<架空鉄道「JRT四国」のページ>


50系700番台
イベント用アンティーク客車




 99年3月改正時の、リバイバルトレイン「DF50やまなみ号」登場に合わせ、JRT東日本で余剰となっていた50系客車を購入して改造により、オハフ50形とオハ50形各2両が登場し、新番号区分700番台が付与された。


 室内はオールクロスシート化され、シートピッチは1,470mm。これに合わせて客室扉はアルミ製の両開戸から難燃木製の片引戸に変更され、座席手すりも木製に交換されている。
 スチール製だった荷棚も網紐に変更され、室内色も寒色系から暖色系に、室内灯についても白熱灯風の蛍光灯に変更されている。
 なお、客室端部の戸袋窓部分は、二人がけの予備席としている。

 乗車定員は、オハフ50形が68名、オハ50形が80名。


 オハフ50−701形にはサービス電源用として廃車発生品であるDMF13HSが搭載され、冷房装置として新冷媒を採用したAU26型が各車に2基搭載されているが、オリジナルの扇風機もそのまま残されている。
 台車はTR230形で、最高速度は95km/hである。


 車体外装色はチョコレートブラウンとされ、側窓上下には車体補強を兼ねたリブが追加されたほか、側面方向幕が撤去されて昔ながらのサボ受けが設置され、旧型客車のイメージを演出している。

 オハフ50形のトイレは出入口がデッキ側から客室通路側に変更され、その向かい側には洗面所設備も設けられた。

 4両が改造され、DF50形ディーゼル機関車とともに高知運転所に配属された。



〜リニューアル〜

 運転開始から10年目に突入する2008年3月の春休みシーズン終了後に、展望デッキ設置などのリニューアル改造を行い、てこ入れを図ることとなった。

 同年のGWからリニューアルされた新編成で運用を開始する予定となっている。


 オハフ50形のトイレの無い側の車端部に展望デッキを設置。
 展望デッキ部は、正面上段側の3枚窓および、サイド側の1枚窓は電動開閉式とし、正面下段側は中央部に愛称名表示器を設置。なお、通常開閉操作は乗務員のみが行うことが出来る構造とし、通常はオープン状態、雨天時や瀬戸大橋海上部通過時などはクローズ状態とする運用を想定している。
 また、中央部を除いた正面下段側はガラス張りとしている。

 洗面所も砥部焼の洗面台を使用してさらに古風なイメージに改装する。

 展望デッキ正面下部は、防錆対策のために水を逃がしやすい構造とし、その関係で後部標識灯については、横長LEDとして展望デッキ上部に設置した。


 中間車オハ50形のうち、2号車の701号車については下り方客室部分の一部を物販カウンターに改装し、JRT四国オリジナルグッズをはじめとした各種鉄道グッズなどのほか、軽食や飲料などの販売も行う。

 シートについてもモケットを全て張り替えるほか、網棚についても強度などの関係により、従来の紐から茶色塗りのステンレス金網に変更する。


 これらの改造により、1・4号車(68→64名)、2号車(80→60名)に、それぞれ乗車定員が変更となる。



〜運用終了〜

 2015年3月に、新型DC100系気動車に置き換えられて廃車となった。



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