<概要> JRTの宇野線は、国鉄時代の1985年3月14日改正で大元〜茶屋町間が複線化されている。当然ながら3年後の瀬戸大橋開通に備えたモノで、工事費は国鉄債務によって賄われた。 岡山〜大元間は、1988年4月1日に新幹線高架下から大元までの区間が部分複線化されたが、岡山駅の四国線ホームが地上ホームと高架ホームに別れてしまったほか、用地取得の難しさもあって、新幹線高架下から各々のホームまでの区間は単線のまま存置された。 1998年から始まった大元付近の高架化工事と平行して、地上ホームへ繋がるルートの複線化と、地上ホーム/高架ホームへ繋がる路線の完全立体交差化が図られ、2002年春に完成した。 これに併せて架線施設の改良も行われ、電車列車の最高速度が130km/hに向上している。 しかし、岡山駅の大規模な改良工事にともなって高架ホームは2008年に撤去され、JRと同様の1面4線のホームですべての列車を捌いている。 一方の茶屋町〜宇野間は、宇野駅周辺を除いて国鉄時代の設備がほぼそのまま残されており、各駅に交換設備がある。 もっとも、それらは現在はほとんど使用されていない設備が多く、整理の対象となっている。 閉塞・信号方式は、岡山〜茶屋町間はATS−SPS形にYY警戒現示とYG減速現示の可能な5灯信号、茶屋町〜宇野間はATS−SSに通常の3灯信号の組合せとなっている。 <列車> 四国方面は直通する列車が走行する、岡山〜茶屋町間は1日に上下合わせて250本程度の旅客列車が運転され、列車密度も輸送密度も高く、車両も百花繚乱の如くだが、茶屋町〜宇野間を走行する列車は、7000系およびEC300N系による2〜6両編成の各駅停車のみとなっている。 茶屋町〜宇野間の区間列車(岡山からの直通も含む)には、1992年からはJRT四国からのお下がりの121系が使用されることもあったが、列車密度の増大によって足の遅い車両は敬遠されるようになり、95年に同じくJRT四国からJRT西日本へ売却された311系900番台車に車種変更となった。 2001年に宇野に検車区が設けられ、車種もJRT四国保有の311系100番台車に変更。 さらに2012年以降は7000系を基本に、一部EC300N系も運用されている。 |
線路 (凡例) |
起点から 営業キロ | 駅名 | 読み | 開業年月日 | 乗降客数 | 施設・設備等 (凡例) | 形態 | 備考 | ||||||||||||||||
(人) | 順位 | |||||||||||||||||||||||
┼ | ‖ | 0.0 | 岡山 | (JRT西日本) | ||||||||||||||||||||
┼ | ‖ | 2.4 | 大元 | おおもと | 1910. 6.12. | 2,380 | 49 | ○ | 架 | PR | EV | 自i | Au | Ic | AA | 待 | 2面2線/対 | |||||||
┼ | ‖ | 4.5 | 備前西市 | びぜんにしいち | 1925. 1. 1. | 1,218 | 94 | △ | 架 | EV | 自i | Au | Ic | AA | 2面2線/対 | 通2 | ||||||||
┼ | ‖ | 8.3 | 妹尾 | せのお | 1910. 6.12. | 4,001 | 24 | ○ | 橋 | み | 旅 | PR | EV | ES | 自i | 定 | Au | Ic | AA | 待 | 2面3線/併 | 通2 | ||
┼ | ‖ | 10.2 | 備中箕島 | びっちゅうみしま | 1925. 1. 1. | 312 | 178 | ▲ | 自i | Ics | AA | 2面2線/対 | ||||||||||||
┼ | ‖ | 11.9 | 早島 | はやしま | 1910. 6.12. | 2,325 | 50 | ◎ | 橋 | 自i | Au | Ic | AA | 待 | 2面2線/対 | 通2 | ||||||||
┼ | ‖ | 13.2 | 久々原 | くぐはら | 1952. 3.20. | 340 | 174 | ▲ | 自i | Ics | AA | 2面2線/対 | ||||||||||||
┼ | ∨ | 14.9 | 茶屋町 | ちゃやまち | 1910. 6.12. | 6,977 | 10 | ○ | 架 | み | 旅 | R | PR | EV | ES | 自i | 定 | Au | Ic | AA | 待 | 2面6線/島 | ||
┼ | | | 18.1 | 彦崎 | ひこさき | 1910. 6.12. | 312 | 178 | ▲ | 自i | Ics | 2面2線/対 | |||||||||||||
┼ | | | 20.9 | 備前片岡 | びぜんかたおか | 1925. 1. 1. | 115 | 232 | ▲ | 自i | Ics | 2面2線/対 | |||||||||||||
┼ | | | 22.8 | 迫川 | はざかわ | 1910. 6.12. | 272 | 189 | ▲ | 自i | Ics | 2面2線/対 | |||||||||||||
┼ | | | 24.1 | 常山 | つねやま | 1925. 1. 1. | 255 | 195 | ▲ | 自i | Ics | 2面2線/対 | |||||||||||||
┼ | | | 26.6 | 八浜 | はちはま | 1910. 6.12. | 551 | 152 | ▲ | 自i | Ics | 2面2線/対 | |||||||||||||
┼ | | | 30.3 | 備前田井 | びぜんたい | 1925. 1. 1. | 40 | 263 | ▲ | 自i | Ics | 2面2線/対 | |||||||||||||
┼ | | | 32.9 | 宇野 | うの | 1910. 6.12. | 1,020 | 111 | ○ | み | PR | 自i | 定 | Au | Ic | 待 | 1面2線/島 | 留2 |