鳴門線 <池谷〜鳴門>

<沿革>

 1916年に、阿波電気軌道(吉成〜撫養(現鳴門)間)の一部として池谷〜撫養間が、次いで1928年に現在の撫養〜鳴門間が開業した。この時、現在の鳴門駅を撫養駅とし、それまでの撫養駅は蛭子前駅に改称された。

 1933年7月に国有化され、同年8月には撫養を鳴門に改称し、合わせて蛭子前は撫養に戻された。

 1977年2月に、高徳本線とセットで特殊自動閉塞(特殊CTC)化。





<概要>

 鳴門線の池谷〜鳴門間は1閉塞区間となる。
 つまり、池谷〜鳴門間では列車の行き違いが出来ないだけでなく、同時に2本以上の列車が進入することが出来ない。

 このことが現在の鳴門線の状況を物語っており、概ね毎時1本運転される列車は、日中はワンマン運転が基本となる。


 全区間、鳴門市営バスが並行して走っており、立道、教会前、金比羅前については駅名と同じ名前のバス停がある(通常の「○×駅前」ではない)。


 2010年度になって、途中の全駅についてバリアフリー対応工事が実施され、ホームの嵩上げなどが行われた。
 この工事完了に伴い、2011年3月改正からは1200/1500形が定期列車として乗り入れるようになった。





<列車&車両>

 列車は各駅停車のみの運転で、優等列車の設定は無い。ほとんどが徳島まで直通し、池谷折り返しは2往復のみである。

 従来はキハ40系の独壇場であったが、2011年3月改正からは1200/1500形の本格的な運用が開始され、2019年3月改正時点ではキハ40系は朝夕の4往復のみに充当され、それ以外は全て1200形または1500形となっており、いずれも徳島運転所の所属となっている。


※駅名をクリックすると、各駅ごとの詳細情報のページを開きます
営業キロ駅番号駅名(読み)開業年月日電略標高ホーム形態主な施設備考
8.5N10鳴門なると1928. 1.18ナト3 m 島式
1面2線

7.2N09撫養むや1916. 7. 1ムヤ1 m 片面
1面1線


5.7N08金比羅前こんぴらまえ1916. 7. 1コン2 m 片面
1面1線

駅舎無し
4.9N07教会前きょうかいまえ1924. 1.11ケウ2 m 片面
1面1線

駅舎無し
3.0N06立道たつみち1916. 7. 1タミ2 m 片面
1面1線

駅舎無し
1.3N05阿波大谷あわおおたに1961. 4.15アタ6 m 片面
1面1線

駅舎無し

T04
N04
(池谷)


(3 m)





<池谷駅>

 鳴門線の起点は、高徳線池谷駅。

 V字に配された線路に挟まれるようにして駅舎が建っており、写真左手が高徳線、右手が鳴門線である。

 もともと鳴門線区間の方が開業が古く、高徳線区間が後から開業したという経緯を持つためである。


<鳴門駅>

 鳴門線内の駅で交換設備があるのは終着駅でもあるここだけである。

 開業当時は「撫養」を名乗のり、それまでの「撫養」駅は「蛭子前」に改称されたが、その後「鳴門」駅と改称され、「蛭子前」は再び「撫養」に戻されたという過去がある。

 構内は1面2線の島式ホームが1本あるのみとなっている。


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