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JRT四国 ニュースリリース
Vol.61

(2011年12月18日)










<2012年3月17日ダイヤ改正の概要>


 JRT四国では、2012年3月17日にダイヤ改正を予定しています。

 快速「マリンライナー」への新型車両投入を行うほか、2012年11月に予定しているダイヤ改正に向けた「準備ダイヤ」への移行が主軸となります。


<快速「マリンライナー」に新型EC320系登場!!>

〜高松方先頭車はダブルデッカー(二階建)車両!〜
〜グリーン個室&普通個室も登場!〜
〜全車にセミアクティブサスペンション標準搭載!〜





 瀬戸大橋線の主力・快速「マリンライナー」に、待望の新型EC320系が登場します。
 基本4両+付属3両の7両編成を8本、合計56両を投入し、全ての列車を一斉に新型に置き換えます。


 高松方先頭1号車の展望グリーン車はダブルデッカー構造となり、2階部分に従来タイプの1−1−1配列の開放室を配し、1階部分には国内の定期普通列車としては唯一の個室グリーン室を設けます。
 個室は一人用4室と二人用2室で、グリーン料金は個室単位のルームチャージ制となります。
 また、2階グリーン席には車椅子対応スペースを設けており、そのため2階客室への階段には、国内鉄道車両として初めて、車いす昇降機を設置し、車いすでのご利用にも対応しています。

 2号車の座席指定席車は、従来通り平床タイプとなりますが、高松方の車端部にご家族連れでのご利用に便利な、4人用の個室を2室ご用意しています。こちらも同じくルームチャージ制となっており、一般の客室とは出入台デッキを挟んで隔てられていますので、お子様連れでも安心してご利用いただけます。

 その他の普通車自由席車については、設備面でご好評をいただいている現行EC300系を基本的に踏襲し、二段折れ背もたれの転換クロスシートを940mmのピッチで配し、客室窓ガラスは熱線吸収式の半透過スモークガラスを採用しています。もちろん連結面の扉も、現行EC300系と同様のタッチオープン式自動ドアとなっています。EC320系ではこれらに加えて、出入口デッキ付近の仕切りを大型化した上でクッションを設け、立席のお客様にも配慮しています。


 各車両の出入口ドアは、新幹線車両と同じ内プラグ式のプラグドアを採用。
 現行車両のタイプ(通常の引戸)と比べて、車体外板が平滑化されることから、美観に優れ、また走行中の空気抵抗が減少して動力費の節減や走行騒音の低減に繋がるほか、ドアの気密性が向上することから、特にトンネル通過時の「耳ツン」が軽減されます。

 そして、車体間のアンチローリングダンパを現行EC300系から引き続き採用するほか、現在は1号車グリーン車のみの搭載となっているセミアクティブサスペンションを、全ての車両に搭載。さらに、運転台の無い連結面の連結器を、通常の連結器から半永久連結器に変更するなど、多面的なアプローチで乗り心地の改善を図っています。


 このほか安全面にも配慮し、従来は中間妻面部分のみに設置していた転落防止幌を、先頭車運転台部分の連結面にも設置しています。
 この部分の転落防止幌は、通常は正面貫通扉に内蔵され、連結時に貫通扉が開いて変形することで転落防止幌となる、新開発のタイプを搭載しています。


 日本一速くて快適な(昼行)普通列車を目指した新型EC320系・快速「マリンライナー」は、1月より順次納入のうえ試運転を行い、2月には試乗会と見学会の実施を予定しています。



 これに合わせて、快速「マリンライナー」の高松駅における発着ホームを一部改善します。

 「マリンライナー」の高松駅の発着ホームは、原則として10番ホームとしながら、一部ラッシュアワーなどを中心に10番ホーム以外からの発着となる列車が、合わせて13本あります。
 今回、発着ダイヤを見直すことにより、岡山行きの「マリンライナー」については、寝台特急「瀬戸」の発着とかぶる2本を除いた全ての列車が、10番ホームからの発車に統一されます。岡山からの到着列車についても、同様に「瀬戸」とかぶる時間帯を中心とした3本を除いて、全て10番ホームの到着となります。


在来型EC300系との比較
(在来型)
EC300系
項目 (新型)
EC320系
編成両数
2.5M 4.5TMT比4M 3T
149.8 m列車全長149.1 m
245.5 t編成重量242.0 t
3,000 kW (1時間定格)編成定格出力 3,520 kW (1時間定格)
4,160 kW (30分定格)
12.2 kW/h/t (1時間定格)重量あたり出力 14.5 kW/h/t (1時間定格)
17.2 kW/h/t (30分定格)
4.5歯数比5.2
130 km/h許容最高速度130 km/h
160 km/h設計最高速度160 km/h
2.8 km/h/s起動加速度 常用 3.0 km/h/s
最大 3.3 km/h/s
常用 4.2 km/h/s
最大 5.0 km/h/s
減速度 常用 4.5 km/h/s
最大 5.2 km/h/s
10‰:155 km/h
20‰:130 km/h
33‰:100 km/h
勾配均衡速度 10‰:160 km/h
20‰:135 km/h
33‰:105 km/h
300>R:本則 +5 km/h
500>R≧300:本則 +10 km/h
R≧500:本則 +15 km/h
曲線通過速度 300>R:本則 +5 km/h
500>R≧300:本則 +10 km/h
R≧500:本則 +15 km/h
(*1)
グリーン車指定席:30
普通車指定席:44
普通車自由席:526 (238)

合計:600 (238)
乗車定員

< >内個室
( )内立席
グリーン車指定席:30 <7>
普通車指定席:51 <8>
普通車自由席:628 (340)

合計:709 <15>(340)
洋式 × 2
洋式(車椅子対応) × 1
トイレ数 洋式 × 2
洋式(車椅子対応) × 1
男子小便所 × 1

備考(*1)強制車体傾斜使用時は +10km/h 上乗せ可能。




<予讃線 松山駅での「しおかぜ」「宇和海」乗り換え改善!>


 予讃線・松山駅での「しおかぜ」「宇和海」の乗り継ぎを改善します。

 従来より、同駅で「しおかぜ」←→「宇和海」の乗り換えとなる場合、原則として隣接ホームで乗り換えられるように配慮していましたが、車両運用や列車ダイヤの都合上、階段を上り下りする必要がある場合もありました。
 今改正では、車両運用とダイヤを全面的に見直すことにより、「しおかぜ」←→「宇和海」乗り換えとなる全てのケースについて、隣接ホーム(3/4番ホーム)での乗り換えとなるように改善しました。



<快速「備讃ライナー」の座席指定席車を増やします!>


 瀬戸大橋線・予讃線・土讃線の快速「備讃ライナー」のうちの、座席指定席車を連結する列車を1往復増やして4往復とします。


 なお快速「備讃ライナー」には、3月改正で「マリンライナー」運用から引退するEC300系をリニューアル改造のうえ、2012年夏頃より順次投入し、同年秋までに全て置き換えを完了する予定です。
 この置き換えによって、乗降扉が1両あたり2扉から3扉に増えることから、特にラッシュアワーの乗降がよりスムーズになり、指定席と自由席の境界が判りやすくなります。
 また、座席もより掛け心地の良いものにグレードアップします。



<その他四国内特急列車関連>

〜「うずしお」の運転区間を見直します〜

 高松〜阿南間の特急「うずしお」1往復を、阿南〜牟岐間延長して、高松〜牟岐間の運転とします。これにより、高松〜牟岐間直通の「うずしお」は、室戸直通の5往復と合わせて8往復に増えます。

 また、高松〜阿南間運転の列車についても、昼間運転の1往復を夕方時間帯に変更します。これにより、夕方の帰宅が便利になります。


〜特急列車の停車駅を見直します〜

 特急「しまんと」2往復を、通勤・通学時間帯に新たに大杉駅に停車させます。






<その他四国内快速・普通列車関連>


〜高知地区に新型ハイブリッド気動車登場!〜
〜徳島地区にハイブリッド気動車登場!〜




 高知地区に、DC310系の新形式として、新型ハイブリッド気動車・DC315形が登場します。
 今改正では、従来高知地区に配置していた1900形・ハイブリッド気動車の内の約半分を置き換えます。

 なお、捻出した1900形気動車は徳島地区に転用し、在来型気動車の一部を置き換えます。
 これにより、今回徳島地区に初めて、ハイブリッド気動車がお目見えします。



〜予土線に快速列車登場!〜

 予土線に快速列車が登場します。
 宇和島〜江川崎間に、朝の宇和島行と、夕方の江川崎行の1往復が設定されます。

 当面は平日のみ運転の「通勤快速」とし、ご利用状況に応じて、運転日の拡大や増発などを検討します。



<宇野線・岡山〜茶屋町間踏切ゼロ化完成!>
<宇野線・備前西市駅高架化完成!>


 宇野線・岡山〜茶屋町間は、岡山と宇野線および四国内各方面を結ぶ列車が集中することから、ひとたび事故が発生すると各方面に多大な影響を及ぼし、本州〜四国間連絡輸送改善の柱として改良工事を行っていました。

 JRT四国では、この区間における踏切障害事故を排除するべく、2003年度より集中的に立体交差化などの「踏切ゼロ化」工事を行ってきましたが、このほど備前西市駅の高架化事業が完成し、同区間の踏切ゼロ化が達成されます。
 これによって、同区間における列車の安全性と定時性の向上に大きく寄与することが期待されます。

 備前西市駅は、通過列車用の上下本線からそれぞれ副本線が1本分離する、「新幹線中間駅スタイル」の配線で、対面式のホームが2本配置されます。
 上下本線と副本線との間には防護柵を設けてあり、安全性にも一層配慮しています。




なおJRT四国では、2012年11月にもダイヤ改正を予定しています








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