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JRT四国 ニュースリリース
Vol.55

(2010年4月4日)


新型EC320系電車 2010年登場予定!


 JRT四国では新世代の標準型近郊電車として、回生ブレーキや電気停止ブレーキシステムを搭載するなど、停車駅の多い中・短距離の普通列車での使用を前提とした、経済性を重視したEC310系電車を量産中ですが、老朽化の進む団体臨時列車用車両「グランドマリン」「グランドサルーン」や快速「ムーンライト」用車両、また海上通行の機会が多いことから塩害による腐食が進む快速「マリンライナー」用車両などを置き換えるため、中・長距離運用を前提としたEC320系電車を、2010年度から順次投入します。

 製作されるEC320系電車は、以下の3タイプです。


快速「マリンライナー」用 0番台車(2012年登場予定)
団体臨時列車・イベント用 1000番台車(2010年登場予定)
快速「ムーンライト」用 2000番台車(2011年登場予定)


 なお、現在快速「マリンライナー」として運用中のEC300系電車は、傷んだ機器類を入れ替えるなどのリニューアル改造の上で、快速「備讃ライナー」に投入することとなっています。
 今回の置き換え完了により、国鉄民営化と同時に登場して、最盛期には四国に約300両が在籍し、JRT四国の近郊輸送を支えてきた311系電車が、四国内から完全に姿を消します。







<快速「マリンライナー」用 0番台車>



 瀬戸大橋線の主力列車であり、海上を通行する機会の多い「マリンライナー」用の車両は、特に床下機器類の腐食などの問題もあって他の路線の車両よりも取り替え周期が短い傾向があり、1988年に初代の213系および311系1000番台車を投入した後、2000年に現在のEC300系に置き換えています。現在の車両も一部に老朽化の進んでいる車両が存在することから、前回と同じ12年サイクルでの置き換えを予定しています。

 近年のJRT四国の車両はアルミ高張力鋼板を使用したものが主流ですが、他の地域に比べて「マリンライナー」は海上通行の機会が格段に多いことから、「マリンライナー」用のEC320系は展望グリーン車と座席指定席車を除いて、ステンレス鋼板を採用します。


 1号車となる高松方先頭車両のグリーン車は、1階部分にサロンコーナーを設けたダブルデッカーとする計画で、もちろん前面展望もお楽しみいただけます。

 2号車も、現在と同じ普通車座席指定席車となります。
 通常の客室の座席も、現在と同じリクライニングシートとなりますが、EC320系ではこのほかに、ご家族でのご利用に便利な4人用コンパートメントを設置します。

 そのほかの通常の車両については、客室設備等は現在のEC300系とほぼ同じとなります。


 車両性能はほぼ現在のEC300系電車と同等ですが、駆動力の伝わる車軸を若干増やして、編成全体でのトラクション性能を向上させます。


 2012年をめどに新型車両を投入し、同年度中に置き換えを完了します。


デザインイメージ(案)

※デザインは変更となる可能性があります









<団体臨時列車・イベント用 1000番台車>


 全車両が眺望と快適性に優れるハイデッカータイプのグリーン車で構成されている団体臨時列車用車両は、6両編成の「グランドサルーン」と3両編成の「グランドマリン」が各3編成あり、いずれも1989年に登場しており、20年が経過することから今回の置き換え対象としました。

 新型の団体臨時列車用車両は、4両編成を基本とし、そのうちの1両がダブルデッカー構造となります。

 ダブルデッカー車は、1階部分はサービスカウンターを併設したサロン室とし、平床部分にも喫煙コーナーなどのフリースペースを設ける予定です。
 このほかの車両については、現在の「グランドサルーン」「グランドマリン」と同様な、1−1−1配列のハイデッカータイプグリーン車とする計画です。


 2010年中に合わせて3編成12両が登場予定です。


デザインイメージ(案)

※デザインは変更となる可能性があります








<快速「ムーンライト」用 2000番台車>


 現在の快速「ムーンライト」は、グリーン車については本来団体臨時列車用として1989年に登場した「グランドマリン」(多客期は「グランドサルーン」)を使用し、また普通車指定席車については1998年に新たに製作した専用車両を使用しています。

 「グランドマリン」「グランドサルーン」については老朽置き換えとすることとなったため、「ムーンライト」についても新型車両に置き換えて利用客の増加を図ることとしました。

 新型車両は4両編成を基本としがら、中間の2両は任意の1両を連結しないでも(3両編成で)運転できる構造とします。また、先頭車両については普通車・グリーン車とも貫通構造として1両単位で増結ができ、その状態で車内での通り抜けができるようにすることとして、柔軟な運用に対応可能な仕様とする計画です。


 グリーン車はハイデッカー車とダブルデッカー車があり、ハイデッカー車は1−1−1配列にして現在とほぼ同じ仕様とします。
 ダブルデッカー車については、座席の配列はハイデッカー車と同じ1−1−1配列ですが、1階部分については女性専用席とし、また車端の平床部分には男女兼用の更衣室やシャワールームを設ける計画です。

 普通車指定席車についても、現行の車両とほぼ同じ仕様としたうえで、車端に更衣室を設ける予定です。


デザインイメージ(案)

※デザインは変更となる可能性があります







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