富士急行

富士急行
大月駅にて
(99年11月19日)


 富士急行は、中央本線の大月駅から河口湖までの間26.6kmの区間を営業する地方私鉄である。
 以前はJRからの直通の急行列車なども運転されていたが、現在の定期列車は線内運転の列車のみで、週末臨としてJRからの乗り入れ快速列車が運転される程度である。

 起点の大月駅の標高は約380m、対して終点河口湖駅は800m以上のところにあり、線内の最急勾配は40‰と、登山鉄道の様相を呈する。

 近年、京王帝都電鉄から中古車両を購入して、一部を転換クロスシート化した冷房車両の投入によって質的改善を図り、現在はほぼ全てがこの車両(1000系)に置き換えられている。また、線内運転ながらも特急電車(料金不要)も運転している。


 しかしながら東京〜河口湖間は高速道路もあるわけで、高速な特急列車を新宿や東京から直通運転しなければ、一度車に流れた観光客は容易に戻ってこないと思うのだが。




富士山をバックに、葭池(よしいけ)温泉前〜下吉田間をゆく1000系2連の普通列車
(99年11月25日)




※文中の情報は1999年12月現在。