琴平駅 (土讃線)
駅番号:D15

住所香川県仲多度郡琴平町榎井
開業日1889年5月23日
電略コト
標高69m
乗降客数 (1981年)1,497人(乗車人員
(1983年)1,269人(乗車人員
(1989年)3,254人
(1999年)3,224人
(2003年)1,376人(乗車人員
(2011年)1,099人(乗車人員
(2014年)2,192人
(2017年)1,189人(乗車人員
(2019年)1,151人(乗車人員
(2020年)892人(乗車人員
(2021年)860人(乗車人員
(2022年)1,892人
(2022年)946人(乗車人員
(2023年)967人(乗車人員
形態 併用2面4線
切り欠きホーム有り
主な設備 みどりの券売機プラス
セブンイレブン
ラウンジ・大樹

コインロッカー

車deトレイン取扱



 「こんぴらさん」の最寄り駅。

 1889年の開業当時は、現在の温泉旅館「琴参閣」のあるあたりにあった。
 1922年に、琴平以南への路線延長に備えて現在位置に移転した。なお、旧駅は一時琴平参宮電鉄の駅として使用されていたが、その後路線廃止されて琴参バスの車庫兼営業所として使用された後、琴参バスの路線廃止等によって整地され、現在の温泉旅館に変わっている。

 1972年3月改正で設定された特急「南風」は、当初この駅を通過していたが、1975年3月改正から停車するようになり、それ以降は現在に至るまで、定期旅客列車で当駅を通過する列車は存在しない。
 1989年3月改正で登場した2000系TSEによる季節列車の「南風」1往復が、1990年11月改正までの間通過していた。また、臨時夜行快速「ムーンライト高知」も当駅を通過していた。

 このほか、1961年4月改正から同年10月改正までの半年間、準急「土佐」1往復が当駅を通過していたことがある。


 現在ではこんぴら観光はバスと自家用車が主流となったが、行楽シーズンや年末年始になると賑わいをみせる。



 2016年9月から駅舎の耐震工事を兼ねたリニューアルが始まり、12月に駅本屋部分の工事が完成し。元の資料館部分についても翌2017年3月に「千年ものがたり」専用待合室「ラウンジ大樹」としてリオープンした。

 1989年に四国鉄道百周年にちなんで、駅本屋向かって右手にあった団体改札口を廃して鉄道資料館が開設されたが、のち閉鎖されて展示物の一部は伊予西条の四国鉄道文化館に移管された。
 その後その場所は喫茶店が入ったりしたが、それらもその後撤退して空き状態となっていた。
 駅本屋の耐震工事中は仮駅舎として使用された後、12月からは観光列車専用待合室への改装工事が始まり、翌年3月に完成した。


 2021年11月に、みどりの窓口が閉鎖されて代わりにみどりの券売機プラスが設置された。


 なお、当駅の駅舎と跨線橋、及びホーム上屋(屋根)は、2012年に国の登録有形文化財に指定されている。



 駅舎正面の様子。


 入って左手奥に切符売り場と改札、左手手前にコインロッカー。

 右手は奥にセブンイレブン、手前に待合所があり、喫煙室も設けられている。

 ホーム側から見た改札。

 2020年3月14日改正を機に、icoca簡易改札機が設置された。



 ホームは切り欠きのある片面1面と島式1面の2面4線。
 島式の3/4番ホームはかなり幅の広い立派なもの。

 長さは2/3番が21m級7両対応(14番乗車口まで)だが詰めればギリギリ8両入る長さ、4番は7両まで。

 2000年に増設された、切り欠きの1番ホーム。同年8月17日から使用を開始した。
 それに合わせて当時の1〜3番ホームも現在の2〜4番に繰り下がった。

 21m車4両分の長さがある。


 2番ホームの上り方終端付近に立っている観光案内標柱。

 上り方場内。
 1〜4番線全てに対する出発信号を備える。


 留置線へ出入りするための入換信号機も設置されていたが、2022年に使用停止措置となった後、2024年に撤去された。

 下り方場内。
 こちらは2〜4番線の出発信号が並ぶ。

 エレベーターが設置されていない代わりに、車椅子用のスロープと通路が設けられている。
 架線は、場内を抜けてから200〜300mぐらいのところで終わっている。


 こちらも、上り方と同様に現在は入換信号は撤去されている。


 下り方の琴平第2踏切を過ぎたあたりの、架線の終端部分。


 琴平駅構内の架線は、基本的に1987年の電化当時の直接吊架方式であるが、2000年に増設された現在の1番ホームは何故か通常のシンプルカテナリ方式となっている。

 その直接吊架とシンプルカテナリの交差部分。
 左の1番線から来たシンプルカテナリは、2番線の直接吊架と接続した後、一旦右にそれてから左へターンし、今度は2番線の直接吊架を乗り越してから、そのまま終端部に繋がっている。


 駅舎とともに登録有形文化財に指定されているホーム屋根と跨線橋。

 跨線橋内部。

 善通寺と同様、「ガワ」はそのままで路面は舗装されている。


 3/4番ホームにはかつて待合室があったが耐震化リニューアルに際して撤去され、代わりに吹きさらしのベンチが設けられている。

 左画像下側が待合室の撤去跡。

 その待合室跡と現在のベンチの間には、蛇口が撤去されてオブジェと化している、民謡「こんぴら船々」に出てくる金比羅船を模した水飲み手洗い所がある。


 3/4番ホームは屋根についても一部が撤去され、従来の7両分あった長さが3両分になっている。

 左画像下側は、現在の14番乗車口付近に残る屋根の脚を撤去した跡。


 1枚目画像で、PC枕木化された3番線側の業務用通路がKF弾性踏切となっているのが見て取れる。


 留置側線は3本あるが、架線が張られているのは1本のみとなっている。

 また、一番東側の1本は下り方が行き止まりになっている(昔は下り方へ通じていた)。

 駅前に展示されている、C58形の動輪。


 旧資料館を改装した仮駅舎を再改装した、千年ものがたり専用待合室「ラウンジ・大樹」。

 千年ものがたりの運転開始に合わせて2017年4月オープンした。

 駅名標。

 琴平駅には通常の地上(ホーム)から「生えて」いるタイプの駅名標は存在せず、全てこのような電照式で屋根から吊り下げるタイプばかりとなっており、このような駅はJR四国発足当初は4県庁所在地駅以外では唯一琴平のみであった。



 正月には、正面出入口に門松が飾られる。


※2022年1月2日撮影

 「女性に対する暴力をなくす運動」期間中、紫色にライトアップされた駅舎。
 どうしてもピンクに見えてしまうのは致し方ないところか?


※2021年11月25日撮影

耐震工事中の様子


 工事中の本来の駅本屋部分。


※2016年10月5日撮影



 2016年9月から12月までの間の、仮駅舎の様子。

 元の鉄道資料館の部分を改装しており、この部分はその後、観光列車「せんねんものがたり」の専用待合室に再改装された。
 さすがに待合室は少々狭く、入って右手正面に切符売り場、左手奥にセブンイレブンがあった。



※2016年8月24日撮影







 2008年当時、耐震工事着手前の駅舎および改札付近の様子。

 国鉄時代に団体改札口のあった場所は、1988年の瀬戸大橋開業を機に、鉄道資料館に改装されていた。
 213系「マリンライナー」の運転シミュレーターも置いてあったがその閉鎖され、喫茶室などを経て、2016年からは駅舎本屋の耐震工事開始に伴って、仮駅舎として使用されてた。



※2008年3月16〜21日撮影


 2001年当時の様子。


※2001年9月15日撮影

 1997年当時の駅舎。


※1997年6月8日撮影


 少なくとも1985年までは、下り方場内(南東側)に給水塔が残っていたが、いつ頃撤去されたのかは不明。

 ちなみに、その場所は現在は町営の有料駐車場となっている。


※(上)1985年3月13日撮影
※(下)1983年9月25日撮影

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