98年3月20日更新

MyTravel Vol.10




三浦半島・湘南海岸




 先日のTVニュースで、1954年にビキニ環礁で被爆した第5福竜丸のエンジンが神奈川県は三浦市の三崎に展示されているというのを聞いた。

 実は私は三崎とは少なからず縁があって、その昔、私の父が三崎を拠点とするマグロ漁船に乗って働いていたことがあり、幼い頃に母に連れられてよく訪れていたモノであった。

 もっとも、私自身は三崎に行ったことがあるということと、マグロが水揚げされるところを見た記憶があるだけで、三崎がどんな町だったかということまでは記憶に無いのだ。
 が、父が漁船に乗って出航するとき(マグロ漁船は遠洋で漁をするので、一度出航すると何ヶ月も帰ってこないのだ)にテープを投げて見送った記憶があるが、それが三崎だったのか、他の港だったのかは定かではない。

#父はその後静岡県の清水に拠点を移しており、個人的には清水の方が記憶に残っているのだが、、、


 まぁいずれにせよ、そんな背景もあって久しぶりに三崎を訪れたいという気になり、それならばその近辺のいろいろな鉄道に乗ってこようということになり、今回のショートトリップとなったモノである。


 「DIARY」に登録するべきか、「RAILWAY」に登録するべきか迷ったが、どちらかというと「鉄ヲ」な話題が多いのでこちらに登録した。


 以上前置き。





3月15日(日)

 まずはルートの説明。
 簡単に描けば以下の通り。えれぇでかい図になったけどご勘弁のほど(^^;



伊勢原
8:31
小田急 急行
8:43
海老名
8:52
相模鉄道 急行
9:23
横浜
9:37
京浜急行 特急
10:23
三崎口
10:27
京急バス
10:45
三崎
12:48
京急バス
13:02
三崎口
13:09
京浜急行 快速特急
13:22
京急久里浜

(徒歩)


久里浜
13:29
JR 横須賀線
13:57
鎌倉
14:48
江ノ島電鉄
15:11
江ノ島
15:26
湘南モノレール
15:42
大船
15:54
JR 東海道本線
15:59
藤沢
16:18
小田急 各駅停車
16:49
相模大野
16:54
小田急 各駅停車
17:18
本厚木
18:03
小田急 急行
18:14
伊勢原




 朝8時過ぎにホテルを出発、小田急でまずは海老名へ。


 相模鉄道に乗り換え、急行電車で横浜に向かう。
 乗車したのはアルミ車体の5100系で、昭和47年製ながら客室窓はパワーウィンドウになっており、走行音からするとインバータ制御の疑いがあるのだが、これは未確認。

 このパワーウィンドウ、油圧式で鉄道車輌としては当時世界初の装備だったらしい。

 左写真がパワーウィンドウのスイッチ。ちなみにこの5100系はちょっと古いのでボタン式だが、新しい車輌(8000系や9000系)だとシーソースイッチ式になっている。



 JRが初めてインバータ制御車を導入したのが平成になってからの話なので、もしインバータ車ならたいしたモノ(なのか?(^^; )である。

 相鉄の車輌はブレーキディスクが台車の外側に取り付けられているのが特徴で、これはこの古い車輌も最新の車輌も全て同じなので、これはひょっとしたら相鉄のポリシーなのかも\火暴/

 大和を出ると横浜までノンストップで、海老名からだと30分程度で到着。



 横浜から京浜急行に乗車。三崎口行の特急で、1000形の8連。この車輌、私の地元香川県の高松琴平電気鉄道(コトデン)で主力を成している車輌の元の車輌で、ここ京急で用済みになったモノをコトデンが安く買い取って改造の上走らせているモノである。

 また、コトデンは最近は京王帝都電鉄から車体だけ買い取ってそれに京急1000形の足回りを履かせた車輌も製作している。



 以前から京急は線形が悪い割にはよく飛ばすという話は聞いていたが、この日乗ってみて実感した次第である。
 特に横浜市内は急曲線が多くかなりの制限を受けながらよく走っているという印象を受けた。


 三崎口は京急久里浜線の終点でもあり、その先線路は途切れている。
 ここからは京急バスで三崎へ向かう。

 三崎へ向かう県道クラス以上のいわゆる「主要地方道」は国道134号とそれから分岐する県道26号以外は大きく迂回する県道215号しかなく、そのせいかこの日も結構な混雑であった。



 三崎港近辺をうろうろ。例の第5福竜丸のエンジンも撮影。福竜丸自体は尾鷲市に籍を持つ船だったらしいが、エンジンの方は元々この三崎籍の船に積まれていたようで、その縁でここに置かれることになったらしい。


 この後3月19日、このエンジンは東京都に寄贈され、核実験反対のシンボルとして第5福竜丸の船体と共に保存されることになったらしい。



 その昔(20数年前(^^; )に私が母と共に泊まった旅館や「オモチャ買って〜」と駄々をこねて結局買ってもらえなかったオモチャ屋(いずれも私は記憶にないのだが母がそう言うのだ(^_^; )はもう無かった(^^; というより、判らなかった。

 だがしかし、、この水揚げ場、、、、これは記憶にあるぞ、、、、ここの2Fフロアから中を見物できるのだ。なんか懐かしい気分がした。

 昼食は、マグロの雑炊にマグロの串揚げ、それにマグロの白子というマグロ三昧で、しめて2,450円(税抜)であった(^^;

 他にもマグロの頭部をそのまま煮込んだ奴(\12,000)とか、上トロ(\4,000)とか、マグロのなんやらセット(時価(^^; )なんてのもあった。

 私は11時半頃にその店に入ってすんなり食事がとれたのだが、正午頃になると店の前には行列ができていた。それはこの店に限ったことではなく、早めに食事をして正解だったようだ。

 2時間ほどで三崎を後にし、バスで三崎口へ向かい、今度は品川行快速特急に乗車。



 800系と呼ばれる集団見合式固定クロスシートを装備した快速特急専用車である。これで京急久里浜まで乗車。
 この車輌は2扉車だが、最近は3扉に改造された車輌も存在する。


 京急久里浜駅からJR久里浜駅までは徒歩2分程度。



 ちょうどホームには最新のE217系と旧型の113系が並んでおり、E217系が先に発車するようなので急いで乗車し、2階建グリーン車の2階席、、、の写真だけ撮って(^^;ロングシートの普通車に乗車。
 ちなみに横須賀線の電車はもう既にほとんどがこのE217系に置き換わっているようだ。



 鎌倉駅で下車。ここ鎌倉は中学校の修学旅行で来たことがある。
 時間がないので鶴ヶ丘八幡宮の鳥居だけ撮り、JR鎌倉駅の裏手にある江ノ島電鉄鎌倉駅から江ノ電に乗車。

 列車を写すためと着席したいがために、ちょうど停車していた1本をやり過ごして次の電車に乗車。
 藤沢までの区間、日中は7〜8分間隔で運転されている。

 次の電車は、ちょっと古い在来車と「10形」と呼ばれるレトロ調の新車の2連×2=4連であった。
 この新車は、江ノ電開業95周年を記念して昨年97年に新製された同社初の連接車で、2両編成で台車が3個、うち中間を除いた前後2つの台車が駆動台車になっている。

 レトロ調の外観と最新のシングルアームパンタグラフ&電気連結器の組み合わせがアンバランスで、とってもGood(^^;
 休日ということもあって、沿線でも多くの人がカメラを構えていた。

 このあたりは映画「稲村ジェーン」で有名になったところで、道路1本隔てた線路の向こうは太平洋である。
 ここで撮影のために途中で下車したい衝動に駆られたが、それはまた別の機会に譲ることにし、江ノ島で下車。



 ここからは大船まで湘南モノレールに乗車。
 頭上にあるレールにぶら下がって走行するタイプの「縣架式」と呼ばれるモノレールである。ちなみに東京モノレールや大阪モノレールなど、コンクリート製のレールに跨って走るタイプは「跨座式」と呼ばれる。

 この湘南モノレールは、ほぼ全区間道路の真上を走っており、縣架式ということもあって電線や信号機、道路を走るスーパーハイデッカーバスの屋根が車輌の床面すれすれぐらい(に見える)ところを通るので結構スリルがあるほか、通常の鉄道では考えられない急勾配や急カーブもあって結構面白い。

 江ノ島から乗車した客は数人だったが、大船到着時には超満員であった。日中は7〜8分間隔で運転されている。



 ← 湘南モノレール 湘南江ノ島駅の駅名板。


 下段の「出口」の表示がとってもナイス(^^;


 本当にその方向に出口があるのである(^^;;



 大船からはJR東海道線に乗り換える。
 たまたまホームに停車していた古い113系をやり過ごし、次の電車を待つ。
 211系で隣の藤沢まで乗車。



 藤沢から小田急江ノ島線に乗換。
 以前のJR四国高松駅のように、櫛形のホームの根本に改札がある「頭端式」と呼ばれるホーム配置である。

 停車中の町田行各駅停車(5000系6両)をやり過ごし、相模大野行各駅停車(4000系4両)に乗車(着席したかったのが理由(^^;<軟弱者)

 相模大野で各駅停車本厚木行に乗り換えて本厚木へ。

 本厚木で下車してちょっくらゲーセンへ行ってセガラリー2をプレイ(^^;

 伊勢原のホテルに戻ったのは18時20分頃であった。





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