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TC1形 トロッコ車両





 予土線で運転されていたトロッコ列車のトロッコ車輌を、貨車改造のトラ形式から置き換える目的で1993年に「トロッコしまんと」仕様車が登場。

 種車はキハ65形だが、同形式から流用しているのは台車と車体の一部だけで、全長は18mとなる。

 前面は高運転台のパノラミックウィンドウながらも半室構造として前面展望が考慮されているほか、客室部分は窓ガラスのない解放キャビンとされ、木製ベンチがクロスシート状に配置されている。空調は暖房のみで、座席下に床置暖房が設置されている。乗車定員は48名。

 出入口扉は種車のモノを流用し、幅72cmの折戸が運転台寄りに1カ所のみ設置される。また、出入台にはステップが残っている。

 エンジンを搭載していないため自走は出来ず、車重は24tとなる。

 また、併結相手を選ばないことから双頭連結器を装備しているほか、第二エンド側(運転台の無い側)にのみ、311・6000・7000系・1000形との併結用の電気連結器と、キハ54・185等との併結用の二股ジャンパ栓を装備している。
 なお、電気連結器については、スイッチ設定によって311・6000・7000系電車と1000形気動車両方に対応可能である。

 台車はキハ65形の廃車発生品であるTR218形で、基礎ブレーキ装置は車輪ディスク。
 ブレーキ方式はCLEをベースに電気指令式ブレーキの読替装置も搭載、最高速度は110km/hとなる。

 96年に「トロッコ大歩危」仕様車、98年に「トロッコ伊予灘」仕様車がそれぞれ増備され、現在3両が在籍する。


 このTC1形を牽引するのは、2007年夏までは、基本的に「トロッコしまんと」「トロッコ伊予灘」はキハ54形、「トロッコ大歩危」は7000形となる。
 2007年秋からは、「トロッコ伊予灘」はDC310形、「トロッコ大歩危」はEC310形にそれぞれ牽引車両が替わっている。


 後継となるTC2形の登場により、1号車は2007年度末に、2〜3号車も2008年度末までに廃車となり、姿を消した。



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