<2004年3月13日ダイヤ改正の概要を発表>
<主なトピック>
徳島線快速「SunLiver」に新型DC300系気動車登場! 最高130km/hで徳島〜阿波池田間が最速55分! 通称「スーパーしおかぜ」が7往復に増強! 快速「マリンライナー」増発! 快速「シルバーラビット」がデータイムは毎日宇多津に停車! <徳島線快速「SunLiver」に新型DC300系気動車登場!> 特急形車両をそのまま使用した、最高110km/hの高速運転と快適性が好評を博している、徳島線の快速「SunLiver」について、現行の元特急形キハ185系車両から、一斉に新型DC300系車両に置き換えます。 現行の車両ではドア数が少ないためにラッシュアワーのサービス性が落ちることから、この解消とさらなるサービスアップを目的に投入します。 デザイン面では、丸みを帯びた前面はGFRPで構成して、自動幌解結装置を備えたプラグドア方式の貫通路を備え、前面窓は優美なパノラミックウィンドウとしました。さらに前照灯は高輝度青白色HIDビームランプを採用し、視認性の向上と見栄えの改善を図っています。 カラーリングは、「マリンライナー」として活躍中のEC300系車両の「四国快速色」をベースに、腰部の細帯を徳島線を走行する車両として相応しいグリーンとしました。 このほか、新型車両は大幅な性能向上(1両あたり出力:640馬力/直結5段式変速機)によって最高速度を130km/hとし、2ドアながらも幅の広い両開きドアとして乗降性を大幅に改善します。 普通車指定席車については自由席車と差別化し、座席間隔を60mm拡大して1mに広げて大型荷物置き場も設置するなど、徳島空港連絡快速列車としても高い快適性を確保いたしました。 運転台側前面窓の下部に愛称名表示装置を設置しており、従来のヘッドマークを横長にしたタイプの新デザインのマークを掲出します。 これにより快速「SunLiver」は、徳島〜阿波池田間で現行より所要時間が平均7分短縮されて最速列車は55分運転となり、表定速度80km/hの大台を突破します。 鳴門・徳島空港〜阿波池田間では平均8〜9分の短縮となり、徳島県東部と西部の往来がさらに速く、便利に、快適になります。
<通称「スーパーしおかぜ」が7往復に増強!> 岡山〜松山間を2時間4〜8分程度で結んで好評を博している、速達しおかぜ(通称「スーパーしおかぜ」)が、現行の4往復から7往復に増えます。 このうちの3往復は宇和島発着となり、本州〜宇和島間もさらに速達化されます。 所要時間そのものもさらに短縮され、最速列車は岡山〜松山間が2分短縮の2時間2分運転となり、通常の「しおかぜ」を合わせた全体では平均7分程度の短縮となります。 全ての列車が、岡山で新幹線「のぞみ」に接続。 これにより、新大阪〜松山間2時間台の接続パターンが、改正後は上下各7本の合計14本となるほか、新神戸〜宇和島間が4時間を切る接続パターンも、現行の上下合わせて4本から13本に大幅に増え(松山での乗換を含む)、京阪神方面への出張や観光がさらに便利になります。 「スーパーしおかぜ」接続パターン
<下り>
<上り>
<快速「マリンライナー」増発!> 瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」について、通勤時間帯に1往復を新たに増発するほか、通勤時間帯に3往復が設定されている「休日運休」列車を、毎日運転に変更します。 これにより、快速「マリンライナー」は、休日は事実上4往復の増発となって、毎日43往復の運転となり、さらに便利になります。 <快速「シルバーラビット」がデータイム毎日宇多津に停車> 最高速度130km/hの速達性でご好評を頂いている快速「シルバーラビット」は、現在は土曜・休日のみ、9時から17時までの間だけ宇多津に停車しますが、これを毎日停車に拡大します。 <その他優等列車> ・予讃線 伊予市〜内子間の最高速度を145km/hにアップ! 予讃線 松山〜内子間の線路及び信号設備の改良工事が完了したのに合わせて、踏切の存在しない伊予市〜内子間における特急列車の最高速度を、現行の130km/hから145km/hにアップします。 列車ダイヤの調整による待ち時間の短縮と合わせて、松山〜宇和島間では平均3〜5分程度の所要時間短縮となり、同区間の所要時間が1時間10分を切る列車が、現行の上下合わせて5本から、21本に大幅に増えます。 ・土讃線 特急「南風」のダイヤをラウンド化 これまで、運転間隔が60〜90分と不定だった土讃線の特急「南風」について、運転間隔を基本的に60分に統一し、岡山〜多度津間は予讃線の「しおかぜ」と合わせて30分間隔の運転となって、判りやすいダイヤになります。 ・徳島線 特急「よしの川」スピードアップ 徳島線の第三次軌道強化工事完成に合わせて、同線の特急「よしの川」がさらにスピードアップを図り、同区間の最速列車の所要時間が、現行より4分短縮の46分運転となります。 これにより特急「よしの川」は、全列車が鳴門〜高知間2時間未満の到達となります。 <その他の都市圏輸送> ・予讃線 高松都市圏 予讃線・土讃線の高松都市圏の普通列車について、最高速度が現行110km/hから120km/hに引き上げとなります。 これにより、区間快速列車の高松〜多度津間の所要時間が3分短縮の27分となるなど、普通列車全体の時間短縮が図られます。 この影響で、高松〜伊予西条間の区間快速列車の一部については、従来川之江または伊予三島駅で行っていた、特急「いしづち」との緩急接続を新居浜に変更することにより、高松〜伊予西条間の最速所要時間が2時間を切って1時間54分となります。 ・高徳線 高松都市圏 現在、日中毎時4本の普通列車が運行されている高徳線高松都市圏について、現行毎時1本となっている区間快速列車を日中30分間隔の毎時2本とします。 これにより、高松〜三本松間のデータイム平均所要時間が、現行49分から42分に短縮されます。 ・徳島線に通勤快速増発 徳島線 徳島〜穴吹間に、通勤時間帯に快速列車を1往復増発します。 ・長浜線 これまで各駅停車のみの運転だった長浜線に、快速「ひじかわ」が3往復登場します。 松山〜伊予大洲間の途中停車駅は、市坪、伊予市、伊予上灘、下灘、伊予長浜、伊予白滝、八多喜で、所要時間は各駅停車より20分程度短縮の1時間2〜3分となります。 その他各路線について、「土・休日運転」「平日運転」列車を毎日運転列車に変更するなどの利便性の向上を図ります。 |