DE10形 液体式ディーゼル機関車
(Tomix)



現役30年目に突入したが、積車換算40両の車扱貨物を元気に牽引する、
NSRの車両では現役最古参となる1036号機


こちらは最新の1095号機
フライホイール化されて極低速走行が可能になった


現在、1095号機はKATO製かもめナックルカプラーを装備



 実車のDE10形は1966年に登場し、あわせて約780両が量産されたディーゼル機関車で、構内での入れ換え作業から本線上での列車牽引までこなす万能機として日本中で使用され、その使い勝手の良さから、国鉄以外でも同じ形・性能をした民間所有機が多数製造された、日本でもっともポピュラーなディーゼル機関車である。
 当時DF50の最後の楽園だった四国にも、トップナンバーをはじめとしたDE10形が主力機関車として配置されており、私としては初めて購入する機関車として、DF50とDE10を選択するのは当然だった。



 1982年に1両購入したあと、長らく増備がなかったが、2009年7月に発足した「さぬき懐古鉄道部」で運転するリバイバル列車用として、実に27年ぶりに1両を増備。
 2011年1月にさらに1両を追加増備して、現在の在籍数は3両となっており、さらにあと1〜2両を増備の予定。
 全車両とも四国に実在した車番を付与しているが、付属パーツには該当車番は無いので、自作して貼り付けてある。



 現在保有する3両は全てTomix車で、メーカー品番「2205」が旧タイプの暖地向け仕様だが、品番「2208」「2222」はいずれも旋回窓仕様となっているため、これを削り取って通常の暖地向け仕様に仕立ててある。

 動力は、現行製品の「2222」がフライホイール動力+5軸駆動で、それ以外は非フライホイール+4軸駆動だが、牽引定数はいずれも所定45両/最大70両に設定している。

 このほか、旧世代のTomix車はヘッドライト点灯時に正面の車番プレートのところまで光るという間抜けな設計のため、裏から黒いプラ板でも貼ろうかと考えたが、ヘッドライト部分の透明プラパーツの形状の関係で、車番プレートに相当する部分を黒く塗りつぶすことでとりあえず解決



 なお実際の四国においては、配置されたDE10形は全て0番台または1000番台の暖地向け車両であった(500番台車が少数在籍していたが、比較的短期間で1000番に代車に置き換えられている)が、先行試作機の1/2号機を除いた全車が、基本的にスノープロウを通年装備していた。
 旋回窓は、1005号機などが四国へ転入当初は装備していた例はあるが、すぐに撤去されて通常の窓に戻されている。



1036号機

 1982年10月のNSR(当時・国鉄北四国鉄道管理局)発足当初から籍を置き、現役車両としてはDF50−43号機と並ぶ最古参。
 1986年に、前後デッキ部分にヘッドマーク取付ステーを設置する改造を行っている。

 やや調子の落ちてきているDF50−43に対して、こちらは今もまだ元気で、コンパクトで使い勝手も良く、リバイバル列車の牽引に活躍中。


 実車は1970年日本車輌製で高松運転所に新製配置後、1993年にアイランド色に塗色変更され、2000年に廃車になるまでの間をずっと四国で過ごした。

1095号機

 2011年1月に導入した、Tomix製の現行製品。
 新規金型から製作された、完全リニューアル品。

 製品は旋回窓仕様のため、旋回窓を切削して暖地向け仕様に改造。
 このほか、以下のようなリメイクを実施。

 (1) 手すりに取り付けられているジャンパ栓受けを実車同様に赤塗装とした。
 (2) 乗降用ステップの足のせ部分を黒塗装化。
 (3) 乗降用ステップの形状を変更。

 (3)については、正面から見たときのステップの形状が、実車と異なり直角状になっていたので、実車と同じような形状に修正した


 さらに今回のDE10は、補助ウエイトが付いており、牽引力をアップさせたい場合は載せてね♪ ということらしいので、補助ウエイトの有無で牽引力を比較してみた。
 確かに多少は改善されるが、比率にしてほんの数%程度で、はっきり言って気休め程度(w

 ちなみに、ウエイト無しの状態だと重量は57g(旧製品と同一)で、ウエイトを積むと62g程度に増加する。

 初代機は走行不良のため早々に廃車し、4月に2代目を導入。初代機と同様な改造を行い、さらにジャンパ栓受けの赤塗装は極力車体色と同じになるように調合。

 2013年5月、KATO製かもめナックルカプラーに交換。



 実車は1971年日本車輌製で、米原機関区へ新製配置後、稲沢第一機関区を経て、1980年にDF50形置き換えを目的に高松機関区へ配置換え。
 2011年1月現在も、変わらず高松配置で活躍中。

 ↓2009年5月、「四国鉄道120周年記念号」を牽引する1095号機
 
1184号機

 2009年7月購入。

 旋回窓仕様の製品を購入したため、旋回窓を切削して暖地向け仕様に改造してある。
 このほか、台車をJR貨物更新機仕様のグレー台車に交換済み。


 実車は1972年川崎重工製で、東新潟機関区に配置後、DF50の置き換えを目的に1980年に高松運転所へ転属。以降、2004年に廃車になるまでを四国で過ごした。




 それにしても、現有の3両の中では、最古参の1036号機が一番調子が良いというのが謎だ(w


形式番号メーカー品番入籍年月日除籍年月日記事改造など
DE101036Tomix<2202>1982.10.25.動力車 1986. 1.10. ヘッドマーク受棒取付改造
2009. 7.18. 「さぬき懐古鉄道部」に所属替え
1095
(初代)
Tomix<2222>2011. 1.13.2011. 4. 4.動力車 「さぬき懐古鉄道部」所属
2011. 1.13. 旋回窓切削/ジャンパ栓受け赤塗装化/列車無線アンテナ設置
2011. 4. 4. 廃車
1095
(2代目)
Tomix<2222>2011. 4. 4.動力車 「さぬき懐古鉄道部」所属
2011. 4. 4. 旋回窓切削/ジャンパ栓受け赤塗装化/ステップ黒踏面化
2013. 5. 2. KATO製かもめナックルカプラー化
1184Tomix<2208>2009. 7.25.動力車 「さぬき懐古鉄道部」所属
2009. 7.25. 旋回窓切削
2009. 7.25. グレー台車化



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