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オロ12系イベント用車


 国鉄分割民営化の時期を境に、全国で増殖したイベント用車両であるが、JRT四国における12系客車改造のイベント用車両としては、1987年登場の「Blue Island Express」と、88年登場の「Excellence Liner」の2つがある。
 いずれも欧風客車で展望サロンなども備え、レーザーカラオケやビデオ放送システムなども搭載。


 いずれも専用機関車が用意された上で約10年にわたって活躍したが、老朽化と相対的な性能低下、イベント需要自体の減少などにより、1998年までには姿を消した。


 以下の側面図は、実際に当時手描きで作成した物を元に再現したもの。


在籍期間:1987年3月〜1997年12月


 国鉄民営化に合わせて、1987年3月登場。6両編成。
 1・6号車が車端に簡易ビュッフェを備える展望サロン車、2・3号車がコンパートメント、4・5号車が開放室となっている。

 専用機として、DE51−2が同塗装に塗り替えられていた。

 落成当初は高松運転所配置だったが、1993年に高知運転所に転属になっている。


<1号車:スロフ12−1001>
<6号車:スロフ12−1002>

 出入り台側客室に簡易ビュッフェとカウンター席の設けられた展望サロン車両で、座席はソファ席のみとなる。3〜4人掛けソファを備え、乗車定員は32名。
 屋上に調理用水の水タンクを搭載している。

<2号車:オロ12−1001>
<3号車:オロ12−1002>

 車体更新改造によるコンパートメント車。
 各コンパートメントは、通路部分よりも20cm嵩上げされて室内履き利用となる。向かい合わせソファベッドと16型モニタTVが備えられており、個室定員4名。
 開放感を高めるため、屋根部分にサンルーフがあり、その部分の日よけ(サンルーフバイザー)は電動式となる。空調も各部屋個別に調節できるようになっており、集中操作パネルが側面窓下部分に設置されている。
 コンパートメント室内の配色は2号車と3号車で差別化されている。

 定員4名のコンパートメントを7室備え、乗車定員28名。

<4号車:オロ12−1003>
<5号車:オロ12−1004>

 独立リクライニングシートが、シートピッチ1.4mで(1−1−1)×10列並ぶ開放室。
 乗車定員30名。

 各シートは15度単位で向きを変えることが可能で、そのため中央列は左右列とオフセットして配置されている。
 出入口の無い側の車端部に大型荷物置き場がある。




在籍期間:1988年3月〜1998年9月


 瀬戸大橋開業に合わせて、1988年3月に登場。
 コンパートメントが廃されて全て開放室のみとなり、簡易ビュッフェがラウンジとともに中央の4号車に集約された7両編成となっており、その4号車を除いた全車両の乗車定員が30名で統一されている。

 専用機として、DE51−3とEF68−2が同塗装に塗り替えられていた。

 配置から廃車まで、高松運転所の配属だった。


<1号車:スロフ12−1003>
<7号車:スロフ12−1004>

 車端に展望サロンを備えた開放室。
 シートピッチは1.4mで、中央列がオフセットは位置された1−1−1配列となる。回転式フリーストップタイプのリクライニングシートは、任意の位置で固定できるようになっている。
 出入台デッキ側に大型荷物置き場がある。

 乗車定員は30名。


<2号車:オロ12−1005>
<3号車:オロ12−1006>
<5号車:オロ12−1008>
<6号車:オロ12−1009>

 展望サロンが無い以外は、1・7号車と同様な室内となる。
 乗車定員30名。


<4号車:オロ12−1007>

 車体更新改造によるサロン車両。
 車端に簡易ビュッフェを備えたラウンジカーで、カウンター席とソファ席を備える。
 ラウンジ部分はサンルーフを備えている。

 フリースペース車両となっており、乗車定員は設定されていない。




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