国鉄およびJRの優等列車(特別料金を必要とする準急以上の列車=広義の「急行列車」)の全ての愛称について、その列車名が使用された期間の長さを集計。 ・使用期間には、「季節列車(=元の不定期列車)」としての使用期間を含み、「臨時列車」としての使用期間は含まない。 ・列車名設定から現在(または廃止)まで、途切れることなく続いているものが「連続」記録で、途中に中断期間を挟むものを「通算」記録としている。 ・「スーパー」「ハイパー」「サンライズ」「フレッシュ」「おはよう」などの使用車種や運転時間帯の違い等による区分を目的とした接頭語は全て無視する。 ・漢字←→ひらがなの表記の変更は同一列車として扱う。 ・記録については、寺元光照氏著「国鉄・JR 列車名大辞典」(2001年・中央書院刊)の記載を元に、これ以降(2001年以降)については小生がJRのダイヤ改正ごとに追加・修正を加えたデータを元にしている。 |
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四国関係では、「南風」が堂々の2位(連続記録では1位)、「瀬戸(サンライズ瀬戸)」が5位に、そして「あしずり」が4年前より3つ順位を上げて24位と健闘。 ちなみに、「しおかぜ」が53年(通算記録)で47位となる。 「さくら」については、1951年から1958年の臨時列車としての期間を記録に含める記述がまれに見受けられるが、例えば1956年11月号の時刻表では全く記載されておらず、同年12月号の時刻表でも「臨時列車・運転日はその都度公示」と記載されているので、この期間を含めるのはやはり反則であると思われるので、当方の記録では含めていない。 JRになって以降、短期間で消えていく列車名が増えている印象も受けるが、全国の主要な幹線を走る列車名については、意外なほど昔からの伝統のある列車名が使われ続けていることが判る。 上位50位の列車名を見ても、既に廃止済みの列車はわずか9個であり、上記の記録はこれからもどんどん伸びて行くであろうと思われる。 ちなみに、「同じ路線を走り続けた連続記録」で見ると、2012年末の時点では当時既に廃止されていた「日本海」が1位であったが、これ以降に「出雲」「瀬戸」「しなの」「ひだ」がそれを追い越した。もっとも、「出雲」は「サンライズ」化された時を含めてこれまでに二度経由ルートが変わっている(かつては福知山線経由の時代もあった)ので、ちょっと微妙なところではある・・・ JR各社とも、これらの伝統のある列車名は、これからも大事に使い続けて貰いたいと切に願うものである。 |