東海道本線 神崎川橋梁
(1991年7月)

EF65+14系「彗星」 寝台特急「彗星」

 京都〜南宮崎間をむすぶ寝台特急「彗星」

 この当時はまだ新大阪〜都城間の運転で、編成は二段式解放B寝台車のみのモノクラス。しかもこの日はわずか7両編成と終焉間近かと思われたが、その後も現在(2000年10月現在)までしっかりと生き延びている、なかなかしぶとい列車である(笑)

 現在では京都始発に改められ、京都〜小倉間は「あかつき」との併結となる。編成は一人用個室B寝台「ソロ」が連結されてはいるが、通常期で所定6両、閑散期はわずか4両編成となるなど、やはり斜陽化しているという感は拭えない。
EF65+14系「あかつき」 寝台特急「あかつき」

 京都〜長崎間を結ぶ寝台特急。
 以前は佐世保行きもあったほか、始発駅が新大阪に変わったり京都に戻ったりを繰り返し、また一時期は佐世保編成が筑豊本線を経由するなど、ちょっと変わった経歴を持つが、関西と長崎を直結する唯一の列車として存続している。

 佐世保行きが廃止された現在は、京都〜小倉間は「彗星」との併結運転となり、所定8両編成となる。
 関西〜九州間の寝台特急の中ではもっとも体質的には良く、一人用個室A寝台「シングルDX」のほか、「ソロ」「デュエット」、それに「レガートシート」も連結される。
EF65+24系「なは」 寝台特急「なは」

 新大阪〜西鹿児島間を結ぶ寝台特急で、元々は583系寝台電車を使用して運転されていた。優等列車で電車列車から客車列車化されるというのは、「なは」以外では「ゆうづる」「はくつる」ぐらいしか例が無く、極めて珍しいケースである。

 「富士」が大分止まりに、「はやぶさ」が熊本打ち切りとなった現在、鹿児島まで乗り入れる唯一のブルートレインである。
 また、1991年当時は京都〜西鹿児島間の運転であった。

 客車は24系25形で、早い時期に普通車座席指定席車「レガートシート」を連結するなど、関西発着のブルトレの中では体質改善に着手するのが早かったが、その後はというと、「ソロ」の他に二人用個室B寝台「デュエット」がそれぞれ各1両連結されたにとどまり、利用がさほど芳しくないことが伺える。

 現在は電源車込み基本8両+2両の10両編成だが、熊本折り返しの2両は閑散期は連結されないときがある。
221系 快速 221系 快速 野洲行

 それまでの117系に代わる京阪神新快速用電車として1989年3月のダイヤ改正で登場。

 JR西日本が初めて開発・製作した新車で、癖のないスマートなデザインに大きな明るい窓、座り心地の良い転換クロスシート、乗降性に優れる両開き3扉、軽快で快適な乗り心地、最高120km/hの高性能で一躍人気を博して新生JRを象徴する傑作車として評価が高く、1990年鉄道友の会ローレル賞を受賞した。

 京阪神地区に於けるJRの対民鉄巻き返しの契機となった車両で、JR創世記の名車の一つに数えて良いだろう。

 1991年度には日中の新快速は全て221系化されて営業運転最高速度も120km/hに引き上げられた。その後は113系の置き換え用としても増備が続いたが、現在は新快速運用は後継車である223系1000/2000番台に譲っている。

 1999年4月現在、網干電車区と奈良電車区に総勢474両が配置され、東海道・山陽本線・湖西線快速の他、奈良線快速や関西本線大和路快速、和歌山線などの広範囲で活躍している。
205系 各駅停車 205系 各駅停車 西明石行

 首都圏では山手線、横浜線、相模線、京葉線などで幅を利かせている205系だが、関西圏ではその数は少なく、明石電車区に東海道・山陽本線各駅停車用0番台車7両編成が4本と、日根野電車区に阪和線用1000番台車4両編成5本が在籍するのみで、貴重な存在である。

 明石電車区の7両貫通編成は東海道・山陽本線緩行を主に、福知山線へも区間快速電車として乗り入れている。