寝台特急「瀬  戸」
(20系)
(EF65形)
(1972〜77年)


20系ブルトレ「瀬戸」


旧国鉄のブルトレ全盛時代を彷彿とさせる、堂々たる15両フル編成



鉄道事業本部主管の「瀬戸」については、こちら



 東京〜高松間を結ぶ「サンライズ瀬戸」の前身である「瀬戸」は、1950年に東京〜宇野間の夜行急行として誕生(当時は愛称無し→翌1951年に命名)した、生まれながらにして四国連絡の重責を担っていた伝統のある夜行列車である。
 一時は姉妹列車である急行「さぬき」を吸収して2往復となったが、1972年の特急化以降は一貫して1往復の運転となっている。

 1988年の瀬戸大橋開通を機に四国へ乗り入れるようになってからまだ20年少々であるが、昔から四国(特に香川)の住民にとっては非常に馴染み深い列車であり、NSRでは鉄道事業本部主管の架空編成列車とは別に、さぬき懐古鉄道部主管のリバイバル列車として、実在の編成を再現運転することにした。


 実際の「瀬戸」では、24系25形客車で運転されていた期間が最も長い(1977〜98年)が、その編成は末期(1990〜98年)にシングルDXとラウンジカーが連結された以外は、ずっと二段式解放B寝台のみのモノクラス編成と、他の九州ブルトレに比べると見劣りするものであった。
 また24系編成については、既に鉄道事業本部主管列車として豪華仕立ての架空編成で運転していることから、A寝台車を2両連結し、営業休止ながら食堂車も連結していた20系客車時代を、リバイバル編成として再現することにした。






「瀬  戸」
(リバイバル編成)


(1972〜77年)
EF65
527

1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車
カニ21
11
ナロネ21
129
ナハネ20
231
ナハネ20
81
ナハネ20

ナシ20

ナハネ20
248
ナハネフ23

8号車9号車10号車11号車12号車13号車14号車
ナロネ21
115
ナハネ20
80
ナハネ20
85
ナハネ20
88
ナハネ20
89
ナハネ20
86
ナハネフ22


※食堂車()は、営業休止。
※1/8号車は、ナロネ20形()に替わる場合あり。



 20系時代の実在編成。

 プルマン式解放A寝台車を2両、さらに営業は休止していたものの食堂車も組み込んだ、堂々たる15両編成をそのまま再現。
 牽引機関車はもちろん、当時の花形であるEF65形500番台P形。

 早朝の宇野線を、普通列車はもちろん、荷物列車を待たせ、貨物列車も待たせて長大な編成で威風堂々と走る姿は、まさに宇野線の殿様列車としての貫禄に溢れていた。



 NSRでも、フル編成運転時には瀬戸市駅最長の1/6番線の有効長いっぱいに巨大な体躯を横たえている。

 なお、実車同様に5号車の食堂車を抜いて運転する場合もあるほか、瀬戸市駅の2〜5番線から発着させる場合は、有効長に収まるように編成途中の2両を抜いて運転する場合がある。
 また、一人用個室「ルーメット」と二人用個室「コンパートメント」の合造車である、ナロネ20形(本来は「あさかぜ」専用)が1両、予備車として在籍しており、ナロネ21形の代わりに連結して運転することがある。



 運用している20系客車は、標準状態では15両編成で総重量465g(換算数46両)となり、35パーミル勾配のあるレイアウトでEF65−500(P)形に牽引させるには少々重い。
 実車の換算数39両に比べても重くなっているため、電源車のカニ21形を除いた全車について、ウエイトを撤去して軽量化を図り、15両編成で総重量392g(換算数39両)にして、実車に合わせてある。




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