2001年11月28日更新

MyTravel Vol.26




九州トレインピック21完乗の旅(その1)


↑キャンペーン用の企画切符「ホップきっぷ」


 さて10月末の九州旅行の折りに、ものの見事にJR九州の策略にはまってしまった(^^;私は、前回乗れなかった残り11列車に乗るため、再び九州へ旅立つことになった。

 10月末の次は11月中旬と、随分と短いサイクルだが、これは別に1日も早く全列車乗車したいと思っただけでなく、まだ乗っていない列車の中に、11月末から3月中旬までの間は運転しない列車(「SLあそBOY」とか)が含まれていたためである。
 キャンペーンは3月一杯までなのだが、3月末は仕事が多忙になることが予想されるため、今年のうちに(つまり11月中に)全部乗ってしまおうと思った次第である。


 いや、別に今回全部乗らなくても、とりあえず今回は例の冬季運休する列車に乗り、残りはまた後で乗りに行ってもよかったのだが、私はせっかちな性分でもあるので、「いかにして限られた日数で効率よく多くの列車に乗るか?」ということを追求したわけである(^^;


 今回使用した「ホップきっぷ」は、「トレインピック21キャンペーン」用に発売されている企画切符で、「トレインピック21キャンペーンパスポート」を提示しないと購入することが出来ない。
 「ホップきっぷ(\12,000)」「ステップきっぷ(\10,000)」「ジャンプきっぷ(¥8,000)」と3種類があり、まぁネーミングセンスについてはこの際問わないとして(^^;、「ジャンプきっぷ」は「ステップきっぷ」を、「ステップきっぷ」は「ホップきっぷ」を買った後でなければ購入することが出来ない。

 また、この3種類の切符全部買わなければならないということは全然無い(使わずに済むのなら使わなくても良い)。
 有効期間は土・日・祝日のみである。


 逆に言えば、キャンペーンに参加するフリをしてパスポートを手に入れ、この切符を周遊券代わりに購入して使うということも可能なわけである(^^;;



 なお、列車の編成はいつものように向かって右側を上り方で統一してある。
 また、トレインピック21キャンペーン対象列車で、まだ乗っていなかった列車(要は今回スタート時点でまだ乗車証明を貰っていなかった列車)については、列車名の後ろに(証)の文字を付記した。




2001年11月16日


 ということで、11月16日の金曜日、ほぼ定時に会社を後にして真っ直ぐ帰宅し、入浴の後準備を整えてから、新快速で大阪へ向かった。

 九州までの足は、先月末に九州へ行ったときにも利用した、梅田発福岡(天神)行きの夜行高速バス「ムーンライト号」
 但し、福岡(博多)まで乗車した前回とは異なり、今回はJR小倉駅前で下車することにした。


 本来なら福岡(博多)まで乗車して、博多から特急「つばめ3号」に乗車するのが正道なのだが、この「つばめ3号」は門司港始発の列車で、しかも他の「つばめ」が6又は7両編成なのに対してこの3号は「有明」編成を増結した11両編成、、、、しかも博多到着時刻はラッシュアワーまっただ中の8:11、、、混雑するのは目に見えている。

 今回は基本的に全て自由席車に乗車するので、とすれば当然博多から乗車していたのでは座れない恐れもあるわけである。
 ならば、もっと手前の始発に近い小倉から乗車するのが正解であろうと考え、小倉までにした次第である。


 この日の車両は西鉄バスの三菱・エアロクイーン(車体は西日本車体工業製)で、前回乗車した阪急の車両と同型車である。





 今回も結構よく眠れて、目が覚めたときは壇ノ浦(下関)であった。

 関門海峡大橋を渡って九州へ上陸、それから数十分でもうJR小倉駅前に到着した。


2001年11月17日


 この時点でまだ6時で、特急「つばめ3号」の発車まで1時間以上もある(苦笑)
 この際ついでにということで、普通列車で門司港まで移動して、始発から乗車することにした。


南福岡発門司港行 普通列車120M


小倉(6:19)→ 門司港(6:33)

クモハ813
207
本ミフ
サハ813
207
本ミフ
クハ813
207
本ミフ
南福岡 → 門司港


 小倉から乗車したのは、南福岡発門司港行き普通列車120M。
 南福岡電車区の813系電車3両編成で、小倉到着時の同列車は、なんと立ち客がいるほどの満員御礼状態であった。

 そのほとんどが新幹線乗り換え客のようで、多くの人が足早or駆け足で新幹線乗り換え口を目指していた。


 小倉から門司港までの120M列車はまるで回送列車も同然で、3両編成に10人程度の客しか乗っていなかった。


 小倉から3つ目が門司港駅で、ここがJR九州の起点となる。
 北海道で言えば函館、四国で言えば高松みたいな駅である。


門司港駅舎
 門司港駅舎の(ほぼ)全景。木造2階建ての堂々とした西洋建築で、国の重要文化財に指定されている。
 駅前に誰もいないところを撮影できるのも、早朝ならでは(^^;
門司港駅舎正面上部
 その中央部分。
門司港駅ゼロマイル票
 改札口を入った目の前にある、九州の鉄道の起点の証でもある「ゼロマイルポスト」。
門司港駅待合室
 待合所とか、、、
門司港駅みどりの窓口
 みどりの窓口とか、、、
門司港駅改札口
 改札口も全てレトロ調。
(いや、実際古いのだが(^^; )


 駅舎を撮影したりして暇つぶししてから改札を入ると、改札口を入った右手には旧関門連絡船の乗り換え連絡通路の跡が残っていた


3M 特急「つばめ3号」


熊本(9:29)← 門司港(6:59)

1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車8号車9号車10号車11号車
クモロ787

鹿カコ
モハ786
203
鹿カコ
サハ787
110
鹿カコ
サハシ787

鹿カコ
サハ787

鹿カコ
モハ787

鹿カコ
クモハ786

鹿カコ
クロハ786

本ミフ
モハ787

本ミフ
モハ786

本ミフ
クハ787

本ミフ
西鹿児島 ← 門司港熊本 ← 門司港

※4号車指定席はセミコンパートメント


 門司港からは、門司港発西鹿児島行き特急「つばめ3号」に乗車。

 「つばめ」用7両編成に、「有明」用4両編成がくっついた堂々たる11両編成で、古めかしい門司港駅のホーム長一杯に横付けされていた。
 1〜7号車までが終点の西鹿児島まで直通するが、付属編成の8〜11号車は熊本で切り離される。


 さて、この日の「つばめ3号」の基本編成(7両編成側)は、人気アーチストGLAYの福岡ドームでのクリスマスコンサートの広告が車体に貼られた、いわゆる「ラッピング列車」であった。
 私はGLAYは好きでもないし(そもそもよく知らないぞ(^^; )、どうでも良かったのだが、とりあえず今話題になっているらしいので画像だけは確保したわけである(^^;

↓GLAYのメンバーが車体に貼られたラッピング列車
「GLAY EXPRESS」



 とりあえず5号車に乗車。土曜日ということもあるのだろうが、11両編成の列車に、門司港発車時点での乗客は40〜50人ほど。

 小倉からは結構な乗車があり、その後も徐々に乗客を増やしていくが満席とまでは行かず、自由席車でもせいぜい3割程度の乗車率。まぁ、土曜日だからね。



 ところが、博多駅では自由席車の乗車位置に行列が出来ており、博多まで乗っていた客の約半数が降りた後に大挙して乗り込んできて、自由席車は一気に満席となってしまった。
 さらに二日市、鳥栖と乗車があり、ついに立ち客まで出る状態となった。


 結局「つばめ3号」は相当数の客を立たせたままで熊本に到着。ここでは約半数の乗客が下車し、後部4両は切り離されて、7両編成となってさらに西鹿児島へ向かっていった。

 熊本では40分程度の時間を取ってあったので、前回邪魔者がいて出来映えがいまいちだった熊本駅熊本駅正面口を撮影



8411レ 快速「SLあそBOY」(証)


武蔵塚(10:35)← 熊本(10:14)

1号車
2号車
3号車
58654
熊クマ
オハフ50
701
熊クマ
オハ50
701
熊クマ
オハフ50
702
熊クマ
宮地 ← 熊本


58654
↑綺麗に整備されている8620形蒸気機関車
通称「ハチロク」
「SLあそBOY」1号車
↑レトロ調の客室


 熊本からは、熊本発宮地行き快速「SLあそBOY」に乗車。

 実はSL列車に乗車するのは、1980年の「SLやまぐち号」以来実に21年ぶりである(^^;


 機関車は、通称「ハチロク」と呼ばれる8600形蒸気機関車。

 自動車好きな人にとって「ハチロク」といえば、AE86形カローラレビン/スプリンタートレノのことだが、鉄道好きな人にとっては「ハチロク」というとこの8600形SLのことに決まっているのである(^^;
 私は鉄道も車も好きな人間なので、いきなり「ハチロク」といわれると、SLのことなのか車のことなのか一瞬悩んでしまうのだ(苦笑)


 まぁそれはおいといて(^^;、SLの「ハチロク」は、総勢687両が製作されて全国各地で活躍した、大正期を代表する中型旅客用SLである。
 中央のボイラーの両脇に設置されている「ついたて」は「除煙板(デフロスター)」と呼ばれるもので、空気を整流することによって煙突から排出された煙が運転室に流れ込むのを防ぐ役割を果たしている。

 このデフロスターはもともと8630形(京都・梅小路機関区にて)オリジナルの「ハチロク」には装備されておらず、新製後に後付けで設置されたものである。
 さらにこのデフロスターにもいくつか種類があり、通常はC59(京都・梅小路機関区にて)ボイラーの左右にそれぞれ大きな1枚板の形で設置されるのだが、九州の特に門司地区(旧国鉄門司鉄道管理局(略称:門鉄局)管内)に配備されたSLのデフロスターは、通常の約半分のサイズの上側だけしかないものを装備しており、この58654形も1922年の登場以来ずっと九州で活躍した車両であることから、そのタイプのデフロスターを装備している。
 このデフロスターは通称「門デフ」または「門鉄デフ」と呼ばれ、九州地区配置のSLの大きな特徴でもあった。


 一方客車の方は、1977年に登場した50系客車を改造したモノで、1/3号車には展望室も設けられている。


 座席は固定クロスシートで、4人掛けのボックス席が基本だが、一部に一方向向きに固定された二人掛けのボックス席もあり、実際に乗車する際にはよく調査してから座席を指名買いした方が良さそうである。

 この日は近く(多分(^^; )の幼稚園児の団体が乗車しており、3両とも満席の盛況であった。
 車掌さんは西部のカウボーイ姿で乗車しており、天井に大型扇風機(?(^^; )が備えられたウエスタン風の客車とも相まって雰囲気はなかなかのものである。

 検札の時に、乗車証明を押して貰った。

 さて、本来なら終着の宮地まで乗車するのが筋だろうが、今回はこの後の予定があるため、始発の熊本から21分、距離にしてわずか12.9kmの武蔵塚武蔵塚で下車した。


72D 特急「あそ2号」(証)

(向かって左側が「あそ2号」

武蔵塚(11:06)→ 熊本(11:23)

1号車
2号車
3号車
キハ185

分オイ
キハ186

分オイ
キハ185

分オイ
別府 → 熊本


 武蔵塚からは、熊本行き特急「あそ2号」でさっさと熊本まで引き返す。


 乗車した3号車は、キハ185形の1号車。1986年11月のダイヤ改正で四国に登場し、93年に九州へ払い下げられた車両で、もう四国よりも九州での活躍期間が長くなっている車両である。
 「あぁ、こんな所でまだ頑張っているんだぁ、、」と、あまりの懐かしさに思わず涙した、、、、というのは嘘である(^^;


 武蔵塚発車時点での乗客は、3両合わせても30人ちょい。その上2つ目の停車駅はもう終着である。
 そのためかどうか、車掌が検札に来なかったため、こちらから車掌室に出向いていって乗車証明を押して貰った。


 熊本では17分の乗り換えで、博多行き特急「有明24号」に乗車。

 駅弁を買おうかと思ったが、結局駅のホームにあった立ち食いうどんで済ませてしまった(^^;


1024M 特急「有明24号」


熊本(11:40)→ 鳥栖(12:43)

1号車2号車3号車4号車5号車6号車
クモロ787
11
鹿カコ
モハ786
305
鹿カコ
サハ787
13
鹿カコ
サハシ787
11
鹿カコ
モハ787
22
鹿カコ
クモハ787
11
鹿カコ
熊本 → 博多

※4号車ビュッフェは営業休止
※4号車はセミコンパートメント


 「有明24号」「つばめ」型車両の6両編成。
 3号車の9番A席に陣取った。787系電車の中間車は、客室中央部に大型荷物置き場があるのだが、この席はその荷物置き場のすぐ隣になる、、、つまり後ろを気にせずに座席のリクライニングを倒せる上に、車両中央部に近いのではじっこの席よりも揺れが小さいというわけで、普通車の中では恐らく一番良い席ではないだろうか?(^^;

 折しも、前日の夕刻に東京を出発した「はやぶさ」が到着するところで、「はやぶさ」と入れ違いに熊本を発車
 「有明24号」は、熊本発車時点で自由席車は4割程度の乗車率だった。


 小1時間ほどで鳥栖に到着し、ここからは「かもめ」で長崎方面へ向かう。


2021M 特急「かもめ21号」


諫早(14:35)← 鳥栖(13:22)

1号車2号車3号車4号車5号車6号車
クロハ884

本ミフ
サハ885
103
本ミフ
モハ885
103
本ミフ
サハ885

本ミフ
モハ885

本ミフ
クモハ885

本ミフ
長崎 ← 博多


 本当ならば、鳥栖で2分の接続でもう1本前の特急「かもめ19号」に間に合うのだが、「かもめ19号」は4両編成であることや、時間的に余裕がないこと、さらに「かもめ19号」の783系ハイパーサルーンはグリーン車も普通車も乗車経験済みだが、「かもめ21号」の885系はまだ普通車に乗ったことがなかったので、普通車の方にも乗ってみたいと思ったので、1本遅らせたわけである。

 最後尾6号車は喫煙車両なので、5号車の10番D席に座った。


 普通車もグリーン車と同様の本革シートだが、操作レバーの使い勝手はグリーン車ほど悪くはない。
 また、一見固定式のように見えるヘッドレストは実は可動式なのだが、これがマジックテープを使用しているため、ヘッドレストを動かそうとすると「バリバリ」と結構大きな音がする。これははっきり言ってお下品で、このあたりもうちょっと改良できないものだろうか?

 床が木目フローリング調になる点や、シートバックテーブルが無い代わりにアームレスト内蔵テーブルがある点などもグリーン車と同じで、グリーン車と普通車の違いは座席の前後間隔の広さと、シートの上下リフターぐらいしかないような気がするのだが、、、

 やっぱ、885系は普通車で充分ですな、、、グリーン車なんて勿体ない。



 諫早で「かもめ21号」を降りて、今度は大村線経由で佐世保方面を目指す。


 その間に、817系電車の長崎本線バージョンがホームに停車中だったので、乗客が少なかったこともあり、車内を撮影してきた。
817系817系客室

 一面真っ黒のフロントマスクに、ウッドパネルを取り入れた座席と、デッキ付近には円形に吊り手が配置された、かなりユニークな客室である。
 811/813系が北九州大都市圏で使用されるのに対して、817系は2両編成を基本として、この長崎本線の他、福岡地区の「福北ゆたか線」で活躍している。

 諫早から乗車するのは、大村線経由で長崎と佐世保を結ぶ気動車特急「シーボルト」である。


7054D 特急「シーボルト4号」(証)


諫早(14:50)→ ハウステンボス(15:34)

1号車2号車3号車4号車
キハ183
1001
崎サキ
キハ182
1001
崎サキ
キハ182
1002
崎サキ
キハ183
1002
崎サキ
長崎 → 佐世保


「シーボルト」ロゴ
↑「SIEBOLD」のロゴとエンブレム
JR九州はエンブレムと派手な英語のロゴがお好き?(^^;

 車両は長崎鉄道事業部所属のキハ183系1000番台車で、1986年に登場したキハ183系500番台車をベースにして1988年に新製された車両である。
 元々キハ183系は、1979年に北海道用の特急形気動車として登場した形式であり、事実長崎鉄道事業部に所属するこの1000番台車4両を除いた160両全車両が北海道で活躍しており、その意味でこの1000番台車は異端車である。

 その1000番台車は、1988年の登場時は「オランダ村特急」を名乗って博多〜長崎間を走っていたが、1992年には早くも「ゆふいんの森2」に改造され、塗色も全面変更されて久大本線の特急列車に転身した。
 しかしそれもさほど長続きせず、1999年に新型「ゆふいんの森」が登場したのに合わせて再度改造と塗色変更が行われ、現在の特急「シーボルト」として再就職したという、数奇な遍歴の持ち主である。


 その為かどうか、見た感じは1988年製という年期以上にくたびれているという印象を受け、客室も最新の特急車両に比べると何やら薄暗くて暗いイメージが感じられた。

 諫早発車時点での乗客は50名程度で1両あたり10数人という少なさ。
 1/4号車の先頭部分は展望室になっているが、ここだけはさすがに結構人気があるようで、諫早発車時点でも10名近い客がこの展望席に陣取っていた。


 しかし諫早を出て次の停車駅・大村で一気に半数近くが下車、その次の川棚までには車内がガラガラになってしまったのは、先月乗車した快速「シーサイドライナー」とよく似ている。

 大村湾列車は20名程度の客を乗せて大村湾を眺めながら北上。

 車両の最高速度は120km/hだが、当然ながら大村線ではそこまで出すことは出来ない。


 本当はこの列車で佐世保まで行き、佐世保から特急「みどり」に乗車、さらに早岐で特急「ハウステンボス」に乗車しようかと思っていたが、よく考えたらこの日は土曜日なのだし、しかももう夕刻近いので、早岐から「ハウステンボス」の自由席車に乗っていたのでは座れない可能性が高いため、同列車の始発駅であるハウステンボスで「シーボルト」を降りることにした。


 特急「シーボルト」はたった10数名の客を乗せて佐世保方面へ出発していった。

 一旦改札を出て、ハウステンボス駅ハウステンボス駅を撮影

 ちなみにテーマパークの「ハウステンボス」は上写真側の出口を出て、長さ200mほどの橋を渡ったすぐの所にある。左の地図には橋が載っていないが、実際には駅とハウステンボスを直結する連絡橋が設けられている。

※地図出典:ALPS社「プロアトラス2000 全国DVD版」


 で、このハウステンボス駅とハウステンボスの間にあるのは川ではなく、「早岐瀬戸」「佐々浦」と呼ばれるれっきとした「海」である。

 また、駅の反対側には国道を挟んでスーパー銭湯(らしきもの(^^; )もあり、時間があれば入っても良いだろう。



6020H 特急「ハウステンボス20号」(証)

左がハウステンボス側先頭車、右が博多側の先頭車

ハウステンボス(16:18)→ 博多(18:00)

1号車2号車3号車4号車7号車8号車9号車10号車11号車12号車13号車14号車
クロハ782
1
本ミフ
サハ783
1
本ミフ
モハ783
1
本ミフ
クモハ783
1
本ミフ
クロハ782
502
本ミフ
サハ783
306
本ミフ
モハ783
203
本ミフ
クモハ783
1105
本ミフ
クロハ782
102
本ミフ
サハ783
202
本ミフ
モハ783
106
本ミフ
クモハ783
6
本ミフ
特急「かもめ32号」
長崎 → 博多
ハウステンボス20号
ハウステンボス → 博多
みどり20号
佐世保 → 博多

「ハウステンボス20号」「みどり20号」は、早岐〜博多間併結
「かもめ32号」「ハウステンボス20号」「みどり20号」は、肥前山口〜博多間併結


ハウステンボスのロゴ(その1)ハウステンボスのロゴ(その2)
↑やっぱりエンブレムと英語ロゴの好きなJR九州、この列車にもしっかりと、、、(^^;


 さてこの列車、次の早岐で佐世保からやってくる特急「みどり20号」と併結して8両編成になり、さらに肥前山口からは長崎からの特急「かもめ32号」まで併結するという、今や珍しい「3階建て併結列車」なのである。


 「ハウステンボス20号」は、予想通り自由席車も指定席車も始発から一気にほぼ満席となってしまった。

 ハウステンボスを発車して7分で最初の停車駅・早岐で、「ハウステンボス20号」が南から、「みどり20号」が北から、要はそれぞれ逆方向から早岐に到着し、併結する。
 「みどり20号」は早岐で方向転換するが、「ハウステンボス20号」は進行方向はそのままである。

 早岐停車中(「ハウステンボス20号」の停車時間はわずか3分)の間に「みどり20号」編成の車両番号と乗客数を確認、この時点で「みどり20号」は4両編成で乗客は10人程度と可哀想なほどガラガラで、「ハウステンボス」編成と好対照だった。


 佐世保線を40分ほど走って肥前山口に到着。

 「ハウステンボス20号」+「みどり20号」の到着を待っていた「かもめ32号」が、ゆっくりと同列車の背後から近づいてドッキング。
 これも同様に、わずかな停車時間の間に「かもめ32号」編成の車両番号と乗客数をチェックした。肥前山口発車直前の時点での「かもめ32号」の乗客は、グリーン車3名、指定席車/自由席車とも各20名程度と、「みどり」編成よりはマシとは言え、かなり少ない印象を受けた。


 肥前山口からは堂々たる12両編成となった「かもめ32号」+「ハウステンボス20号」+「みどり20号」は、夕闇迫る筑後平野を快走、佐賀では大量の帰宅客を乗せて「ハウステンボス」編成は一気に満席どころかデッキに立ち客が出るほどの混雑。

 当然ながら「かもめ」「みどり」編成はまだ余裕があることが容易に想像され、実際巡回に来た車掌も「みどり」編成に空席がある旨を口頭で立ち客に伝えていた。


 私に言わせれば、土曜日の夕刻なのだから、「かもめ」「みどり」よりも「ハウステンボス」の方が混雑するだろうことは容易に想像できるはずで、にもかかわらずわざわざ「ハウステンボス」編成に乗ってくるような客は、状況判断力や想像力が乏しい上に駅の案内をよく見ていない、列車音痴な客だと思えてしまう(^^;;;
 もしかして駅側では、上り列車については列車別の乗車位置表示をしていないのだろうか?


 まぁそれはおいといて(^^;、列車はほぼ満員の客を乗せて定刻に博多駅に到着。多くの客が新幹線乗り換え口へ急いでいった。



 で、私は、、、というと、わずか5分の接続で大分行き特急「ソニック45号」に乗車。


3045M 特急「ソニック45号」


博多(18:05)→ 小倉(18:44)

1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車
クロハ882

分オイ
サハ883
202
分オイ
モハ883
202
分オイ
サハ883
102
分オイ
モハ883
102
分オイ
サハ883

分オイ
クモハ883

分オイ
大分 ← 博多

※博多〜小倉間逆向き


 車両は大分鉄道事業部の883系振子式特急電車。前回の九州旅行で悪印象ばかり残った車両で、正直言って今回はできれば乗りたくなかった。
 にもかかわらずわざわざこれに乗ったのは、次に乗車する「にちりんシーガイア10号」に確実に着席するために、小倉から同列車に乗車したかったためである。

 当然ながら夕方の帰宅列車なので座れないことは百も承知の上だったが、案の定自由席車は既に満席で、デッキにも立ち客がいた。まぁ、どうせあんなシートには座りたくもなかったから良いけどね(^^;

 この列車は博多から大分まで1時間59分、小倉まで39分で結ぶ最速パターンの「ソニック」で、当然ながら、、、、揺れる揺れる、、、呆れるぐらい揺れる列車だわ。ただ速ければいいってもんじゃないだろうに。


 小倉で折り返し発車するころにはほぼ全員着席できたようで、こんな列車で立席では客が気の毒である。

 小倉では、コンコース内(改札内)にある立ち食いコーナーでうどんを食った(またかい(^^; )。


5010M 特急「にちりんシーガイア10号」(証)


博多(19:59)← 小倉(19:09)

1号車2号車3号車4号車5号車
クロハ782

本ミフ
サハ783
202
本ミフ
モハ783
18
本ミフ
サハ783
105
本ミフ
クモハ783

本ミフ
宮崎空港 → 博多

※博多〜小倉間逆向き


 小倉からは25分の折り返しで、特急「にちりんシーガイア10号」で博多へ戻る。南福岡電車区の783系ハイパーサルーンの5両編成である。
 小倉発車時点の同列車は思いのほか空いていて、これなら途中で乗っても座れたかも(^^;


 783系ハイパーサルーンは、時折強い横揺れがあるものの乗り心地に関してはフルスピードで走る883系よりはずっと良く、まだまだ捨てたものではないと思う。


70M 特急「きらめき2号」(証)


博多(20:25)→ 小倉(21:13)

1号車2号車3号車4号車
クロハ786

本ミフ
モハ787
21
本ミフ
モハ786
102
本ミフ
クハ787

本ミフ
博多 → 門司港


 博多からは26分の折り返しで特急「きらめき2号」でまた小倉へ(笑)

 この特急「きらめき」は博多〜門司港間の運転なのだが、朝の下りと夜の上りしか設定されておらず、まぁ、早い話が通勤特急&帰宅特急というわけである。


 をを、「有明」用の787系4両編成だぁ。
 ここまで20本以上のJR九州の特急に乗ってきたが、「有明」用787系4両編成に乗るのはこれが初めてである(^^;


 「つばめ」用787系とは、先頭グリーン車が全室でなくて半室になって半分は普通車になるとか、ビュッフェが無いという点が異なる程度で、内装面では特に変わったところはないのだが、、、、



 しかし、愛称名表示器が無いというのは不便だ、、、、
 最初ホームに上がったときにこの列車を見たとき、「あれ? まだ『有明』が停まってる、、、」と思って乗車口を確認しようとふと側面の方向幕を見ると「特急 きらめき 門司港行」と書いてあって、そこで初めてこの列車が「きらめき」だと気付いたわけである。

 やっぱ、愛称名表示器を付けないのなら使用列車を限定するべきだし、限定しないのなら表示器を付けた方が利用客にとっては親切だと思うのだが、、、、


 特急「きらめき2号」は編成が短い上に土曜日の夜ということもあって、博多発車時点で一部立ち客が出るほどの混雑であった。


3054M 特急「ソニック54号」(白いソニック)(証)


博多(22:25)← 小倉(21:39)

1号車2号車3号車4号車5号車
クロハ884

分オイ
モハ885
201
分オイ
サハ885

分オイ
モハ885

分オイ
クモハ885

分オイ
博多 ← 大分


 小倉からまたもや26分の折り返しで博多へ戻る(火暴)

 今度は大分鉄道事業部所属の885系「白いソニック」で、特急「ソニック」は883系列車と885系列車別々に乗車証明が必要なのだ。
 これで、小倉〜博多間は783/787/883/885系の各新型特急車に一通り全部乗車したぞ(笑)


 「白いソニック」は2001年3月のダイヤ改正で登場し、2000年3月の改正で登場した「白いかもめ」と基本的には同じなのだが、細部が異なる。
 まずカラーリングからして異なるのだが、加えて先頭のライトケースの意匠が変わっているほか、客室内も「白いかもめ」がグリーン車も普通車も黒の本革シートなのに対し、「白いソニック」は同じ本革シートながらグリーン車は赤茶色、普通車はブラウンとなる点などが異なる。

 また、基本編成が「白いかもめ」の6両編成に対して、「白いソニック」は5両編成となる点も異なる。
 なお、配置されている車両基地は「白いかもめ」用885系が南福岡電車区、「白いソニック」用885系が大分鉄道事業部となる。


 「ソニック54号」は小倉を2分遅れで発車。
 そのせいか結構飛ばしている、、、ように思えた(^^;

 小倉発車時点では乗車率は3割程度で、次の停車駅・黒崎ではその1/3近くが入れ替わったようだ。


 列車は結局2分遅れのままで博多に到着した。


 この次は25分の待ち合わせで、南宮崎行き特急「ドリームにちりん」で宮崎へ向かうことなり、Vol.27へ続く。



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