<架空鉄道「JRT四国」のページ>



JRT四国 ニュースリリース
Vol.92

(2020年12月17日)










<2021年3月13日ダイヤ改正の概要>


 JRTグループでは、2021年3月13日にダイヤ改正を予定しています。
 四国地区の改正内容についてお知らせいたします。


<土讃線特急「南風」に新型EDC510系バイモード車両登場!>


車体寸法図(PDF:859KB)
客室寸法図(PDF:415KB)


 土讃線の看板列車である特急「南風」が一斉に新型車両に置き換わります。

 今回の新型EDC510系車両はこれまでのJRT四国の車両にはない新しい駆動方式である、「ディーゼル・エレクトリック・EDC方式」を採用しました。

 これは、電化区間では架線集電で、また非電化区間ではエンジン発電により得られた電気を使用してモーターを駆動して走行する、電車と気動車の両方の特性を併せ持つ新世代のシステムです。


 従来のDC500系気動車のパラレルハイブリッドシステムと比較すると、エンジンの出力を車軸へ伝えるドライブシャフトが無くなり、また電気を大量に蓄電するためのバッテリーも不要なことから、システム全体がシンプルかつコンパクト化されて重量が軽くなり、また保安・メンテナンス上でも有利となります。
 電化区間ではエンジンを止めて架線集電により走行するため、排気ガスの排出をゼロに出来る上、騒音・振動・走行燃費の改善にも繋がります。
 さらに、これまでのDC500系では蓄電用のバッテリを客室床下に搭載していたことから、床面が嵩上げされて段差が生じていましたが、EDC510系では段差の無いフラットな床面を実現しています(連結面とグリーン室を除く)。

 ブレーキに関しても既にローカル用車両で採用している、停止直前まで摩擦ブレーキによらずに電気ブレーキを使用するシステムを搭載し、乗り心地や経済性が向上します。

 また、ご好評の「ゆりかご型シート」が「ゆりかご型シートU」としてさらに進化して、ますます快適性が向上しています。


 本改正では、「南風」全列車のほか「あしずり」下り1本に当系列を投入します。
 時刻表上での列車番号末尾も、これまでの「M」「D」と異なる「B」を付与して、他の通常車両と区別しやすくします(例:「南風1号」の列車番号は「NM1B」となります)。


 ちなみに、中村・宿毛へ直通する列車については、高知駅で電車モードと気動車モードのモードチェンジを行います(須崎行の列車は全区間電車モードでの運転となります)。


 EDC510系車両の詳細については、「車両」の「EDC510系」の項をご覧ください。




<予讃線・四国中央駅開業!>
<予讃線・豊浜〜川之江間新線切替>


 予讃線・川之江〜伊予三島間に建設を進めていた四国中央駅が開業します。

 旧川之江市と旧伊予三島市の合併によって誕生した四国中央市の新都心部の整備に先行する形で、2012年11月に高架開業した際に四国中央市妻鳥地区に将来の駅施設として設置・準備していた妻鳥信号場を、四国中央駅として整備し今回の開業の運びとなりました。

 10両編成対応の島式ホーム2本を擁して1〜4番までの4本のホームを備え、このほかに貨物列車発着用の中線を1本配置した線形となります。
 本線の通る2番ホームと3番ホームには簡易タイプのホーム柵が設置されて安全にも配慮しています。
 改札とホームの間は前乗り前降り方式のエレベーターとエスカレーターも備えられ、バリアフリーにも対応。

 改札内と改札外の両方に、空調を備えた待合室を設けています。


 駅舎内はみどりの窓口と旅行センター、その他各種テナントが入居。
 自動券売機は指定席券や各種トクトクきっぷの発売にも対応したタイプを設置しています。


 駅の南東側にバスターミナルとタクシー乗り場、北西側に一般車両用の送迎用広場と地下駐車場の出入口があります。


 改正後は特急「しおかぜ」の内の速達列車4往復を除いた全ての旅客列車が当駅に停車します。
 これに合わせて、伊予三島駅は特急「しおかぜ」は朝と夜の一部列車を除いて全て通過となるほか、川之江駅は全ての特急列車が通過となります。また、東京〜松山間の寝台特急「伊予」は四国中央駅のみの停車となります。

 なお、従来伊予三島駅で折り返しとなっていた快速・普通列車は、これまで通り伊予三島駅発着となります。




 さらにこの新駅開業に合わせて、予讃線・豊浜〜箕浦〜川之江間の新線切替が行われます。

 従来の箕浦駅は国道を挟んで瀬戸内海に面した風光明媚な場所に位置していましたが、近い将来起こると予想される南海トラフ地震に伴う津波が発生した際は水没する可能性があります。
 2012年に川之江から西の四国中央市街地区間が、また2017年に豊浜から東の観音寺市内区間が高架化されたこともあり、残るこの区間の事業化を進めてきました。

 新線区間は在来線よりも内陸寄りに移転し、箕浦駅は海抜25mの高台に位置する高架駅となります(線路面高さ:海抜35m)。
 海側の1番ホームは燧灘が一望のもとに見渡せる絶好のビュースポットで、簡易な展望台が設置されます。

 箕浦駅と川之江駅の間は、新たに掘削された新鳥越トンネル(全長3,262m)で結ばれます。

 この新線開業により、豊浜〜川之江間は従来よりも営業キロが0.3km短縮され、線形も改良されることから普通列車で所要時間が1分短縮されます。
 また、これによって予讃線の高瀬駅から松山駅までの本線区間については、予測される津波による被害リスクがほぼゼロになります。




<特急列車が便利に快適になります!>


 「南風」への新型車両投入により捻出した車両を一部リニューアルの上で転用して、瀬戸大橋線と予讃線の特急列車の改善が図られます。

 京都・大阪〜高松間の特急「ゆうなぎ」を、「南風」で使用していたEC500系電車に置き換えます。これによって「ゆうなぎ」全列車に車椅子対応設備と多目的トイレ・AEDが設備されます。
 なお、現在同列車で運用中の8000系電車は本改正をもって全廃となります。

 特急「いしづち」が全列車電車化されます。

 特急「宇和海」は全列車がグリーン車を連結したDC500系気動車に統一されます。
 また、全列車に車椅子対応設備と多目的トイレ、それにAEDが設置されます。

 これらの改善により、JRT四国の全ての定期昼行特急列車が「ゆりかご形シート」の車両となります。


 特急「宇和海」のうちの朝の上り1本について、運転時間帯を繰り下げて松山8:02到着とし、通勤・通学にご利用しやすくします。

 予讃線・松山駅の下り宇和島方面行特急列車の発車時刻が、9時から21時まで1本を除いて毎時00分発に統一されて判りやすくなります。



<その他四国内普通列車等関連>


 予讃線・伊予西条〜松山〜宇和島間の普通列車の時刻を全面的に見直します。
 ・伊予西条〜今治〜松山間の快速「パイレーツ」を5往復に増やします。
 ・新居浜・伊予西条駅での、本線経由の特急列車と今治経由の快速・普通列車の接続を改善します。
 ・松山駅の土休日の普通列車の発車時刻を、上り今治方面は日中毎時00/15/30/45分発に、下り方面は05/20/35/50分発に統一して判りやすくします。
 ・伊予市駅の土休日の上り方面の普通列車の発車時刻を、日中毎時10/25/40/55分発に統一して判りやすくします。


 茶屋町駅のホーム改良工事と、妹尾駅の配線改良工事の完成に伴い、宇野線・岡山近郊区間の普通列車を増発します。


 長浜線(元・予讃線)の伊予長浜〜伊予白滝間に2020年4月1日に臨時駅として復活した伊予出石駅が、本改正をもって正式な駅に昇格します。


 その他、ご利用状況等を勘案して一部列車の運転区間等の見直しを行います。






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