<架空鉄道「JRT四国」のページ>


JRT四国 ニュースリリース
Vol.18

(2005年7月18日)



<予讃線 小松〜松山ルート、「スーパー特急」方式で着工へ!>


 新居浜・伊予西条〜松山間の所要時間を、最速で30分以上短縮することのできる予讃線バイパスルート(通称:小松・松山バイパス)について、JRT四国では1987年の発足当初からその可能性について探り、建設工事費を準備金として毎年積み立てるなど、準備を進めて参りました。

 そもそもこの区間は、今治を経由することによる、愛媛県の県都・松山へのアクセスタイムのロスを減少することを目的として計画され、「全国新幹線鉄道整備法」に基づき基本計画線として位置づけられた、四国新幹線のルートの一部に含まれています。

 四国新幹線については、いまだ整備計画線への格上げの目処も立っていない状況ではありますが、四国にも本格的な高速道路時代が到来したこと、また将来導入が計画されているフリーゲージトレインの効果を最大限生かすべく、当該区間を「スーパー特急」方式で整備を進めてゆくこととしました。




 「スーパー特急」方式として建設するのは、伊予小松駅から松山駅までの区間で、総延長は約39km。

 全線複線電化で、途中に丹原、東長戸(いずれも仮称)の2駅と、非常用待避設備1ヶ所(奥道後:仮称)を設け、途中の区間は貨物列車の走行も考慮して、最大勾配が12‰に、また将来の新幹線への転用を見込んで、最急曲線は2500Rに抑えられ、設計最高速度は標準軌で260km/h、狭軌でも200km/hとなります。

 標高1,233mの東三方ヶ森をはじめとする、三方ヶ森連山の袂をほぼ一直線に貫く、「三方ヶ森トンネル(仮称)」は全長約27.3km(予定)と、開通すれば国内では青函トンネルに次ぐ長さ(山岳トンネルとしては国内最長)となります(2005年7月現在)。
 このため、各種保安設備を完備するほか、トンネルの途中に非常用の待避所を設けます。ここはトンネル区間の中でもっとも地上へのアプローチが容易な地点で、ちょうど石手川ダムの北端に位置しています。

 また、中山側橋梁を渡ったあたりから三方ヶ森トンネル途中の松山市権現町までの約28km(28,065m)の区間は、完全な直線区間となっています。


 この区間の完成により、小松〜松山間は距離が34kmが短縮されて、伊予西条〜松山間の所要時間は特急列車でわずか20分(狭軌160km/h運転の場合)となり、岡山〜松山間は最速で1時間30分程度、新大阪〜松山間は最速で2時間30分を切ります。



 これと併せて、予讃線 伊予西条〜伊予小松間の改良工事も実施し、完全立体化による踏切の撤廃、安全対策のための途中駅の配線変更、伊予小松駅の高架化も行うこととしています。


 総事業費は約2,400億円を見込んでおり、着工から約10年後の平成27年前後の完成を予定しています。



 JRT四国では、今後10年間の間に総事業費の1/4を負担し、残額を公設型50年リース方式で支払っていく計画としています。
 リース支払が完了するまでの期間は、同区間は第3セクター鉄道「四国高速開発鉄道」の保有となります。



【コラム】「スーパー特急」方式

 正式名称は「新幹線鉄道規格新線(しんかんせんてつどうきかくしんせん)」といい、新幹線の形態の一つ。

 新幹線建設のトータルコスト削減のため、路盤やトンネルなどの構造物は新幹線規格(フル規格)で建設するが、在来線と同じ1067mm軌間(狭軌)として建設するもの。
 新規にフル規格の車両を開発する必要が無いほか、新幹線区間全線を建設するわけではないので、新たに新幹線を建設するのに比べて大幅に費用が安く済むほか、新幹線規格で整備されているため高速走行(速度は200km/h程)が可能なのがメリット。

 また、将来フル規格新幹線が整備された場合も、軌間の変更やき電設備の変更などの小改造で、フル規格新幹線が走行可能とすることができる。

 現に、スーパー特急方式で建設された津軽海峡線・新中小国信号場〜木古内駅間は、北海道新幹線開業時には標準軌のレールを増設することによって、新幹線と在来線が併存する予定となっている。

 四国関係では既に、本四備讃線・茶屋町〜宇多津間がスーパー特急方式で建設されている。



〜本工事のその後の進捗状況(随時追記)〜

 Vol.45「小松松山バイパス工事進捗状況」(2008年11月3日)
 Vol.64「小松松山バイパス工事進捗状況(2)」(2012年6月20日)




<高知空港連絡鉄道・龍馬空港線 ルート決定>


 土佐くろしお鉄道ごめん・奈半利線の立田駅から分岐して、高知空港ターミナルビルに至る約3kmの、高知空港連絡鉄道 龍馬空港線 のルートが最終決定しました。

 同線は単線ながらも電化路線とされ、高架線として空港ターミナルビルへ乗り入れます。これに併せて、土佐くろしお鉄道ごめん・奈半利線の後免〜立田間も電化されるほか、立田駅も列車交換・待避設備が追加設置されます。

 JRTからは、特急「あしずり」の他、須崎方面から空港連絡快速の乗り入れを予定しており、須崎〜高知空港間は特急列車で40分程度で結ばれます。




 本年度から本格的な工事を開始し、2008年度の開業を目指します。



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