<2007年7月1日ダイヤ改正の概要>
JRT四国では、N700系量産車の登場に伴う東海道・山陽新幹線のダイヤ改正に合わせて、2007年7月1日にダイヤ改正を実施します。 <ICカード乗車券「I−CA(アイカ)」を導入します!> JRT西日本が岡山・広島地区にICカード乗車券「ICOCA」を導入するのに合わせて、「ICOCA」と基本機能を共通化しながら独自機能を付加したICカード乗車券「I−CA」を備讃都市圏区間に導入します。 「ICOCA」をベースとしながら、他の交通系ICカード乗車券との相互利用を重視した、汎用性の高いものとなっています。 「I−CA」の詳細についてはこちらをご覧ください (閲覧後は、ブラウザの「戻る」ボタンでこのページに戻れます) <土讃線特急列車> 「南風」が1往復増発されて、1日16往復の運転となります。このうちの11往復がEC500系車両で運転(現在は15往復中8往復)され、全体的な快適性がレベルアップされます。 増発列車は朝の上り始発と夜の下り最終列車で、これによって大阪・東京方面の滞在時間が拡大し、ビジネスや観光に便利になります。 また、「南風」の上り高知駅発車時刻を、速達列車を除いてデータイム毎時40分発に統一し、より判りやすいダイヤとします。 これにより、高知→新大阪間の上り方面の平均所要時間が、現行より4分短縮されて2時間46分となります。 「しまんと4・7・16号」は中村〜高知間が廃止されて、高知〜高松間の運転となります。またこれに併せて、「しまんと」11往復のうちの10往復を電車で運転することとし、グリーン車の連結が無くなります。 高知〜中村・宿毛間の特急「あしずり」が増発され、10往復の運転となります。 <高徳線特急列車> 「うずしお」の岡山乗り入れについては、ご利用状況を勘案して廃止となります。 <快速列車> 香川県西讃地区と岡山を結ぶ快速「備讃ライナー」が便利になります。 現在データイムの「備讃ライナー」は、岡山〜観音寺間列車と岡山〜琴平間列車がそれそれ2時間ごとに交互に運転していますが、この両列車を岡山〜多度津間併結運転として、いずれもデータイム毎時1本の運転とします。 <予讃線普通列車> 〜新型DC310系気動車登場!〜 予讃線の松山地区に、新型DC310系気動車が15両投入されます。 今改正では、伊予北条・松山以南の区間で運転している気動車普通列車のうち、予讃線区間(内子経由)の列車を中心にこの新型DC310系気動車に置き換えます。改正後の伊予大洲〜北宇和島間の普通列車は、全てが新型DC310系気動車となります。 在来車両の運用についても全面的に見直しを行い、予讃線 伊予市〜宇和島間と、長浜線、予土線の普通列車については、トイレ無しのワンマン単行列車が無くなり、トイレ設置比率が現在の平均50%から100%となり、乗車時間や停車時間などを気にせずに列車をご利用いただけるようになります。 これに合わせて一部の列車でスピードアップを図り、松山〜宇和島間の所要時間が2時間未満となる各駅停車が、これまでの上下5本から10本に増えます。 DC310系気動車は合わせて40両の投入を予定しており、今改正以降、順次在来車両の置き換えを進めていきます。 DC310系についての詳細は、「車両」−「DC310系」の項をご覧ください。 八十場〜坂出間の複々線化の完成に伴って高松地区の列車ダイヤの見直しを図り、データイムは基本的に高松〜坂出間の途中での列車の追い越しが無くなり、この区間の普通列車の所要時間が短縮されます。 <土讃線普通列車> 〜EC310系電車追加投入〜 3月18日改正で18両が高知地区に新製投入されるEC310系電車を、7月1日改正に合わせてさらに6両を追加投入し、合わせて24両となります。従来の阿波池田・土佐山田〜土佐市・須崎間の区間快速列車等の他、佐川経由の普通列車の一部にも充当されます。 同車は2007年度末までにさらに12両を追加導入する計画となっているほか、伊野〜吾桑間(佐川経由)の路線を維持管理する佐川電気鉄道でも、同型車6両の導入が計画されており、土讃線高知地区の電車による普通列車は、2007年度中に全てEC310系となります。 併せてスピードアップを図り、阿波池田〜高知間の普通列車については、同区間の所要時間が1時間30分を切る列車が、現行の19本中7本から19本中16本に増えます。 土佐市で折り返している区間快速列車の一部を、土佐市〜須崎間延長して利便性を向上させます。 今回は通勤時間帯の他、昼間と夜間の合わせて5往復を延長します。 中村駅を挟んで、土讃線と土佐くろしお鉄道線を乗り換え無しで直通する普通列車を、現行の上下合わせて5本から12本に増やします。 <高徳線・牟岐線・徳島線・鳴門線普通列車> 県立大川東高校の閉校に伴い、高徳線の一部の列車について、ダイヤ改正に先立って4月1日から三本松〜引田間の運転を取りやめます。 徳島線の休日運休の下り普通列車1本を、毎日運転に変更します。 <その他関連路線等>
<東海道・山陽新幹線> 東海道・山陽新幹線に、新型N700系車両が投入されます。 現在最速の500系と同じ、最高速度300km/hを維持しながら、車体傾斜装置の採用により曲線通過速度の向上を図った、新世代新幹線車両で、東京〜岡山間では現行よりも最大6分の時間短縮が達成されます。 本改正では、「のぞみ1/25/26/28/52号」の5本のほか、新たに増発する「のぞみ99号」に、このN700系を投入します。 速達タイプの「ひかりレールスター」を、朝の下りと夜の上り各1本増発します。 <JRT貨物(四国関連)> 〜新型EH161形機関車登場!〜 将来の本州〜四国間の貨物輸送を担う、新型EH161形電気機関車の先行試作車が登場します。 この車両は、現在四国へ乗り入れている機関車よりも高出力かつ高速タイプとなり、本州〜四国間のみならず、四国内における貨物列車の輸送力増強とスピードアップを図ることを目的として、四国内の急勾配や急カーブはもちろん、現在建設中の小松〜松山バイパスへの乗り入れをも考慮して設計された、「四国スペシャル機」です。 現在四国へ乗り入れている各機関車との比較
※EF65形は、2007年7月改正をもって、四国への乗り入れは無くなります 当面は1両のみで、主にEF66-150形とともに「スーパーライナー」に運用されるほか、性能試験を兼ねてその他の列車に充当される場合もあります。 今後約2年間、性能や機能などの確認を行った後、改良が加えられた量産車が登場する予定になっています。 EH161形についての詳細は、「車両」−「EH161形」の項をご覧ください。 〜貨物列車の輸送力アップを図ります〜 大阪(タ)〜高松(タ)間の貨物列車を、現行20両編成から24両編成に増強します。 高松(タ)〜新居浜(貨)間の貨物列車を、新居浜(貨)〜松山(タ)間延長します。合わせて編成を従来の14両から18両に増強し、うち8両が松山(タ)まで直通します。 高松(タ)〜松山(タ)間の貨物列車の、高松(タ)〜新居浜(貨)間について、編成を現行14両から18両に増強します。 これらの施策により、高松(タ)発着の貨物列車の輸送力が現行より8%、松山(タ)発着の貨物列車の輸送力が現行より26%、それぞれアップします。 <安全対策の推進など>
列車の安全・正確な運行を確保するために推進している各種安全施策の一部を、ダイヤ改正に合わせて実施します。 〜ATS−SPの整備が進捗〜 営業運転最高速度の高い区間や列車頻度の高い区間を中心に整備を進めているATS−SPについて、土讃線 阿波池田〜大杉間の整備が完了し、7月1日ダイヤ改正に合わせて運用を開始します。 これで、JRT四国管内のATS−SP型整備区間は以下の通りとなります。 宇野線 岡山〜茶屋町間 本四備讃線 茶屋町〜宇多津間 予讃線 高松〜伊予大洲間 土讃線 多度津〜須崎間 コラム:ATS−SP(サブウィンドウで開きます) 〜予讃線 八十場〜坂出間複々線化〜 従来より進めていた、予讃線の八十場〜坂出間の複々線化および立体化事業が完成し、7月1日改正から供用開始します。 これにより、列車の同時同着(下り坂出着)および同時発車(上り坂出発)が可能となったことから、列車ダイヤの見直しを行い、データイムにおける高松〜坂出間の途中での列車追い越しが基本的に無くなり、特に普通列車の所要時間が短縮されます。 <高速バス> ダイヤ改正に先立ち、6月1日から倉敷・岡山〜徳島・阿南間に昼行高速バス「うずしおエクスプレス桃太郎」が3往復登場します。 高松〜広島間の昼行高速バス「瀬戸内エクスプレス」の一部を阿南・徳島〜高松間延長して、阿南・徳島〜広島間の運転とし、愛称を「瀬戸内エクスプレスうずしお」とします。一部に高松に立ち寄らない便がありますので、ご利用の際はご注意ください。 これに合わせて、高松〜広島間の便は「瀬戸内エクスプレスさぬき」に名称変更となります。 「瀬戸内エクスプレス」は両系統を合わせて、現行の4往復から5往復に増便となります。 <一般路線バス> 「讃岐はまかぜバス」で「I−CA」がご利用可能となります。詳細は「I−CA」のページをご覧ください。 |
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