NS Urban−Line
(NS アーバンライン)



 1982年に単線非電化路線として開通、86年に部分電化、90年に部分複線化が行われた、NSRのメインルートである。

 2000年度の大規模な設備投資により、全線の複線電化が達成された。


 実家の8畳間いっぱいに展開される半固定式レイアウトは、中央ターミナル部(340cm×65cm)と中間駅部(200cm×30cm)をエンドレスのレールで繋いであり、エンドレス1周約18m(実寸大換算約2.7km)となる。

 途中のエンドレス線区間も適宜モジュールレイアウトを組み込んであり、その時の気分によってある程度沿線の雰囲気を変えることが出来るが、面倒なので通常は事実上の固定状態となっている。

 ジオラマ(情景)などの製作は二の次で、とにかくカーブを少なくし、ストレートを長く取って、長編成の高速列車をストレス無く&違和感なく複線運転させることを主目的としている。



 中央ターミナルからは、総合車両所への回送線を兼ねた支線が分岐、この支線にも駅が1つある。



実家の自室に広げている、
NSアーバンラインのレイアウト


全線複線電化で、その上踏切の全く無い全線高架という
立派な線路で、部屋の中を2周するエンドレスは1周
約18m、最大高低差8.5cm、最急勾配4.5%

なお、左側画像の左側隣室に延びる単線の線路はNSプレーン
ラインで、その先に北四国総合車両所がある






 もう一つ、このNSアーバンラインのレイアウトの特徴は、特急「ハヤブサ」「オースター」が最高160km/h(実寸大換算)の高速運転を行うため、主要なカーブに「カント」が入っていることである。

 たとえば上の画像の右側、中央ターミナルを出た線路が支線を分岐し、本線の下をくぐるカーブには、下の写真のように肉眼ではっきり判るほどのカントを設けてある。


↑ 外回り線第6右カーブ(内回り線第7左カーブ)に設けられているカント
画像向かって右側が外回り線(上り線)、左が内回り線(下り線)


 これは当初、385系特急「オースター」で130〜145km/h高速試験を行った際に原因不明の先頭車両の脱線(それも先頭の台車のみが脱線)が多発したカーブである。
 しかも脱線するのは外回り線のみで、内回り線では脱線は発生しなかった。

 このカーブの手前には緩い逆S字カーブがあり、対策としてまずは先頭部に鉛の死重を積むことで一旦収まったが、160km/h高速試運転の際にまた同じ症状が再発したため、今度はかなり大きめのカントを設けてみたものである。

 これによって脱線は完全に収まっており、要はこのカーブでの脱線の原因は、カント不足と先頭台車の「軸重抜け」の競合によるものと推察される。

 なお、この現象は振子式車両である385系のみで発生していることから、振子機構が脱線の遠因となっているのも間違いない。
 振子式車両の導入を考えておられる方はこの「軸重抜け」の現象に留意された方が良かろう。



 これ以外の要注意カーブにもカントが入っている(っていうかカントの入ってないカーブの方が少ない)ほか、上のカーブを抜けた直線区間の先にあるカーブは、当初はW字カーブだったが、その後途中に短い直線を挿入する線路改良を行った(カントも入っていたが、現在はこのカーブ自体が無くなっている)。


 これらの対策により、現在はカント不足が原因と思われるカーブでの脱線事故は皆無となっている。

※ポイントの切り替え不良による脱線はたまにあるけど(苦笑)



 2004年8月の線路改良前は、内回り線に最大5%の急勾配があり、重量級列車にとってのネックとなっており、改良後もしばらく残っていたが、2006年にバックストレートからサミット地点(立体交差地点)に至るまでの高架区間について、橋脚土台部分の高さを見直すことで勾配の緩和を図った結果、バックストレート区間については勾配が1.8%になり、サミット手前0.5m区間の3.5%が内回り線の最急勾配となっている。
 外回り線は、西都駅を通過した後サミット地点に至るまでの途中約0.5m区間が4.3%となっており、これが本線区間における最急勾配区間となっている。


2006年5月にさらに線路改良

バックストレート区間全体を緩勾配化することで、最急勾配を大幅に緩和


2004年8月に線路改良

向かって左下の部分にあった隣室との間の扉を撤去して、
S字カーブを解消してバックストレートを延長した


以前はこんな感じ




2004年8月の配線変更によりNSアーバンラインにお目見えした、
複線3連トラス橋+ガーター橋
橋梁全長は980mm(実寸大換算147m)

モデルになった橋は、、、、特に無い(^^;
あぁ、そういえばまだ名前を決めてなかった(笑)



 さて、せっかくのこの大きなレイアウトも、私が帰省したときしか使用されないわけで、使用日数は年間数十日程度である。

 従って普段使用していないときはちゃんと防塵対策をしておかないといけないわけで、2002年まではホームセンターで買ってきた透明塩ビシートをかぶせてあったのだが、見栄えが悪いなどの難点があったため、2002年末に帰省した折りに、せめてメインターミナル部分と総合車両所部分だけでもと、ホームセンタで売っている鉄骨フレームなどを使用して防塵カバーを製作した。

防塵カバーを掛ける様子を見る(^^;



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