<架空鉄道「JRT四国」のページ>


JRT四国 ニュースリリース
Vol.28

(2006年12月22日)



<高知・松山地区に新型車登場!>




 現在、徳島地区を除いたJRT四国管内の電化区間では、1987〜1989年にかけて製作された、311系電車が主に使用されています。
 この車両は全長が20.5mとなっており、他のJRT四国の車両の標準サイズである21.3mよりも短くなっているほか、この車両以降に登場した一般的な近郊形電車とは、ドアの数と位置が異なることから、特にこれら複数車種が運用される区間においては、普通列車のホーム停止位置にばらつきが生じ、無用な混乱を生じております。


 また、予讃線松山以南等の愛媛県南部の区間では、キハ54形/キハ185形気動車が普通列車として運用されています。
 これらの車両は、折戸式の2扉であるため特に通勤時間帯においてはお客様の乗降に時間がかかり、列車遅延の原因となっているほか、出入台にステップが付いている上に出入口の幅が狭く、昨今のバリアフリーの潮流に沿わない車輌となっています。さらに、現在四国内で運用されている、イベントなどの特殊用途を除いた一般営業用車両の中では、もっとも古い車両となっています。


 そこで、これら311系電車やキハ54形/キハ185形気動車を置き換えることを主目的とし、さらに2008年度の開業が予定されている高知空港連絡鉄道への乗り入れ等をも考慮した新型近郊形車両として、EC310系電車とDC310系気動車を開発し、2007年春から初夏にかけて、順次配備していきます。



〜車体〜

 車体は、2005年10月に登場した、EC500系電車をベースとしたアルミ車体となり、塗色についても従来の四国の普通列車用車両と異なるイメージの全塗装式となります。
 両車の識別点は側面窓下の細いラインで、EC310系電車が青、DC310系気動車が赤となります。

 客室窓はドア収納部分を除いて、全て固定式の複層ガラスとし、UVカットと熱線反射を備え、グレースモークガラスとなります。また、国内鉄道車両としては珍しく、非常時に備えた緊急脱出装置を備えています。
 出入口扉は片側に3箇所設置され、全て半自動扱いが可能となっており、開閉操作の省力化のため、開閉操作ボタンを設けています。


〜走行機器類〜

 EC310系電車は、在来線車輌としては珍しい全車電動車方式を採用しています。
 小型軽量な高性能モーターを性能余裕を持たせて運用し、全速度域で在来車両を上回る性能を発揮します。
 ブレーキ方式は、列車が完全に停止するまで全て電気モーターによってブレーキをかける、発電ブレーキ併用抑速回生付きの電気停止ブレーキ方式を採用しています。この方式は、既に一部の311系車両に試験的に搭載して運用を行っており、エレベーターのような静かな停車がご好評を頂いているほか、省エネルギー面での効果も確認できています。
 今回導入するEC310系車両では、全車両がこの方式となることから、さらに乗り心地と省エネルギー効果の向上が期待されます。

 DC310系気動車は、徳島線快速「SunLiver」として好評をいただいているDC310系と同じ駆動系を搭載し、在来の1000形気動車よりも環境に優しく、かつ高性能となっています。

 最高速度は両車ともに130km/hとなります。

 また、自動幌解結装置を搭載して連結・開放作業の省力化と時間短縮を図っており、途中駅での車両の増解結を速やかに行うことが出来ます。


〜客室〜

 客室内は基本的に、快速「シルバーラビット」として活躍中の6000系車両などと共通で、快適な転換クロスシートが940mmのシートピッチで配置されます。
 さらに出入台デッキ部分の仕切には冬季の防寒のため透明アクリル板を設置しているほか、モケット張りのクッションを設けています。

 床面高さは低く抑えられ、高知駅や松山駅等ではホームとの段差がゼロになり、スムーズな乗り降りが可能となります。

 また、近年お客様からのご要望が多く、また旅客サービスの観点からも充実を図っているトイレ設備については、車椅子対応の洋式トイレが全車両に設置され、トイレ設置率は100%となります。トイレの隣には車いす設置スペースが設けられており、車いすでのご利用も容易になります。


<高知地区:EC310系電車>
<松山地区:DC310系気動車>



 JRT四国では、EC310系電車を2007年春に高知地区に導入し、2007年度中には高知地区の全ての311系電車を同車両に置き換えます。
 また、DC310系気動車については、一足遅れて2007年初夏に松山地区に投入し、これも2007年度末までに全てのキハ54形/キハ185形気動車の置き換えを完了させる予定となっています。

 これに合わせて、2007年7月1日にダイヤ改正を予定しています。



 EC310系電車/DC310系気動車についての詳細は、「車両」−「EC310系」、および「車両」−「DC310系」の項をご覧ください。




<2007年3月18日 時刻修正を実施します>

 JRT四国では2007年3月18日に、小規模な時刻修正を実施します。
 来年度は7月1日に、新型新幹線N700系導入に伴うダイヤ改正や、ICカード乗車券「I−CA」導入を予定していることから、3月の時刻修正そのものは小規模なものとなります。


<四国内の全ての特急列車が禁煙車両になります>

 現在JRT四国内四国管内の特急列車では、座席指定席車は既に全車両が禁煙車となっていますが、予讃線特急「しおかぜ」と「宇和海」の一部に喫煙自由席車が残っています。
 2007年3月18日からは、自由席車も含めた、全ての特急列車の全車両が禁煙車となります。

 この施策に合わせて、下記の列車に喫煙コーナーを設置します。
 一部の列車については既に設置済みです。

 予讃線特急「しおかぜ」の4・7号車
 予讃線特急「いしづち」「宇和海」の3号車
 土讃線特急「南風」(電車列車)の4号車
 土讃線特急「南風」(気動車列車)の3号車
 土讃線特急「しまんと」の2号車

 ※一部に例外があります。詳細は3月18日改正後の「営業案内」−「列車編成表」等をご覧ください。


<その他普通列車>

 高知地区については、新型EC310系電車の投入に合わせて、一部の列車で運転時刻や運転区間が変更となります。

 徳島線で従来阿波踊りシーズンのみ運転していた、徳島22:55発の穴吹行き各駅停車を、金・土・休前日運転の不定期列車とします。



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