2000年2月5日更新

MyTravel Vol.17




「2000系でGO!」完乗の旅(その3)
(おまけ(^^; )




 さて、「2000系でGO!」は前日までで完乗してしまったので、この日はゆっくりと起き出し、高松で列車を撮っていることにした。


2月2日(水)

 9時起床(^^;


(2000年2月2日:高松駅)
2004D「しまんと4号」
琴平 (10:15) → 高松 (10:52)
1号車
2153
指定席
2号車
2120
自由席


 10時前に実家を出て、琴平駅へ。同駅10:15発の高松行き特急「しまんと4号」で、高松へ。
 琴平発車時点で自由席車は8割程度の乗車率で、結構乗っていた。

 車両は、、、というと、前々日に乗った「あしずり3号」の2・3号車だった(^^;

 善通寺・多度津・丸亀と停車駅毎に客を拾い、坂出ではほぼ満席になった。短距離の乗車客が多いのはやはり特急列車が快速列車的な性格も持っているためと思われ、現にこの前後1時間ほどは、「マリンライナー」を除けば普通列車は各駅停車ばかりである。

 坂出駅は、島式ホームの2番ホームに到着との車内放送が流れた。いぶかしく思っていると、「しまんと4号」到着と全く同時に「マリンライナー20号」岡山行きが向かい側の3番ホームに到着。どうやら乗換客の利便を図るための措置のようで、このあたりの融通の利かせぐあいはJRならでは(国鉄だったら絶対やっていないだろう(^^; )。実際10数名程度の乗換客があり、両列車はこれまた全く同時に坂出を発車した。

 坂出から高松までは17分と2000系列車にしてはかなり遅く、相当ゆっくり走っていた。それでも讃岐府中の先の閉塞信号が黄色を現示して減速。とりあえず高松には定刻に到着したが、先行の1246Mを八十場・讃岐府中通過とするか、始発の琴平をあと2分早く出せば、1246Mも「しまんと4号」も所要時間が短縮されるのにと思う。
 JR四国はどうも各駅停車に拘りすぎているようで、もう少し柔軟に停車駅を考えても良いと思うのだが。



 高松ではまずコインロッカーに荷物を預けた。改札口すぐ横の構内に有ったのがほとんど全てがら空きだったので、何処に入れようかとちょっと迷ったが、通常PCでXGAサイズを使っている私は、「1024」という数字を見て何故か異様な親近感を覚えたのでそこに入れた(爆笑)

 それから一旦改札を出て、みどりの窓口で高松から岡山までの「マリンライナー42号」のグリーン車指定席券を購入した。
 窓口は4つ開いていて、そのうちの2つは女性職員が窓口業務を行っていた。端末機はJR西日本タイプのWindows端末が導入されており、その窓口では日立のフローラが使われていた、、、、どうせならIBMかDELLを、、、(^^;;;


 この日の「うずしお8・9号」は、N2450量産型と、N2400形先行車の間に量産型2200形が連結されるという珍しい編成であった。

 1時間半ほど高松駅構内で撮影。JR四国内の駅で、朝から深夜まで人&列車の流れが絶えない駅はこの高松以外にはほとんど無く、ホームには必ず何か列車が停まっていて、改札口も閉じることがない。
 それでも、10:52に8番ホームに到着した「しまんと4号」が、折り返し12:01発の「しまんと9号」になるまで、1時間以上もずっと8番ホームに居座り続けているなど、地方のターミナルならではの風景も見られる。

 ちなみに現在は0・4〜9番までの7本のホームがあり、それでこの程度余裕があるので、新駅完成の暁の1〜9番までの9本ホームはやや過剰気味とも受け取れるが、これは将来の列車増発をにらんでのことと思われ、端岡や鴨川での設備改良工事もその一環である。


 旧高松駅ホームの「櫛形」配置は、上野駅地平ホームなどの終端ターミナル駅でよく使われる配線で、新駅もこの配置を継承する。ホームに多数の列車がずらりと並ぶ光景はいかにもターミナルらしい雰囲気があり、威厳のようなモノを感じる(^^;

 ただこの配線は列車の発着時にダイヤ上の制約を受けやすいほか、貫通式のホームよりも進入速度が制限されるという弱点もある。また、客車列車の場合は推進運転が必要といった制限もあるが、現在高松駅から発着する定期客車列車は無いのでそれについては関係なくなった。


(2000年2月1日)
高松駅4〜8番ホームにずらりと並んで発車を待つ列車群
左から、367M/161M/1257M/2011D/1023D


 さて、どう考えてもちょっと暇だったし、風も強いし(^^;そのおかげで寒い(^^;;ので、ちょっと多度津まで行って「いしづち」「しおかぜ」の併結シーンを撮ってくることにした。

1013M「いしづち13号」
多度津 (12:56) ← 高松 (12:31)
1号車
8501
指定席
2号車
8101
自由席
3号車
8201
自由席


 12:31発の「いしづち13号」8000系トップナンバーの3両編成で、2・3号車は試作車。両者を見比べると、台車の違い、出入口窓の大きさの違い、シートの違いなどがよく判る。

 後々のために、この時に8000系のシートのサイズを測った(^^;

 高松発車時点で自由席車は6割程度の乗車率。完成間近と見える新高松貨物駅の脇をかすめ、晴天の讃岐平野を快走する。平日昼間の時間帯なので短距離乗車客が比較的少ないほか、宇多津からはすぐ5分後を「しおかぜ9号」が走るため、坂出・丸亀・多度津とも乗客の動きはほとんど無かった。


 多度津では「しおかぜ9号」を後部に連結。「しおかぜ9号」「いしづち13号」の手前約10mで一旦停止し、誘導係が乗り込んで手旗によってゆっくりと進み、「いしづち13号」とドッキング。連結器は自動で繋がるので、あとは手早く幌を繋いで貫通路を確保すれば作業は終了。
 「しおかぜ9号」からは結構な数の降車があった。


152M
多度津 (13:15) → 鬼無 (13:55)
クハ120-17
クモハ121-17


 多度津からは121系2連の各駅停車で鬼無へ向かった。

 13:00に2番ホームに到着していた琴平からの各駅停車1254M(多度津終着:121系×2連)が、一旦2番ホームの高松方端部(正確に言えば、3番線出発信号機のすぐ手前)まで引き上げ、そのまま高松方引き上げ線に入った後、スイッチバックで1番ホーム隣の1番線を通過して留置側線へ入っていった。
 ほぼ時を同じくして、多度津駅の下り方電留線に停まっていた121系×2連が、「しおかぜ9号」+「いしづち13号」が発車した後一旦海岸寺方へ引き上げ、やおら空いた2番ホームに入ってきて、これが152Mである。

 素人考えでは1254Mをそのまま高松行きにすればいいだろうと考えるのだが、そこは運用上の都合というモノがあるのだろう(^^;



 なお、知らない人のために一応説明しておくが、多度津駅の場合は1番ホームと駅舎との間に下り方から上り方へ貫通する線路が1本あり、これが信号設備上で言うところの「1番線」になる。従って、「1番ホーム」を通っている「線路」は「2番線」になるわけで、ホームの番数と、線路の番数は一致しないというわけである。
 ちなみに多度津駅は「ホーム」は4番ホームまでだが「線路」は6番線まである。



 13:12に伊予西条からの7000系2連(伊予西条〜観音寺間は単行ワンマン)の4120Mが到着、目測で40〜50人程度の乗換客があり、152Mは70名程度の乗客を乗せて多度津を発車した。

 途中の坂出では「いしづち12号」高松行きの追い越し待ちのため7分停車。
 発車時刻になって出発信号機が示したのは「黄色」だったが、先行列車が特急ということもあって152Mはそのまま通常通り発車していった。

 今度は鴨川駅の工事の様子をデジカメで撮影。丁度停車中に同駅を通過する「いしづち15号」を収めようと、デジカメのタイムラグを計算に入れてシャッターを切ったが、0.15秒(推定(笑))ほどタイミングがずれたようだ(^^;

 同様に端岡駅の工事の様子も撮影。この間、讃岐塩屋・八十場・讃岐府中といった小駅を除いて少ないながらもいくらか客の動きがあったので、各駅停車にはそれなりの意味があるのだ。
 そうは言ってもその数は少ない(と私は思う)ことに変わりはなく、やはり自家用車での移動がかなり多いことは間違いない。


 ただ、各駅とも駅周辺は結構な広さの土地があるほか、このあたりは駅間距離が2〜3キロと都市近郊区間としては最適なので、香川県は四国で唯一の人口増加県であることを考え合わせれば、やり方次第では大幅な(駅周辺の)人口増&利用客増を図ることが充分可能であると感じた。
 現状では、「列車本数が少ない(少なくとも私はまだ少ないと思う)→駅周辺の人口が増えない→利用客数が伸び悩む→列車本数が増えない」という悪循環(悪くはないかもしれないが少なくとも良い循環ではない)を繰り返しているように、私は思うのである。

 子会社でオレンジタウンなどのような宅地開発を行うのも結構だが、地元自治体や地元不動産業者などとタイアップした総合的な開発を行わない限り、飛躍的な営業改善など望むべくもないと思うのだがどうだろう?



 鬼無駅では1時間ほど列車を撮影。とりあえず、「マリンライナー33・36号」のすれ違いと、1254Mと「いしづち17号」のすれ違いを撮った。


154M
 鬼無 (14:55) → 高松 (15:03)
7013



 鬼無からは多度津発高松行きの154Mで高松へ。
 7000形の単行列車だがちゃんと車掌が乗っている。単行列車で車掌乗務というのは、今の時代からすれば結構贅沢なことである(^^;
 7000形は、恐らく既出の多度津止まりの4120Mからそのまま高松へ向かう運用なのであろう。4120Mの車番を確認していなかったので確かではないが、他に考えられない(^^;


 乗客は50人ほど。ただ、地方都市圏ほぼ全てに当てはまることだが、向かい合わせボックスシートには一人しか座っていないことも多く、大都市でもない田舎でもない「地方」では見知らぬ他人と同じボックスに座ることを避けたがる傾向があるように見受けられる。
 その観点から言うと、やはり地方向けの車輌は1+2の転換クロスシートにしてしまった方が、座席の利用効率という点では一番良いのではないかと思える。
 ボックスシートに一人しか座っていないと4人分のスペースに1人だけということになるが、転換クロスなら、二人分のスペースに一人となるので利用効率は上がる。加えて両側のうちの片方を一人掛けにすれば、さらに効率は良くなるし、通路も広く取れる。
 しかも転換クロスなら、旅客サービスも向上するので一石三丁である。


 、、、、というのは、所詮素人考えだろうか?(^^;


 鬼無を出るとすぐに左手に工事中の高松貨物ターミナルが見える。線路の配線と架線の吊架もかなり進捗しており、完成間近を思わせる。


 高松ではまた30分ほど列車を撮影。6・7番ホームに8000系「いしづち19号」N2000系「うずしお16号」が並んだので、これを撮影。
 丁度9番ホームに、折り返し「マリンライナー42号」になる、「マリンライナー37号」が到着したので、荷物をコインロッカーから出してきて列車に乗り込んでから、1号車グリーン車の車内を撮影。ここで丁度フィルムが切れたので撮影は切り上げ、駅弁販売所で高松駅の名物駅弁「あなごめし」を夕食用に購入した。




3162M「マリンライナー42号」
岡山 (16:54) ← 高松 (15:53)
6号車
クモハ213-1
自由席
5号車
サハ213-1
自由席
4号車
クハ212-1
自由席
3号車
クモハ213-8
自由席
2号車
サハ213-8
指定席
1号車
クロ212-2
指定席



 実は「マリンライナー」のパノラマグリーン車に乗るのは初めてである(苦笑)
 シートピッチは1,300mmという余裕の広さで、足下に荷物を置いてもほとんど邪魔にならない。窓も大きくて見晴らしも良好。座席は窓側に向けて固定できるようになっていて、足元にはその時に使用するためのフットレストのようなモノも付いている。


 この日の「マリンライナー42号」のグリーン車の乗客は20名程度で、平日の夕刻近いことから、私以外には仕事帰り(多分出張帰りだろう)とおぼしきサラリーマンばかりだった。
 列車は讃岐平野を駆けて、坂出でかなりの乗客を乗せ、日の傾きかけた瀬戸大橋を渡る。西日が眩しく、ここでは窓の大きさが災いしているようだ(^^;
 しかしカーテンを閉める人はほとんど皆無だった。

 茶屋町からは単線の宇野線に降り、早島で早速115系×3連の宇野線各駅停車667Mと行き違いのために運転停車。妹尾を出て備前西市でも徳島行き特急「うずしお21号」待ち合わせのため運転停車。

 結局、茶屋町〜岡山間14.9キロを、途中6駅中3駅に停車して各駅停車と同じ所要時間19分と、快速列車とは言えない鈍足ぶりである。この区間の早急な複線化を望むモノである。



岡山では8番ホームに「スーパーやくも21号」を発見し、これを撮影。



 17:08に2番新幹線ホームに500系「のぞみ17号」が到着するのと同時に、3番ホームに700系「のぞみ24号」が進入。
 今回はセミアクティブサスを履いた5号車の8番席で、乗り心地は上々。ちなみに隣の4号車にも行ってみたが、こちらは結構揺れていた。

 岡山発車時点での5号車は完全に満席だった。新大阪では4割程度の乗客が入れ替わった。
 名古屋でも結構な下車があり、名古屋出発時点での乗車率は8割程度。

 実は名古屋に停まったのを覚えていない(おい(^^; )のだが、多分(^^;そのあたりで「穴子めし」を食した。
 熱海の前後でかなり速度を落としていたようだったが、定刻20:11に新横浜に到着、サラリーマンを中心に約半数の乗客がここで降りた。

 横浜線に揺られて町田に帰り着いたのは21時頃で、丁度自宅至近のキ○ムラ(^^;がまだ開いていたので、早速現像に出した。今回は36枚撮りで5本撮影、デジカメ(OLYMPUS CAMEDIA C−900Zoom)が広角側最大35mmなのに対して、一眼レフ(MINOLTA α−707Si)は24mmがあるので、本来デジカメを使うべき場面でも一眼レフを多用したため、結構な本数になった。


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