アンパンマン車両(外 観)


 現行および歴代のアンパンマン車両を全てまとめてあります。

 現在運行中のアンパンマン車両は全部で21両。これまでにアンパンマン車両として活躍した車両の累計は39両。

系列・形式累計数(両)現存数(両)備考
8000系L3/S3編成
2000系予讃線12
土讃線2700系化
2700系
キハ185系
キクハ32形
(合計)3921





8000系電車
2000系気動車(予讃線)
2700系気動車(土讃線)
2000系気動車(土讃線)
キハ185系
キクハ32形




8000系電車




 老朽化の進んだ2000系アンパンマン車両を8600系電車に置き換えるにあたり、2000系に替わる新たなアンパンマン車両として、2016年3月26日のダイヤ改正から運用を開始した。
 従来の2000系編成とはデザインの基本コンセプトが大きく変わっており、全体的にシンプルなデザインとなった。

 8000系のL3編成とS3編成を種車にしており、主にL3編成が「しおかぜ」、S3編成が「いしつち」「ミッドナイトEXP松山」「モーニングEXP松山」に充当される。


 側面の虹の向き基本的に全車同じであるが、”正面の虹の色の順番に合わせる”ため、先頭車両の”第1位端”のみ、順番が入れ替わっている。


<L3編成>

 通常「しおかぜ 9/10/21/22号」「いしづち101/104号」に使用される、グリーン車込みの5両編成。

 1号車の普通車指定席はシートもアンパンマン仕様となっている。

1号車(8003形)

山側

海側
2号車(8103形)

山側

海側
3号車(8153形)

山側

海側
4号車(8303形)

山側

海側
5号車(8403形)

山側

海側


<S3編成>

 通常「いしづち 9/10/21/22号」に使用される、グリーン車無しの3両編成。
6号車(8203形)

山側

海側
7号車(8304形)

山側

海側
8号車(8503形)

山側

海側





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2000系気動車(予讃線)



 予讃線用の2000系アンパンマン車両は2001年10月に登場し、これまでに4回のデザイン変更を受けている。

 最大で11両が存在したが、現在は2両のみとなっている。


〜5代目〜

 2019年9月28日から、松山運転所配置の2000系アンパンマン車両のデザインが一新され、8000系初代アンパンマン車両とほぼ共通のデザインに改められた。

 ただし、車両数は従来の3両から2両に減らされている。
 下り向きの2152形は先代のロールパンナ号の続投であるが、上り向きの2117形は新たなアンパンマン車両として就役した。


 ちなみに、正面の虹の色の順番が、8000系とは逆になっている。
 側面の虹は基本的に8000系と同じ向きであるが、8000系とは逆になっている正面の虹の向きに合わせるため、先頭車両の”第2位端”のみ、向きが逆になっている。




 なお、上り向きの2117形はアンパンマン化当初から、また下り向きの2152形は2020年8月4日から、いずれもS−DT69形台車に換装されている。


2152形
(下り向き)

山側

海側
2117形
(上り向き)

山側

海側



〜過去のデザイン〜

 過去4回デザインが変更されている。
 右側欄のリンククリックで、斜め側面からの形式写真のページを表示。

2002年3月30日

2002年4月21日
〜 初代(一部車両のみ掲載)
(2001年10月〜2002年9月)

 2001年10月に登場。
 当初は車体全体ではなく一部のみラッピングをしていたが、わずか1年後の2002年9〜10月に車両全体に塗装&ラッピングをやり直して2代目に移行した。


 「しおかぜ」用の基本3両編成(1〜3号車)と付属2両編成(4〜5号車)が各2編成、「いしづち」用2両編成(7/8号車)が1編成の、合わせて11両が存在し、以後2016年3月までこの体制であった。
 6号車が欠番なのは、多客期の増結時に使用するため。

 予備車無しで運用されるので、車両点検時や増結時は一般車が代わりに運用に入る。

2003年8月17日

2006年10月22日

2008年3月29日

2008年5月30日
〜 2代目 〜
(2002年10月〜2010年10月)

 初代と異なり全面ラッピングとなった。
 車体側面に大きく白抜き文字(しょくぱんまん号のみ白地に赤文字)で、「ANPANMAN」と書かれているが、あまりに大きく書いているので特に地色の薄い車両では気付きにくかった。

2010年11月27日

2010年11月30日

2012年7月4日

〜 3代目 〜
(2010年10月〜2012年10月)

 2010年に再度デザイン変更を実施。9月から11月までに全車が新デザインで出揃い、3代目となった。
 基本デザインは2代目を踏襲しつつ、キャラクターがより大きく描かれていた。

2012年11月14日

2016年1月17日

2018年3月6日

〜 4代目(前期)〜
(2012年11月〜2016年3月)

 2012年に3回目のデザイン変更を実施し、4代目に移行。
 10月末までに完了して、11月から全11両が新デザインで出揃った。

 4代目では、基本カラーが全車白で統一され、「ANPANMAN」の文字が各車異なるカラーで描かれていることから、先代に比べると文字がかなり目立っている。
〜 4代目(後期)〜
(2016年3月26日〜2019年9月27日)

 2016年3月26日改正で、それまでの「アンパンマンしおかぜ/いしづち」が8600系電車に置き換えられ、予讃線用のアンパンマン車両は「宇和海」用の3両を残して全て通常塗装に戻された上で、土讃線の「南風」「しまんと「あしずり」に転用された。
 残された車両については、デザインの変更は行われていない。



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2700系気動車(土讃線)




 老朽化の進んだ2000系気動車の土讃線アンパンマン車両に代わり、2020年7月18日から営業運転を開始した。

 赤色編成と黄色編成の2編成があり、いずれも2800形と2750形各1両と2700形2両の4両。
 基本デザインは両編成でそれぞれ異なっている。

 2022年3月改正現在、5往復の「アンパンマン南風」が運転されており、両編成が隔日で交互に運用に入っている。


<下り>
号数行先編成備考
3号高知2700系×3両
7号2700系×3両 岡山→宇多津間
うずしお11号併結
15号2700系×3両
19号2700系×3両
27号2700系×3両
<上り>
号数始発
編成
備考
2号高知2700系×3両
6号2700系×3両 宇多津→岡山間
うずしお6号併結
14号2700系×3両
18号2700系×3両
26号2700系×3両
※赤編成と黄編成を隔日で交互に充当
※土・休日は4両編成になる場合あり


 なお、車両正面の愛称表示装置については、下り向き全室普通車の2750形だけ残され、それ以外の車両は全て撤去(あるいは覆い隠し)されている。


<赤色編成>


 2803+2751+2701+2703形の4両。

 2803形以外は順番が入れ替わる場合がある。
2803形
(非太平洋側)

(太平洋側)
2751形
(非太平洋側)

(準備中)


(太平洋側)
2701形
(非太平洋側)

(太平洋側)
2703形
(非太平洋側)

(準備中)


(太平洋側)


<黄色編成>


 2804+2752+2702+2704形の4両。

 これも2804形以外は順番が入れ替わる場合がある。

2804形
(太平洋側)
2752形
(非太平洋側)

(太平洋側)


 基本的に正面の愛称表示装置が撤去されているアンパンマン車両だが、2750形だけは残っている。
2702形
(太平洋側)
2704形
(太平洋側)




 

 乗務員室の幕もアンパンマン仕様w
 (画像は2702形)







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2000系気動車(土讃線)
(定期運用終了)




 JR四国のアンパンマン車両の第1弾として、土讃線に2000年10月に登場した。
 なお、公式には2000年10月1日の時刻修正から営業運転開始とされているが、実際は同月14日からとなっている。

 当初はJR四国所属車のみ4両(2007,2203,2212,2104)であったが、翌2001年3月には土佐くろしお鉄道(以下文中「TKR」)所属の4両(2030,2230,2231,2130)もアンパンマン車両となった。
 予讃線と同様に予備車は無いため、点検入場時や増結時には一般車両が代用された。


 その後、2001年9月、2002年9月、2003年末、2009年9月と、4回デザイン変更が実施されて、両編成ともに5種類のデザインが存在した。
 初代以来、JR四国車/TKR車とも基本デザインは共通で、テーマカラーが異なるのみとなっている。

 この間、JR四国所属の2203形が2003年秋に通常の塗装に戻され(2003年9月27日に通常塗装で工場出場しているのを確認済み)て、アンパンマン運用から離脱している。



 2019年3月16日改正では、「アンパンマン南風」がそれまでの4往復から2往復に半減し、逆に高知以西の区間で「アンパンマンあしずり」がそれまでの1本から5本に増えている。
 2000系気動車後継の2700系気動車の増備により、2020年7月18日をもって全て定期運用から離脱した。

 その後、橙色の土佐くろしお鉄道所属車は速やかに廃車・解体されたが、緑色のJR四国所属車は翌月まで存置され、2020年8月29日に運転されたさよならツアーをもって営業運転を終了して廃車・解体された。

JR四国車TKR車



2000年11月3日
(3枚とも)

2001年9月16日
〜 初 代 〜
(2000年10月〜2001年9月)

 JR四国車が2000年10月14日から、TKR車は2001年3月3日から、それぞれ運転開始した。
 前面に大きく描かれた虹がよく目立っていた。いずれも4両編成。

 当初はJR四国所属車4両(青色編成)を使用した1編成のみで、2日サイクルの運用に入った。そのため、時刻表本文にはアンパンマン車両を充当する旨明記されず、偶数日と奇数日でそれぞれ異なる列車に充当された。

 2001年3月3日から、新たにTKR車4両がアンパンマン車両(赤色編成)に改装されて2編成体制となり、限定運用の形で時刻表に「アンパンマン列車」と明記されるようになった。


 なお2001年から2004年までは、JR四国編成とTKR編成は共通運用(隔日で交互に異なる列車に充当:(例)今日青アンパンマン編成だった列車は、翌日は赤アンパンマン編成となる)であった。

2001年9月17日


 2002年9月
(2枚とも)
〜 2代目 〜
(2001年9月〜2002年9月)

 2001年秋にデザイン変更が行われ、JR四国車は9月から、TKR車は10月から2代目に移行した。

 デザイン自体が全面的に変わったほか、JR四国車は青味が強く、TKR車も赤味がやや強くなった。


 結局、TKR車が初代のデザインで走っていたのは、わずか7ヶ月間であった。

2003年9月17日

2003年11月4日


 2002年11月4日
(2枚とも)

2003年3月30日

2003年12月31日
〜 3代目 〜
(2002年9月〜2003年12月)

 2002年に2度目のデザイン変更が行われて3代目となった。
 今回もJR四国車が9月に、TKR車は1ヶ月遅れて10月から新デザインで運転を開始した。

 2003年9月に、JR四国車の2203形が通常塗装に戻されて、以後JR四国車は所定3両編成での運転となった。
 これに合わせる形で、それまで共通運用だったJR四国車とTKR車の運用が分けられ、それぞれ別の列車に限定運用の形で充当されるようになった。


2007年9月21日

2008年5月8日


 2008年4月6日
(2枚とも)
〜 4代目 〜
JR四国車(2003年12月〜2009年9月)
TKR車(2004年1月〜2009年9月)


 2003年12月から年明けにかけて3度目の変更があり4代目に移行したが、3代目との差異は少なく、特に非貫通型洗車の前面は並べて見比べないと3代目と判別が付かないほど。

 なおJR四国公式としては両車とも2003年12月の登場としているが、TKR車については当方手持ち写真では2003年の大晦日の時点でまだ3代目のデザインであることが確認できる(上↑の項目を参照)ことから、実際は年明けにずれ込んでいるはずである。

2009年10月13日

2009年11月16日

2012年11月14日

2018年12月13日
〜 5代目 〜
JR四国車(2009年9月〜2020年7月)


 それまでのスカイブルーまたはピンク基調のカラーから、白をベースに緑またはオレンジをテーマカラーに配したカラーリングに変更となり、大きくイメージが変わった。

 正面から見たときの、TKR所属のオレンジ編成との識別点は、「南風ANPANMAN」の文字がスカイブルーとなる点だけとなっている。
 この文字は、2000形は運転助手席側下部、2100形は正面貫通扉上に記載されている。

 このほか、愛称名表示装置が埋められているのが、大きな変更点。


 各車斜め側面画像



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キハ185系気動車



 キハ185系のアンパンマン車両は、現在2両。

 2002年10月6日から、キロハ186−2を改造した「ゆうゆうアンパンマンカー」が高徳線・徳島線に登場し、特急「剣山」「うずしお」で運用を開始した。

 さらに2015年3月からは、アンパンマントロッコの動力車を専用車両化し、それにあわせて内外装のリニューアルを行った、キロ185−26が登場。


キロ185−26





 従来から、主に瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車の動力車として運用されていた、キハ185−26を改装して普通車からグリーン車に格上げして、事実上のアンパンマントロッコ専用車両としたもの。

 2015年3月21日から運用を開始し、下記のキクハ32−502とのペアで使用されている。

キロハ186−2


 徳島線の特急「剣山」の一部に連結される「ゆうゆうアンパンマンカー」
 元の普通室の部分をプレイルームに改装している。

 現在のデザインは3代目で、2017年10月14日から営業運転を開始している。


内装(2017年12月3日撮影)



 2002年10月から運転開始し、2007年にリニューアルを行って同年10月5日から2代目に移行していた。


(初代)
2002年10月〜
(2代目)
2007年10月5日〜






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キクハ32形気動車




2015年8月5日

2016年4月3日



 2006年から運転開始した「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」専用車として、2003年に登場したキクハ32−502の仕様を一部変更して初代カラーリングが登場した。

 2015年にリニューアルを行い、同年3月21日から現行の2代目に当たる新塗装で運用を開始した。


(↓初代のカラーリング)

2008年8月29日




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