<架空鉄道「JRT四国」のページ>



JRT四国 ニュースリリース
Vol.48

(2009年5月10日)



<善通寺駅橋上駅舎化工事完成!>


 2006年より行っていた善通寺駅の橋上駅舎化工事がほぼ完了し、6月1日に新駅舎がオープンの運びとなりました。

 新駅舎は、これまでの木造駅舎に向かって右側(南側)に位置し、土讃線の本線と1〜3番ホームを跨ぐ形で設けられています。
 南側に面する屋根は円弧形状となっていて、ここにソーラー発電システムを設置し、自動券売機や自動改札機、待合室の空調など、駅で使用する電力の一部を賄います。このほか外壁部分の窓ガラスを全て熱線反射ガラスとして空調効果のアップを図るなど、地球環境を考慮した作りになっています。
 交通バリアフリー法にも対応し、4基のエレベーターと2基のエスカレーターを備えています。




 新駅舎のオープンを記念して、6月1日から記念入場券を発売します。
 新駅舎と、旧木造駅舎の最新の姿と讃岐鉄道時代の姿を納めた、3枚セット480円です。
 善通寺駅の他、高松、坂出、丸亀、多度津、琴平、松山、高知、徳島の各駅でも販売します。

 また、6月1日から30日までの1ヶ月間、善通寺駅の自動券売機で発売する普通回数乗車券に限り、通常11枚セットのところを13枚セットで発売する、記念セールを行います。


 なお、登録有形文化財にも指定されている、1889年の讃岐鉄道開業当初から使用している由緒ある旧木造駅舎については、引き続き資料館として保存・活用していきます。








<新駅設置に関する検討状況について>


 JRT四国では、かねてよりお客様から新駅設置のご要望をいただいていており、その可能性について検討を行っています。
 現在検討中の下記案件について、現時点での検討状況をご報告します。



〜土讃線 高知工科大学前駅(仮称)〜
高知県香美市土佐山田町佐古藪
多度津起点 105.8km地点付近


 土讃線の角茂谷〜土佐山田間に設置を検討しており、起点の多度津駅から105.8km地点、土佐山田駅から阿波池田方へ4kmの地点に位置します(図1)。

 この区間は、複線の高架区間となっており、加えて連続18‰勾配となっています。

 省令等により、駅構内の列車が停止する区間の勾配は5パーミル以下にすることが規定されています。
 当駅折り返しの普通列車を設定するために、折り返し線を設置することなどを考慮して、駅構内の勾配を、原則0‰(水平)とし、駅構内の配線を(図2)のとおり策定しました。

(図1)

青線:土讃線本線/緑:駅設置予定地
地図出典:国土地理院1/25000「土佐山田」

(図2)

 本線から側線を分岐させて水平区間を設け、その間に幅約10m、長さ110mの島式ホームを設置し、阿波池田方に折り返し線を備えます。
 なお、本線高架橋を支える橋脚があるため、線路部分については単純な上下二層構造とすることが出来ません。

 また本線との高低差をクリアするため、阿波池田側に長さ約600mにおよぶ30‰勾配区間を設ける必要があります。
 結果、駅構内の場内総延長は約1kmにも及びます。

 さらに駅構内の地上との高低差は、最も低い場所でも約40m、最も高いところでは約60mにもなります。
 駅の出入口付近でも約40mの高低差があることから、エレベーターの設置が必須となります。



 駅の主な最寄り施設としては、高知工科大学(学生・職員総数約2,000人:2008年末現在)、高知テクノパークがあり、一定の通勤・通学輸送が見込まれます。また、駅周辺の宮ノ口、船谷、佐古藪、影山、林田、神母ノ木の各集落の住民の足として機能することが期待されます。
 それをふまえた上で、予想される当駅の1日平均の乗降客数を、1000〜2000人程度と策定しました。


 以上の条件から総合的に検討した結果、予想される利用客数に比して、駅の設置にかかる費用や工事の難度が高く、JRT四国単独での事業化は難しいと言わざるを得ません。
 今後は関係する自治体等を交えて、さらに新駅設置に向けての具体的な検討を進めてまいります。








<高知地区気動車普通列車・秋までに全てハイブリッド化!>


 2007年度より1000形/1100形気動車の改造により製作を続けている「1900形ハイブリッド気動車」について、本年度上半期中にさらに6両の改造を予定しています。
 10月を目処に営業運転開始の予定となっており、土讃線・高知地区の気動車による普通列車は、土佐くろしお鉄道からの乗り入れ列車を除いて、全てがハイブリッド気動車となります。


 これにより1900形ハイブリッド気動車は総数20両となり、DC500系気動車と合わせると、JRT四国の保有するハイブリッド気動車は総勢50両となります。
 今後は、2012年を予定している高徳線全線電化完成までに、さらに34両のハイブリッド気動車導入を予定しており、保有する全ての気動車のうちの約3割がハイブリッド車両となります。







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