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JRT四国 ニュースリリース
Vol.35

(2007年10月7日)


<四国中央市内区間の連続立体交差化事業について>


 かねてより検討中だった、愛媛県・四国中央市街地区間の予讃線の連続立体交差化事業について、概要がまとまり事業化の運びとなりました。

 このたび高架化されるのは、四国中央市川之江町東町(高松起点71.2キロポスト付近)から、四国中央市中之庄町(高松起点78.9キロポスト付近)までの7.7kmの区間です。

 途中にある川之江駅と伊予三島駅が高架化されるほか、両駅の中間地点(四国中央市妻鳥(めんどり)町:高松起点74.4キロポスト付近)に妻鳥信号所(仮称)を設置し、大王製紙専用線貨物扱所(高松起点76キロポスト付近)への貨物線(単線)を分岐します。
 併せて、同貨物扱所を整備して貨物駅に格上げし、「四国中央貨物駅」とします。

 結果、現在伊予三島駅でスイッチバックしている専用線貨物扱所への貨物列車は、川之江方面からのスルー運転となります。


 この事業により18箇所の踏切が撤廃され、市内の東西および南北間の道路交通がスムーズになり、踏切障害事故などの危険性が大幅に軽減されます。



 総事業費は約550億円を予定しており、JRT四国ではこのうちの1割程度を負担します。
 本年度に工事着工して、2012年度の完成を目指します。


 なお、伊予三島〜伊予西条間については踏切撤廃事業施工重点区間となっており、本事業とは別に立体化などの踏切撤廃工事(2013年度完了予定)を進めているほか、関川〜多喜浜間は防災対策のための一部線路付け替え工事も別途進捗(2008年度完成予定)しており、これらの事業が全て完成すると、川之江から伊予西条(両駅を含む)までの約45kmに渡る区間について、踏切ゼロ化が実現します。


 さらに、当ニュースリリースVol.18でお知らせした、小松〜松山バイパスの建設に併せて、伊予西条〜伊予小松間についても踏切撤廃事業を進めており、これら全てが完成すると、バイパス経由のルートの場合、川之江から市坪(重信川橋梁)までの約92kmの区間が「踏切ゼロ区間」となります。




<DC310系・EC310系を追加導入>


 松山・高知地区で好評をいただいている、DC310系気動車ならびにEC310系電車を、11月に追加導入します。
 今回は、松山地区にDC310系気動車を10両、高知地区にEC310系電車を9両の、合わせて19両を投入します。



 これにより、高知地区については、佐川経由の普通列車のうちの、およそ2/3がEC310系電車に置き換えられます。

 在来の7000系電車による列車についても、若干運用の見直しを行うため、高知地区の電車による普通列車については、11月末をもって列車本数ベースで見た場合のトイレ設置比率が100%に達します。



 松山地区の気動車による普通列車については、予讃線・長浜線ともにデータイムの全ての列車が、12月1日までにDC310系気動車に置き換わります。

 12月1日以降も在来のキハ185系気動車で運転される列車は、朝の上り通勤快速2本(予讃線/長浜線・各1本)と、夜の下り列車2本(金・土・休前日は3本)のみとなります。なお、キハ54形気動車については、同日以降は予土線以外での定期列車運用は無くなります。



 DC310系気動車ならびにEC310系電車は、年末から来年3月までの間にかけて、さらに合わせて16両の導入を予定しており、2008年3月には松山地区の全ての気動車による普通列車がDC310系気動車に、また高知地区の電車による普通列車が全てEC310系電車に置き換わります。



 この置き換え完了に合わせて、在来車輌の配置転換を実施することから、松山・徳島・高知の各地区については、原則として電車・気動車ともに全ての普通列車の車輌が全長21.3mの3扉車となり、使用車種と乗車位置が統一されます。

2008年3月以降の各地区の普通列車使用車種
気動車列車電車列車 備 考
(適用区間)
松山地区DC310系7000系 予讃線 新居浜〜宇和島間(*1)
長浜線 伊予市〜伊予大洲
高知地区1000形EC310系 土讃線 阿波池田〜中村(*2)
佐川電気鉄道 伊野〜吾桑
徳島地区
(*4)
1000形7000系 高徳線 高松〜徳島
牟岐線 徳島〜牟岐
徳島線 徳島〜阿波池田(*3)
鳴門線 徳島〜鳴門(*3)
(*1) 新居浜〜伊予西条間は高松地区からの乗り入れ列車(2扉車)があります。
(*2) 土佐くろしお鉄道からの乗り入れ列車は(2扉車)となります。
(*3) 快速「SunLiver」および同型車を使用する列車は(2扉車)となります。
(*4) 徳島地区については、現時点で既に上記車種に統一されています。
(参考)
高松地区
6000系
(21.3m/3扉)
311系
(20.5m/2扉)
予讃線 高松〜伊予西条間
土讃線 多度津〜阿波池田間



 高松地区に残る全長20.5mの311系電車については、2008年度から3年計画で、EC310系電車への置き換え(80両:予定)を計画しています。




<「しおかぜ」「マリンライナー」のグリーン車に「ゆりかご形シート」を導入します>


 現在、土讃線特急「南風」として運用されているEC500で好評をいただいている「ゆりかご形シート」ですが、特にグリーン車で使用している「フレキシブルクレイドシート」について、予讃線特急「しおかぜ」と瀬戸大橋線快速「マリンライナー」のグリーン車に採用拡大することとしました。


 バックレストは2段折れ機構を備えた電動リクライニング式を採用しています。
 リクライニングに合わせてバックレスト下端部分がわずかに前進し、それに合わせて座面部分もわずかに前進すると共に、座面後端が下がり、逆に座面前端が上昇します。
 それにとどまらず、シートとのフィット感を向上させるため、ランバーサポート(バックレストの腰が当たる部分)と可動式ヘッドレスト、それにレッグレストまで備えています。またレッグレストには、かかと部分をサポートする簡易タイプのフットレストも装備されています。

 アームレストにはステレオヘッドホンとテーブル、それに読書灯のスイッチを内蔵しています。読書灯はヘッドレスト右上に備えられ、もちろん角度調節も可能ですので、座席の位置や向きに関係なく、常に一定の場所を照らすことが出来ます。


 座席配置は従来通りの1−1−1の3列配置となり、シートピッチは「しおかぜ」が1,240mm、「マリンライナー」が「南風」と同じ1,300mmです。


 本年末より順次座席の取り替えを開始し、2008年3月までに完了の予定です。





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