＜２０１５年３月１４日ダイヤ改正の概要＞
ＪＲＴ四国では、２０１５年３月１４日にダイヤ改正を予定しています。
ここ数年続いた大規模な設備投資が一段落したことから、今回は非常に小規模な改正内容となっています。
今改正に合わせて投入される新車は、土讃線の快速「ＤＦ５０ やまなみ号」用の４両のみとなっており、年間の新車投入両数が一桁となるのは、２００４年度以来１０年ぶりとなります。
＜特急「宇和海」を増発します！！＞
予讃線の特急「宇和海」を増発します。
現在、松山駅で松山発東京行き寝台特急「伊予」に接続する宇和島方面からの特急列車は「しおかぜ３４号」となっていますが、松山駅での乗り換え時間が３０分と長いことから、同駅で１０分程度で「伊予」に接続する「宇和海」を増発します。
車両はＤＣ５００系気動車の３両編成で、グリーン車およびカフェテリアの連結はありませんが、普通車指定席車両を１両連結します。
＜その他四国内快速・普通列車関連＞
〜予讃線の「ビューひじかわ号」を増やします！〜
松山駅で東京〜松山間寝台特急「伊予」に接続する、下り松山発伊予大洲行きの各駅停車と、上り伊予大洲発松山行きの快速「ひじかわ」に、展望サロン車両を普通車指定席として連結し、それぞれ「ビューひじかわ１号」「ビューひじかわ１２号」とします。
これにより、展望サロン車を連結した「ビューひじかわ」は、下り５本／上り６本に増えます。
〜土讃線快速「ＤＦ５０ やまなみ号」に新型車両登場！〜
ＤＦ５０形ディーゼル機関車牽引の土讃線快速列車「ＤＦ５０ やまなみ号」の客車を新車に置き換えます。
従来運用していた５０系客車は１９８１年製造で経年３０年を超え、また客室についても座席ピッチが１４７ｃｍと狭い等の問題もあり、客室設備の改善とバリアフリー対応を図ることとしました。
さらに土讃線での運用にあたっては、特に上り列車の土佐山田〜大杉間を中心に他の定期旅客列車との性能差・速度差が非常に大きく、列車ダイヤ上のネックとなっていることから、走行性能の改善を図るため、牽引機関車であるＤＦ５０形との動力協調を考慮したハイブリッド気動車として製作することとなりました。
編成は１〜４号車の４両編成を基本とし、１号車下り方と４号車上り方に展望席を備えます。
１号車は下り方にラウンジカウンターを、また４号車には車椅子対応設備が備えられています。
列車全体の走行性能を上げるために２号車に走行用の制御機器一式とモーターを、１号車には発電用のディーゼルエンジン一式を搭載しています。
２号車上り方と３号車下り方には、通常の乗務員室も兼ねた簡易タイプの運転台を設置しており、１〜２号車を３〜４号車の上り方に繋ぎ替え、３−４−１−２号車の順番にすることで、自力走行することが可能となっています。
外見上の車体構造は、旧国鉄４３系客車をモチーフとし、展望席部分についても旧国鉄３２系客車の展望車のデザインを模したものとして、車体色もぶどう色２号としています。
出入口ドアも車体中心に対して妻面側に開く旧型客車と同一の内開き扉としながら半自動式とし、開ける際は完全手動、閉める際は手動操作の可能な電気駆動による自動戸閉式とし、通常運用時は安全のため乗務員が手動で戸閉めを行うこととしています。
このほか、各車とも正式な形式標記の他に国鉄制式に倣った擬制形式名を併記して、旧型客車のイメージを可能な限り演出しています。
３月１４日のダイヤ改正当日から、営業運転を開始する予定です。
（側面図）
※細部の仕様は変更となる可能性があります
＜土讃線・多度津〜琴平間踏切ゼロ化完成！＞
＜予讃線・伊予三島〜新居浜間踏切ゼロ化完成！＞
かねてより踏切ゼロ化工事を進めていた、土讃線・多度津〜〜琴平間と、予讃線・伊予三島〜新居浜間の工事が完了します。
これにより、予讃線については本線経由の場合、川之江から松山を経て伊予大洲までの、約１３７ｋｍが踏切ゼロ区間となり、踏切障害による列車遅延等から解放され、列車の安全・安定的な運行が可能となります。
ＪＲＴ四国では引き続き、踏切除去をはじめとした列車の安全運行に必要な施策を進めて参ります。
〜その他〜
・岡山と西讃地区を結ぶ快速「備讃ライナー」について、通勤時間帯の一部列車が新たに上の町駅に停車します。
・予讃線・伊予西条〜今治間の普通列車の停車パターンについて、従来の４種類を２種類に整理して判りやすくしました。
・このほか一部の普通列車の運転区間を整理します。
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