285系特急形直流寝台電車
「サンライズエクスプレス」

堂々14両編成で東海道を上る285系「サンライズ瀬戸」+「サンライズ出雲」

東海道本線 茅ヶ崎〜平塚間
1998年7月14日


 これまでの寝台特急列車のイメージを打破するべく、JR東海とJR西日本の共同開発によって1998年7月にデビューした寝台特急電車。寝台電車としては583系電車以来30年ぶりに登場した新系列である。


 コンセプト・デザイン・エクステリアとも従来の寝台特急客車のイメージを覆しており、それらが評価されて1999年の鉄道友の会・ブルーリボン賞を受賞した。
 また、通産省(当時)グッドデザイン賞も受賞している。


 これまでの開放室中心の編成から、寝台を全て個室化したほか、車体のカラーリングもこれまでの夜をイメージした深いブルーから、その名の通り日の出をイメージした鮮やかなクリームとワインレッドのツートンに、境界部分にゴールドのラインが入っている。

 車体は普通鋼製、台車はヨーダンパを組み込んだ軽量ボルスタレス台車で、アンチローリングダンパも併用する。
 7両固定編成で、前後4両の一人用個室B寝台車が2階建て構造、その他の全車が2層構造となっている。

(注)一般には285系は全2階建てとされているが、個人的には2階建てかどうかは乗客全員の共用スペースである廊下を基準に考えるべきであると思うので、その点から言って廊下が完全に上下2階に別れているのはこの4両だけであることから、それ以外の3両は「2層建て」あるいは「2層構造」と呼ぶことにしている。


 7両編成5本が登場し、JR東海が保有する2編成が3000番台、JR西日本が保有する3編成が0番台を名乗り、共通運用されている。東京〜高松間「サンライズ瀬戸」以外では、伯備線経由に変更された東京〜出雲市間「サンライズ出雲」にも使用され、東京〜岡山間は併結運転で14両編成となる。


外  観最終更新:2008年11月 3日
内  装最終更新:2017年 2月27日
座席/部屋番号一覧最終更新:2017年 2月27日
諸元表最終更新:1999年 8月30日




予讃線 大浦〜伊予北条間
1999年8月18日

 デビュー翌年から始まった松山臨時延長で立岩川の橋梁にさしかかるサンライズ。

予讃線 伊予桜井駅
2003年8月10日

 「サンライズ瀬戸」の臨時松山延長運転で、伊予桜井で運転停車して8000系と交換するサンライズ。
 屋根高さの差(約70p)に注目。

 実際に、サンライズの二階室に乗っていると8000系の屋根の上が見える。

予讃線 海岸寺〜詫間間
2009年8月17日

 臨時松山延長で津島ノ宮付近を行く「サンライズ瀬戸」。

山陽本線 岡山駅
2009年12月12日

 岡山駅で連結作業を終え、長大14両編成となって発車を待つ上り「サンライズ」。

山陽本線 岡山駅
2012年5月5日

 岡山駅での「サンライズ瀬戸(左)」と「サンライズ出雲(右)」の連結シーン。

土讃線 善通寺〜琴平間
2015年10月12日

 臨時琴平延長で琴平到着後、高松まで回送される285系。

予讃線 八十場駅
2016年5月15日

 臨時延長で琴平へ向かう途中、前夜に吹田で追い越した東京(タ)発高松(タ)行71レと離合する「サンライズ瀬戸」。



予讃線 高松駅
2017年11月29日

 2017年末時点でもまだ残っていた、旧出雲電車区(現・後藤総合車両所出雲支所)所属を示す「米イモ」表記。

予讃線 高松駅
2017年2月26日

 JR東海所属の3000番台車の「海カキ」表記。




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