コキ５００００系　コンテナ貨車
（Ｔｏｍｉｘ）


１１０ｋｍ／ｈ系統の「スーパーライナー」に運用されるコキ３５００００形


１００ｋｍ／ｈ未満の「高速貨Ｂ」限定運用となる、コキ２５００００＆５００００



　１９５９年から本格的にスタートしたコンテナ輸送の拡充に伴うコンテナの大型化（旧５ｔコンテナ→新５ｔコンテナ）に際して、それまで主力だったコキ５５００形（最高速度８５ｋｍ／ｈ：１９５９年登場）やコキ１００００形（最高速度１００ｋｍ／ｈ：１９６６年登場）では積載コンテナ数がそれまでの５個から４個に減少して輸送力が落ちることから、新規格のコンテナを５個積載でき、なおかつ最高速度９５ｋｍ／ｈでの運転が出来る新型のコンテナ車として１９７１年に登場したのが、実車のコキ５００００形である。
　１９７４年までの３年間に３,２８１両もが量産された。コキ５００００形に車掌室を装備したコキフ５００００形も製作されたが、全て車掌室を撤去してコキ化されたため現存しない。

　オリジナルカラーは鳶色であるが、ブレーキ装置の改良によって最高速度を１００ｋｍ／ｈとされたコキ２５００００は淡緑色、１１０ｋｍ／ｈ対応としたコキ３５００００は黄かん色とされている。
　現在は最高１１０ｋｍ／ｈ運用のコンテナ列車は原則としてコキ１００系が使用されているため、コキ３５００００やコキ２５００００は、一般のコキ５００００と混用されている。




　ＮＳＲでは１９９１年、ＮＳＲとしては初めてとなる高速コンテナ貨物列車「スーパーライナー」登場に合わせて、ＥＦ６６形１００番台車と共に、コキ３５００００形を３回に分けて１２両導入したのが最初。
　もともとコンテナは１個も積んでいなかったので、コンテナを別途購入、それだけでは重量が軽すぎるので、適宜ウエイトを積んで重くしてある。
　また、車体番号も本当は１２両全部同じなのだが、各車違う番号に書き換えてある。

　２００５年５月に、走行性の改善を図るため、全車両について標準装備のプラスチック車輪を金属車輪に交換した。

　２００６年１２月３１日、編成両端に連結される２両について、コキ１００系に倣って後部標識板の取付を行った。


牽引するTomix製ＥＦ６６形は全てアーノルトカプラー装備なので、
編成両端以外は全て自連タイプKATOカプラーを装着し、
「アーノルトカプラー装着部＝標識板取付部」となっている

　コキ３５００００形については、ＮＳＲにおいてもコキ１００系の増備が進んでいることから、現在は看板列車として使用されることはまずなくなり、標準的な１２フィートコンテナばかりを積載して脇役に回っている。


　２０１１年１月、ＮＳＲでは初めて１１０ｋｍ／ｈに対応しないコンテナ列車を運転することになり、通常番台のコキ５００００形を２両導入。
　
　同年９月、さらにコキ５００００形と１００ｋｍ／ｈ対応グループのコキ２５００００形を各１両導入。
　これらの１１０ｋｍ／ｈに対応しないグループに、コキ１００系を併結する形で、実在の本州〜四国間の高速貨物列車を、ＥＦ６５形１０００番台車の牽引で再現運転を開始した。
　実車のコキ２５００００形も、実際に時折本州〜高松間列車に運用されている。


　現在、コキ５００００系として総勢１７両が在籍する。



鉄道事業本部に属するコンテナ車の中で唯一、１１０ｋｍ／ｈに
対応しないグループである、通常タイプのコキ５００００形


形式番号メーカー品番入籍年月日除籍年月日記事改造など
コキ５００００グループ（９５ｋｍ／ｈ）：３両
コキ50000
(全3両)		コキ50352KATO<10-815>2011. 1.25.−黒台車自連タイプKATOカプラー標準装備
コキ50833−自連タイプKATOカプラー標準装備
コキ51860Tomix<2785>2011. 9.14.−グレー台車 2011. 9.15.　第１エンド側自連タイプKATOカプラー化
2013. 4.11.　第２エンド側自連タイプKATOカプラー化
コキ52240<2742>2018. 5. 5.−2016. 5. 6.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ２５００００グループ（１００ｋｍ／ｈ対応）：１両
コキ250000
(全1両)		コキ250876Tomix<2779>2011. 9.14−グレー台車2013. 4.11.　自連タイプKATOカプラー化
コキ３５００００グループ（１１０ｋｍ／ｈ対応）：１２両
コキ350000
(全12両)		コキ350001Tomix<2780>1991. 6. 3.−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラー化
コキ350002−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　第２エンド側
　　自連タイプKATOカプラーに交換
2006.12.31.　後部標識板取付
コキ350007−
 2005. 5. 2.　 金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ350010−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ350011−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ3500121991. 6.10.−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ350017−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ350020−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ350021−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ350022−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ3500271991. 6.18.−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　自連タイプKATOカプラーに交換
コキ350122−
 2005. 5. 2.　金属車輪化
2005. 5. 5.　第２エンド側
　　自連タイプKATOカプラーに交換
2006.12.31.　後部標識板取付


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