EF210形 直流電気機関車
「桃太郎」
(Tomix)


スーパーライナーを牽引して新レイアウトを走行する104号機


KATO製かもめナックルカプラー装備の109号機



 実車のEF210形は、1996年2月に試作車1両が900番台として試用開始され、1997年12月から量産車0番台が登場した。
 1999年には改良型の100番台車も登場し、2010年度までに合わせて総勢83両が登場して、東海道・山陽本線や首都圏を中心に活躍している。

 当初は岡山機関区に集中的に配置されたため、「ECO POWER 桃太郎」の愛称が付けられ、100番台車については車体にもそのロゴが大きく描かれているが、0番台車は運転台右側面にかなり小さくて控えめに表示されているほか、試作900番台車にはこのロゴは無い。

 制御方式はVVVFインバータ制御で、1台の主変換器で2台のモーターを駆動する1コントローラ2モーター制御方式とされた(100番台車は1コントローラー1モーター制御)。定格出力には、初めて30分定格出力という概念が取り入れられ(従来は1時間定格出力のみ)、30分定格3,540kw/1時間定格3,390kwとなっている。

 当初、パンタグラフはEF66形の後期形およびマイナーチェンジ車と共通の下枠交差式PS22形とされたが、100番台車の109号機以降はFPS4形シングルアームパンタグラフが標準となっている。
 ブレーキは発電ブレーキ併用の電気指令式となり、許容最高速度は110km/h。台車はもちろんボルスタレス式。



 NSRでは、2002年夏の石油輸送専用貨物列車の増発に備えて、同年5月に100番台車を中古で1両導入。
 車番プレートは「101」が取付済みだったが、前の使用者の取付がヘタクソだったらしくて一部文字が消えていたため、「104」に差し替えた。

 実車は結構好きなので期待して購入したのだが、2003年に実施した性能試験では、当時手持ちの電気機関車の中では牽引力が最低という結果となり、NSR本線上での現車14両/換算60両以上の高速コンテナ列車牽引には到底耐えられないため、軽いタンク列車や配給列車などをのんびり牽引させていたが、2006年12月のEF66形の増備に伴ってついに定期運用から外れ、休車となった。

 その後2007年7月に実施した牽引試験ではまぁ悪くはない結果を出し(それでも現有のTomixの電気機関車の中では最低)たほか、2010年製作の新レイアウトでは四国で見られる車両がメインであることから、同年9月に休車解除となって現役復帰している。


 さらに、新レイアウトでの貨物列車運転体制強化のため、2010年11月に0番台車と100番台シングルアームパンタ仕様車を各1両増備し、あわせて3両体制とした。
 このうち109号機はプラ製グレーパンタ仕様だったので、パンタグラフ本体をシルバーに塗装した。
 新レイアウトには最急35パーミルがあるので、重量級コンテナ列車を牽引させるには性能的に余裕がなく、正直言ってもっと少し牽引力が欲しいところ。



 2013年5月に、100番台車2両についてカプラーをKATO製かもめナックルカプラーに交換。


2010年11月導入の1号機。

金属製パンタグラフ仕様車を購入。現在はフルノーマルで使用中。
2002年5月導入の104号機。
100番台の下枠交差タイプ。

これも金属製パンタグラフ仕様車。

カプラーは、KATO製かもめナックルカプラー。
2010年11月導入の109号機。
100番台のシングルアームパンタ仕様車。

プラ製グレーパンタだったので、パンタ本体をシルバーに塗装。

104号機同様、KATO製かもめナックルカプラーを装備。


納車後に早速重連で試運転中の、1号機+109号機



形式番号メーカー品番入籍年月日除籍年月日記事改造など
EF210Tomix<2140>2010.11.26.動力車金属製PS22Dパンタ仕様
104Tomix<2146>2002. 5.20.動力車 金属製PS22Dパンタ仕様
2003. 5. 1. 密自連形カプラーに交換
2006.12. 1. 休車
2010. 9. 1. 休車解除/アーノルトカプラーに交換
2013. 5. 5. KATO製かもめナックルカプラーに交換
109Tomix <92263>
バラ
2010.11.26.動力車 プラ製FPS4パンタ仕様
2010. 1. 5. パンタグラフシルバー化
2013. 5. 5. KATO製かもめナックルカプラーに交換


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