まだまだ新しい2700系であるが、早くもいくつかの小さな変更が見られる。
<排気管変更>
2700系は1500形等と同じクリーンディーゼルエンジンを搭載しているが、1500形に比べると屋根上をはじめとした車体の煤汚れが激しい。
特に妻面(連結面)付近の汚れが凄まじく、営業運転開始から1ヶ月後の車両でもこのような状況
であった。
現在は、検査出場直後でもない限りは屋根上も妻面も真っ黒の車両ばかりであるが、これを少しでも改善するためか、排気管の吐き出し方向を変更する改造が2021年度から始まっている。
当方手持ち画像で最初に確認できるのは、2021年11月18日の2702形黄色アンパンマン車(高知運転所配置)で、この時は後位側のマフラーのみ、先端の曲がっている部分をカットしていた。
同車は8月19日撮影時点では通常のマフラーなので、その間に改造されたことになる。
その後2022年3月までの間に、前位側マフラーについても先端の曲がった部分がカットされ、同様の改造が他の3両の黄色アンパンマン車両(全て高知運転所配置)にも波及しているのが確認され、とりあえず2021年度の改造はこの4両のみにとどまっている模様。
2022年度後半になって一般車にも波及が始まったが、後位側の改造内容が変わっており、先端部分をより根本に近いところからカットして、まさしく竹槍のように高く突き出すように延長継ぎ足し改造をしている様子が見て取れる。
恐らく黄色アンパンマン車両の状況を検証した上での変更であると思われる。
2022年度は、11月中(?):2711形、11月30日:2762形、12月1日:2805形、12月9日:2806形、12月26日:2709形 と、年末までに5両の施工が確認されている(日付がはっきりしている物は、いずれも検査出場の際に確認できたもの)。
2022年末時点では、合わせて9両の改造施工が確認されているが、すべて高知運転所在籍車両ばかりであり、恐らくはトンネル区間が多いことから効果が期待できるためであろうと推察される。
2022年度末(2023年年明け)からは、高松運転所在籍車にも波及が始まり、2023年7月末時点で既に半数近い車両が改造済みとなっている。