<架空鉄道「JRT四国」のページ>


JRT四国 ニュースリリース
Vol.5

(2002年 5月29日)



<第三セクター「高知空港連絡鉄道」に出資>

 2002年5月1日に、地元自治体などの出資によって第三セクター会社「高知空港連絡鉄道」が設立され、JRT四国も同社に対して出資を行いました。

 この鉄道は、2002年7月1日に開業する土佐くろしお鉄道ごめん・奈半利線の立田駅から分岐して、高知空港ターミナルビルに至るまでの約3kmの路線の敷設、並びに運営を行うことを目的に設立され、シコク自動車や四国銀行などの地元有力企業も出資しています。

 同線は単線ながらも電化路線とされ、高架線として空港ターミナルビルへ乗り入れます。これに併せて、土佐くろしお鉄道ごめん・奈半利線の後免〜立田間も電化されます。
 2005年の夏に線路設備の工事を開始し、2008年度の開業を目指しています。


 JRT四国では、同鉄道開業の際には、高知・須崎からの直通快速の運転を計画しているほか、特急「あしずり」などの乗り入れも予定しています。



<快速「マリンライナー」用新車を増備>

 2002年4月のダイヤ改正で、全列車の新型化を完了した、瀬戸大橋線快速「マリンライナー」ですが、車両数の関係からこれまで毎月数日間、旧型車を充当される日がありましたが、この度新型車1編成の発注を行い、6月末に納入の運びとなりました。

 これによって快速「マリンライナー」は実質的に全ての列車が新型車に置き換わります。



<元「マリンライナー」用車両をリニューアル>

 2002年4月ダイヤ改正まで14年間、快速「マリンライナー」に使用されていた、311系1000番台車を、大幅にリニューアルします。



(1)フロントデザインと外装が大幅に変わります

 フロントデザインが、全く異なる新しいデザインのモノに変わります。

 新しい前頭デザインは、高輝度白色ハロゲン4灯式の前照灯を左右の「おでこ」部分に配し、腰部左右に横一文字のLED式後部標識灯を2灯備えた特徴的なデザインとしました。
 また、サイドの窓回りを薄い黒塗装として連続感を向上させ、よりスマートになります。

 正面貫通路上部には列車種別表示器を、貫通路窓の下部には行先表字幕を設置しています。

 なお、正面の貫通扉と幌の連結・開放、および収納作業は全自動化され、連結・開放作業の省力化とスピードアップを図っています。


(2)制御機器の更新

 制御機器については全面的に更新し、快速「シルバーラビット」として活躍中の6000系電車と同じ、IGBT方式VVVFインバータ制御と呼ばれるシステムに取り替えます。

 この新しいシステムの特性を生かして、高速域から完全に停止するまでの間のブレーキ操作を全てモーターによって行う、本格的な電気停止ブレーキシステムを、JRTグループの車両として初めて搭載します。


 これは従来、高速域からの減速や、勾配を降りる際の抑速ブレーキ(自動車で言うエンジンブレーキ)としてのみ使用していた、電動モーターによるブレーキを、列車が完全に停止するまで利用するものです。
 通常のブレーキシステムに比べて、ブレーキング時の粉塵の発生を抑えることが出来るほか、減速時に発生する電気を架線に戻すことによって省エネルギー化が図れる、クリーンで環境にやさしいばかりでなく、エレベーターのように静かにかつスムーズに停止することが出来る、人にも優しいブレーキシステムとなっています。

 現在は千葉県の新京成電鉄で本格的な導入が行われており、今回311系1000番台車に搭載される同システムは、それをベースにして、電動車のブレーキ負担を下げるため、付随車に搭載されている電磁誘導ブレーキと呼ばれるJRT独自のブレーキシステムを組み入れることによって、さらに効率的で確実なブレーキングを可能としています。


(3)空調装置の変更

 空調装置についても更新を行い、代替フロンを冷媒として採用している、6000系電車と同じ装置に更新しました。


(4)客室のリニューアル

 客室についてもリニューアルを図り、シートのモケットをこれまでの青系統のモノから薄茶系統に張り替え、天井および化粧板や妻面ドアについても薄茶をベースとしたモノに張り替えるなど、室内を薄茶系統のカラーで統一します。
 さらに蛍光灯を白熱灯風の暖色系のモノに交換し、従来の明るく開放的な客室から、モダンで落ち着いたゴージャスな室内に変わります。

(5)その他

 311系1000番台車には、妻面扉がタッチオープン式の自動ドアとなっている車両もありますが、半数以上は通常の手動ドアでした。今回のリニューアルで、この手動ドアについては、スプリング仕込みによる自動閉めドアに変更しました。

 この他、出入口ドアに半自動機能を追加し、これに対応して出入口ドア脇に押しボタン式のドア開閉装置を追加しています。



 3両編成16本(合計48両)ある311系1000番台車について、2002年6月から順次改造を実施、2003年3月までに全車両の更新改造を完了させる予定です。
 早ければ、6月末からリニューアル第1編成が営業運転を開始します。

 なお、このリニューアル311系1000番台車は、将来は高知空港連絡快速電車にも使用される予定です。


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