位:人)。

1号車2号車5号車6号車7号車9号車10号車11号車12号車13号車14号車
12102012231811


 2号車と13号車は個室B寝台車であったため、とりあえずドアが閉まっている部屋は客がいるものとしてカウントした。
 12号車のA寝台車は、経験上では空室でもドアは閉められている(この時も全ての個室のドアが閉まっていた)ので、確認できなかった。

 11両編成で全部合わせても123名+αと1両平均11名程度、、、、乗車率は30%を切っており、明らかに不採算ラインである。
 最近の夜行寝台特急は、「北斗星」「サンライズ瀬戸/出雲」といったごく一部の例外を除いて、どの列車もこのような状況であるらしい。


 門司を発車して関門トンネルを抜けて下関に到着すると、駅名表示板のラインカラーがそれまでのレッドからブルーに変わり、JR西日本の管内に入ったんだということを実感させてくれる(^^;

 次の厚狭、宇部あたりまでは朧気ながら覚えているのだが、その先は全く記憶になく、ぐっすり眠っていたようである。


 翌朝、「間もなく三ノ宮」という車内放送で目を覚ましたときは、まさに列車は兵庫駅を通過しているときであったので、たっぷり6時間熟睡できたことになる。

 狭い夜行バスだと、腰が痛かったり背中が痛かったり足が痛かったりすることがあるのだが、そのようなことは全くなかった。


 三ノ宮を発車し、通勤客が徐々に増えて通勤ラッシュの始まりつつある途中駅を次々に通過し、7:18定刻に大阪駅10番ホームに到着した。この定時制の高さもバスには到底真似の出来ないことである。
 やっぱ、次からは列車で行くかな(^^;;


 この列車は京都行きなので、EF66形電気機関車がブロワーの音を轟かせながら、11両の青い客車を牽いて京都方面へ去っていくのを見送ってから、隣の9番ホームから新快速に乗車して高槻へ戻ってきた。





 「SLあそBOY」はまた何か機会があったら、もう一度乗り直して全区間乗車してみよう(^^;

 「つばめ」は良い(^^) グリーン車最高(^^) 普通車も良い(^^) 乗り心地が良いのもポイントが高い(^^) もちろん、次回九州行ったときも必ず乗ろう

 「白いかもめ」と「白いソニック」は普通車で充分だ(^^; 私的にはあんなグリーン車にグリーン料金は出せない(^^;;

 「ハイパーサルーン」はもうしばらく頑張って欲しいねぇ、、、っていうか、あれならまだまだ充分がんばれるぞ

 「ゆふいんの森」は「旧」も「新」もどちらも結構良かったねぇ、、、これも機会があればまた乗りたいわ

 キハ185系と883系は、できればもう乗りたくない(^^;



 いやそれよりも、九州はグリーン料金が安いねぇ(^^;;;;;



 さぁ、みんなも九州へ行こう!(^^;





その後、、、、、、




 帰宅後、11月20日に乗車証明印が全て押印された「パスポート」をJR九州へ送付した。

 約1週間後の11月26日にJR九州から、待望の記念品が贈られてきた。

↓画像クリックで拡大表示
(サイズ:950×540/87KB)
記念品のピンバッジセット
↓車両名クリックで画像表示(上画像左から並び順)
(サイズ:420×200)
キハ71系
ゆふいんの森
787系
つばめ・有明
885系
ソニック・かもめ
883系
ソニック
キハ183系
シーボルト


 いやぁ、想像していたよりちょっとエェもんです(^^;

 家宝にします、えぇ、しますとも(^^;;;;


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