HOT7000系
制御付振子式特急形気動車
(マイクロエース)




 模型化決定のアナウンス以降、首を長くして発売を待っていた車両。
 もちろん、欲を言えば振子機構を組み込んで欲しかったが、好きな車両なのでそんな細かいことは気にしないことにした(^^;



 実車は、山陽本線の上郡から姫新線の佐用を経由し、因美線の智頭に至る第三セクター鉄道・智頭急行鉄道が独自に導入し、特急「スーパーはくと」としてデビューを飾った、制御付振子式気動車。
 JR四国・2000系をベースにして、小松製355PSエンジンを2基搭載して最高速度は130km/hとなり、それまで福知山線経由で4時間強かかっていた大阪〜鳥取間を一気に2時間半に短縮した。
 車体断面や、運転席のレイアウト、冷房装置、駆動装置や振子装置など、基本部分はJR四国2000系と同じで、姉妹車のような関係になる。

 登場時3往復だった「スーパーはくと」も、現在では7往復に成長して智頭急行鉄道のドル箱として活躍中で、同社は第三セクター鉄道の中では数少ない黒字会社となっている。



 今回マイクロエースから製品化されたのは、貫通型先頭車1両を含む第1次車6両セットと、半室グリーン車を含む第5次車6両セットの2種類だが、当然のように両方とも購入(笑)

 2006年8月に1次車と5次車を各1セット購入、同年12月に5次車1セットを追加購入し、合わせて18両を保有。



 8月購入当初はさしあたって、貫通型先頭車を間に組み込み、1〜5号車(と10号車)を第5次車で、6〜10号車(と1号車)を第1次車で組成した10両編成を基本とした。
 12月に追加購入した5次車のうち2両を追加で組み込んで、これで12両編成が完成。追加購入分のうち、残りの4両は謎の改造種車として存置(^^;


 全車両とも、購入当日に先頭車運転台側を除いた全てのカプラーを、通常のアーノルドカプラーから、密連形KATOカプラーに交換した。
 シャシー側には、Tomixのボディマウントタイプ密連形カプラーを取り付けるための突起も用意されているのだが、併結・混結を想定しているキハ283系(と、擬態2000系)が全て密連形KATOカプラーで統一しているため、KATOカプラーを装着した。


  第1次車 7012形。パープルのシート地が再現されている。
  第5次車 7015形。こちらはシート地がブルーになったタイプ。
 冷房装置から伸びるダクトや、ロゴマークの有無といった違いも再現されている。



 別パーツとなる列車無線アンテナなどは最初から取り付けられており、排気管やクーラー、室内や床下機器類などの細部の再現性もまずまずで、製品としては十分満足できるレベルであると思われる。
 特に、側窓を窓枠も含めた一体パーツで仕上げているあたりはGoodで、実車の連続窓の雰囲気が良く出ている。


 ただ動力車はさすがに極低速走行は苦手のようで、関水車のようなスムーズなスタート/停止はちょっと無理。


中央ターミナル駅で213系/221系に挟まれて試運転を待つHOT7000系
4灯の前照灯がちょっとカッコいいかも?(^^;

・・・をを、なんか小松エンジンのサウンドが聞こえてきたぞ!(んなわきゃない(^^; )


実寸大換算130km/h前後で試運転中

最初の2周目ぐらいまで、同じポイントで2度ほど脱線したが、それ以降は実にスムーズに走行した
原因は多分ポイントの切替不良なので、車両のせいにしちゃ可哀想かも(^^;


 当初は18両全て、KATO製キハ283系との併結が出来るようにKATOカプラーを装備していたが、マイクロエースから2000系発売がアナウンスされたため、とりあえず通常フル編成で使用する12両+予備先頭車2両を除いた4両について、Tomix製TNカプラーに交換した。


 
 2009年3月に、JR四国2000系導入に伴う、一部編成組み替えを実施。

 グリーン車を7/8号車から4/5号車に移動し、貫通型先頭車のHOT7022形を8号車に組み込んだ。
 これによって捻出した中間車のHOT7033形を、2000系の半室カフェテリア車・2301形に改造。

 これが結構良い感じだった(^^;ため、2000系併結用&予備としておいてあった第5次車動力車のHOT7049形を7号車に組み込み。
 これによってHOT7034形を捻出し、同様に2000系の半室カフェテリア車(2302形)に改造した。


 結果、現在のHOT7000系としての在籍数は16両となっている。


形式番号メーカー入籍年月日除籍年月日記事改造など
「スーパーはくと」編成
HOT7000形HOT7002
MicroAce
2006. 8.18. 1次車
非貫通型先頭車
2006. 8.18. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
HOT7005 5次車
非貫通型先頭車
2006. 8.18. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
HOT7012 1次車
非貫通型先頭車
2006. 8.18. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
HOT7015 5次車
非貫通型先頭車
2006. 8.18. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
HOT7020形HOT7022 1次車
貫通型先頭車
2006. 8.18. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
2008. 8.13
  第1エンドTNカプラー(0335改)化
  第2エンドTNカプラー(0332)化
HOT7030形HOT70362006. 8.18.5次車2006. 8.18. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
HOT70372006.12.14.5次車 2006.12.14. 密連形KATOカプラー化
2009. 3.22. 第1エンド側TNカプラー(0332)化
HOT70422006. 8.18. 1次車
動力車
2006. 8.18. 密連形KATOカプラー化
HOT70465次車2006. 8.18. 密連形KATOカプラー化
HOT7047 5次車
動力車
2006. 8.18. 密連形KATOカプラー化
HOT70482006.12.14.5次車 2006.12.14. 密連形KATOカプラー化
2009. 3.22. 第2エンド側TNカプラー(0332)化
HOT7049 5次車
動力車
2006.12.14. 密連形KATOカプラー化
2008. 8.13. TNカプラー(0332)化
HOT7050形HOT70562006. 8.18. 5次車
半室グリーン車
2006. 8.18. 密連形KATOカプラー化
HOT70572006.12.14. 5次車
半室グリーン車
2006.12.14. 密連形KATOカプラー化
2000系増結用
HOT7000形HOT7006MicroAce2006.12.14. 5次車
非貫通型先頭車
2006.12.14. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
2008. 8.13. 第2エンド側TNカプラー(0332)化
HOT7016 5次車
非貫通型先頭車
2006.12.14. 第2エンド側密連形KATOカプラー化
2008. 8.13. 第2エンド側TNカプラー(0332)化
除籍済み車両
HOT7030形HOT7033MicroAce2006. 8.18.2009. 3.22.1次車 2006. 8.18. 密連形KATOカプラー化
2009. 3.22. 2000系化改造により除籍
HOT70342009. 3.24.1次車 2006. 8.18. 密連形KATOカプラー化
2009. 3.24. 2000系化改造により除籍


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