2001年9月23日更新

MyTravel Vol.18




 バースデイ切符の旅(前章)






 さて、JR四国では2001年の8月1日から「バースデイ切符」という新しい企画切符を売り出した。
 これは、誕生月の3日間に限り、JR四国内全線が乗り放題、しかも普通車指定席車はもちろん、グリーン車にも乗れる! で9,800円(一部は8,800円又は9,300円)という超お得な切符である。

 当然ながら、例えば9月生まれの人の場合は9月だけしか利用することは出来ないのだが、通常の特急普通車自由席しか乗車できない「四国フリー切符」が同じ3日間有効で15,700円なのだから、いかに安いかがお解り頂けよう。しかも、「四国フリー切符」は「四国内」だけ有効だが、「バースデイ切符」は「JR四国管内」有効、、、つまり、児島〜宇多津間も利用できるという点でさらにお得である。
 単純に計算すれば、高松〜高知間を特急グリーン車で1往復するだけで元が取れる計算で、こんなに安くしちゃって大丈夫? と心配になるほどのお得な切符である(^^;

 四国は昔からグリーン車の利用率が低く、加えてここ数年の景気の落ち込みと高速道路網の整備によって、利用客の減少傾向が続いており、今回の切符もそれに少しでも歯止めをかけようという狙いで発売されたモノ、、、、、なのだろう(^^;

 とりあえず、撮影できずに残っている駅の写真をいくつか撮っておきたいし、夏休みも10連休では物足りなかったからまた帰省したいし、さらに都合のいいことに私は9月生まれなので、この切符を使って四国内をぐるぐる回ってこようと思ったわけである。

 今回は9月15日に大阪から香川に戻り、16日から3日間かけて四国内を乗車、18日はそのまま大阪へ舞い戻ったわけで、1日につき1本のレポートをここに掲載する次第である。



 件のバースデイ切符は、帰省1週間間になってようやく、JR大阪駅構内にあるワーププラザ梅田店で購入。その時に主な乗車予定列車のグリーン券や指定席券を手に入れた。
 当然ながら、購入の際には運転免許証などの生年月日を証明できる公的証明が必要で、切符には氏名と年齢、それに誕生月も記載される。

 もちろん、各(乗車予定)列車とも最前席または最後席を指名買いしたのだが、100%の確率でいとも簡単に取れてしまったのには、さすがに拍子抜けしてしまった(^_^;

 大丈夫か?JR四国(苦笑)

 いやしかし、それにしてもこの切符、、、ちょっと安すぎるぞ(^^;
 私的には12,800円ぐらいでも買ってあげるからもう少し値上げしたら?>JR四国さん(^^;



 なお、文中の列車編成表は全て、右側が上り方としている。





9月15日(土)


 、、、、と、前置きはこれぐらいにして、前夜の金曜日は深夜3時までチャットをやっていて、その後8時半まで寝た。

 高槻駅で9月15日から有効の大阪市内〜琴平間の片道乗車券と、9月18日から有効の児島〜大阪市内間の片道乗車券を購入(高槻〜大阪間は通勤定期があるため)。
 高槻9:30発の新快速姫路行3217Mに乗車して出発した。

 新快速の京都〜三ノ宮間はいつもどの列車も混んでいるのだが、この日の3217M(223系1000番台8両編成)は特に凄く、高槻発車時点、、、いや、高槻到着時点で既にすし詰めに近かった。
 だから、休日の新快速は終日12両にしなさいと言っておろうが>JR西日本

 まぁ、大阪ではほとんどの客が入れ替わることは判りきっており、最悪でも大阪から座れるだろうと踏んでいたので、構わず乗車。

 大阪で大半の客が入れ替わり、難なく窓際席を確保、早速昨夜の不足分の睡眠時間を取ることにした(笑)
 客がほとんど入れ替わった大阪からも相変わらずのすし詰め状態だった。

 三ノ宮で半数近い乗客が下車し、車内は一気に空いたが、乗車も結構あり、立ち客は相変わらず多い。
 加古川〜姫路間で運転障害があり、曽根から御着、姫路にかけては徐行運転となり、結局終着姫路には6分遅れで10:50に6番ホームに到着した。

はまかぜ1号

 7番ホームに停車していた浜坂行特急「はまかぜ1号」が、待ちかねるように5分遅れで発車していった。




 姫路からは、7番ホーム11:04発の三原行各駅停車1415Mに乗車。
 休日のこの区間の列車は混む列車もあることは知っていたので、あえて1本前の新快速に乗ったわけだが、案の定姫路発車時点で立ち客も結構あった。
 車両は岡山電車区の115系1000番台で、当然(?)ノーマルの狭苦しいセミクロス車である。

 乗り心地も悪くて五月蠅くて狭苦しいシート、、、加えて騒々しいおっさん&おばはん連中も乗ってきて寝るどころではなかった(苦笑)
 携帯電話なんかより、あの五月蠅いおばはんたちを何とかしろ〜!

 県境を越えると雨が降り出した、、、、いや、姫路あたりから怪しい空模様だったのだが、ついに降り始めた。岡山には定刻に到着。



 岡山からは、高松行快速「マリンライナー29号」3149Mに乗車。4号車のクハ212に陣取る。
 大元付近の立体交差化の進捗状況を確かめつつ、児島で途中下車。

 小雨の降る中を児島駅の写真を撮った、、、、、、しまった、茶屋町駅の写真も撮ろうと思っていたのに忘れていたわ(^_^;



 児島からは琴平行の2537Mに乗車。



2537M
宇多津(14:01) ← 児島(13:47)
クハ111
5392
神ホシ
モハ112
5143
神ホシ
モハ113
5143
神ホシ
クハ111

神ホシ



 昭和40〜41年近畿車輛製で網干総合車両所所属の113系5000番台車4連で、外観と室内は昔のままのオンボロ車である。この日乗った車両の中では最低の車両だった。

児島駅にて
 2537Mは児島で15分間停車し、その間に3151M「マリンライナー31号」と13M「しおかぜ13号」に追い越される(右写真)。そのため、岡山〜多度津間53キロ程度を走るのに1時間20分もかかっている。


 岡山からの特急利用者で遠方まで行く人が、岡山から座れないことが多い理由の一つが、丸亀や多度津までの短距離客が多く特急を利用していることで、この四国行普通列車を転換クロス車による快速列車とすればそのあたり改善されるのではないかと思うのだが、JR西日本にとってもJR四国ににとっても、短距離特急利用客は美味しい「カモ」だから、多分やらないだろうなぁ(^^;



電気連結器
 それはそうと、この時やってきた「しおかぜ13号」の先頭4号車の、8400形の電気連結器カバーが何故か開いていたので、すかさず撮影(笑)
 ちなみに普段はカバーが下りていて、連結するときに互いに連結器横の小さな棒を押しあってカバーが上に開いて、電気連結器が繋がる仕組みになっている。



 13:47分にようやく2537Mは児島を発車。動き出してから1〜2分もしたところで、もう降りたくなった(苦笑)
 とてもじゃないが、琴平まで50分近くもこんな車両に揺られるのは真っ平御免である。


 次の宇多津で2537Mを下車、次の琴平行1253M「南風リレー」を待つ。



1253M「南風リレー」
琴平(15:04) ← 宇多津(14:29)
クハ113

四カマ
モハ113

四カマ
モハ112

四カマ
クハ112

四カマ


 やってきた1253Mは、113系更新車第2編成だった。これならまぁ許してやろう(^^;



 その1253Mは宇多津で7分間停車し、39D「南風9号」に接続&追い越される

 ちょうど「南風9号」が宇多津を発車するときに、隣の3番ホームを18M「しおかぜ18号」が通過。離合の瞬間を撮ったが、ちょっとタイミングがずれた(苦笑)


 多度津では13分間停車し、44D「南風14号」を待つと共に、後続の各駅停車145Mとの接続を取る。
 なるほど、確かに多少の乗り換え客はあったが、それでも30人程度の客を乗せて多度津を発車した。



#実は、この翌日はその44D「南風14号」に乗車することになっていたということに、大阪に戻ってから気付いたという、、、、なんてお粗末な話だろう(^^;



 113系更新車は座席は良いのだが、乗り心地は所詮113系。昔の近郊電車そのものである。加えて側面窓ガラスは見切り位置が高くて座席ピッチとも合っていないので、さほど快適とは言えない。
 本当に、こんな車両を大金かけて4両編成3本も改造するぐらいなら、6000系3両編成を4本新製した方が良かったと思う。


 琴平には定刻に到着。姉に迎えに来て貰って、この日はこれで終了である。



 えっ? 短い?(^^;

 だってバースデイ切符は3日間有効だから、この翌日から使うことにしていたんだもん(^^;



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