<2017年3月4日ダイヤ改正の概要>
JRTグループでは、2017年3月4日にダイヤ改正を予定しています。
<東海道・山陽新幹線>
「のぞみ」定期列車のN700A化が完了します。
これに合わせて一部の「のぞみ」のスピードアップを行います。下り東京発30分と、上り東京着13分の列車について、東京〜新大阪間で3分、東京〜博多間で6分短縮されます。
新幹線の時刻改正に伴い、JRT四国でも小規模なダイヤ改正を実施します。
<予讃線・観音寺市内区間高架化完成!>
2012年度より工事中だった、予讃線の観音寺市内区間の高架化事業が完成します。
JRT四国では、市内交通の円滑化と踏切障害の排除を主目的として、主要な都市部における高架化事業を推進しています。
また、将来発生が予想される南海・東南海地震に伴う津波、さらに台風による瀬戸内海沿岸各地における高潮などの、水害対策という観点からも、高架化によって線路の被害を最低限に抑え、災害復旧に貢献することが使命と考えています。
従来は、本山駅は海抜8m、観音寺駅は海抜2m、豊浜駅は海抜11mの位置にあり、高架化対象となる区間のほぼ全てが海抜10m未満の低地帯で、特に観音寺駅の前後は津波による浸水が想定されるエリアとなっていました。
今回は、三豊市豊中町高野(52キロポスト付近)から、豊浜町大平木(64.5キロポスト付近)までの、約12kmの区間の高架化が完成します。
これにより、本山・観音寺・豊浜の3駅が高架化され、23カ所の踏切が撤廃されるのみならず、事業区間の全線が海抜10m以上となって、津波による被害リスクがほぼゼロとなります。
<快速「ムーンライト土佐」琴平駅停車!>
京都〜高知〜須崎間を走る夜行快速「ムーンライト土佐」が、新たに琴平駅に停車します。
京都〜琴平間は上下列車とも約5時間半の運行となります。
<その他四国内特急・普通列車関連>
高徳線から牟岐線・東土佐循環鉄道線へ直通する特急「むろと」について、ビジネスや観光に便利なるよう一部の列車の運転区間を見直します。
このほか、ご利用の少ない区間について、一部の特急列車や普通列車の運転区間等を見直します。
〜東土佐循環鉄道の新型車両置き換え完了!〜
JRT牟岐線の終着駅・牟岐と室戸を結ぶ第三セクター鉄道・東土佐循環鉄道では、2016年3月改正で在籍車両4両の内の2両について、新型車両「ETR2000形」に置き換えました。
今改正では残る2両の置き換えを行い、これに合わせて普通列車の所要時間短縮を図ります。
新型ETR2000形は、在来のETR1000形と同じ18m級ながら、エンジンが450馬力にパワーアップして、変速機も3段から5段になります。
また座席が転換式のクロスシートとなって、車体幅を15cm広げて一人あたりの座席幅を拡大し、台車にも改良が加えられて快適性が大幅に向上します。さらにトイレも車椅子に対応した広々とした洋式トイレになっています。
このほか、一般的な地方ローカル線向け気動車と異なり、客室の床高さと出入口ドアの高さが駅ホームと同じとなり、段差の無いバリアフリーが実現しています。
側面のデザインは室戸海岸に打ち寄せる太平洋の荒波をイメージしています。
ETR2000形
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(参考)ETR1000形
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| ETR2000形 | ETR1000形 |
車体長 | 18m | 18m |
車体幅 | 2.95m | 2.8m |
機関出力 | 450馬力 | 400馬力 |
変速機 | 5段変速 | 3段変速 |
最高速度 |
110km/h
(設計130km/h) | 110km/h |
座席 |
転換クロスシート
座席間隔 940mm |
セミクロスシート
(固定クロスシート+ロングシート)
座席間隔 1,520mm |
床高さ | 1,100 mm | 1,150 mm |
出入口高さ | 1,100 mm | 980 mm |
トイレ | 車椅子対応洋式 | 和式 |
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