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クロ212形
パノラマグリーン車「ゆめじ」 JRT仕様




 1988年4月の瀬戸大橋開通に伴うダイヤ改正で、瀬戸大橋線 岡山〜高松間快速「マリンライナー」用として登場したパノラマタイプのグリーン車である。

 88年4月ダイヤ改正で3両が登場、翌89年3月改正時に2両が増備され、さらに92年3月改正での「マリンライナー」増発に合わせて3両が増備され、計8両が在籍する。

 全長20mの鋼製車体を採用し、前面は3枚窓のパノラマ非貫通形。


 足回りは当初は通常の213系と同じであったが、92年3月改正以降は「マリンライナー」普通車は基本的に全て311系1000番台となったことから、台車とブレーキ装置に改良が加えられて、最高速度がオリジナルの110km/hから130km/hに向上している。


 台車はボルスタレス式で、1〜5号車がW−TR235Bにヨーダンパを追加したW−TR235B改、6〜8号車は新製当初からヨーダンパを備えたW−TR235Cとなる。

 ブレーキは電磁誘導ブレーキ付電気指令式空気ブレーキで、後に応速度増圧と応荷重増圧ならびにフラット防止装置が追加されており、92年増備の3両は当初からこの方式となる。
 基礎ブレーキ装置は1〜5号車は踏面両抱式、6〜8号車は車軸ディスク式。

 主幹制御器はマスコンは横軸式、ブレーキはオーソドックスな縦軸式となるが、ブレーキハンドルの取り外しは出来ない。運転台は前面展望を考慮して低運転台式となっている。


 客室はシートピッチ1,300mmのリクライニングシートで、当初は2−2配列で10列並んでいたが、グリーン車利用客減少に合わせて95年度に1−2配列に変更され、これに併せて若干設備の改良も行われた。

 360°回転対座とレッグレストとシートバックテーブルを備えるほか、配列変更に合わせてヘッドホンステレオが追加されている。また、客室床面は20cm嵩上げされたハイデッカー構造となっている。

 ドアは客室部が光電管式自動、出入口ドアは幅800mmの引戸で1カ所設置。LED案内表示器は備えておらず、車体側面の方向幕は1〜5号車は当初は通常の電光字幕式であったが後年虚像式に改造されており、6〜8号車は当初から虚像式となっている。

 冷房装置は集中式のW−AU301だが、床置式となる点が213系他車と異なる。
 警笛はJRT西日本仕様の電子ホーン。


 なお、登場当初はラインカラーが各車で異なっていたが、1997年までには全車スカイブルーとマリンブルーのツートンに統一されていた。


 快速「マリンライナー」へのEC300系投入によって、2002年4月のダイヤ改正をもって定期運用からは全て離脱、同年7月にはEC300系の予備車が出揃ったことから全車廃車処分とされた。



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