<架空鉄道「JRT四国」のページ>


200系 高速貨車





 200系貨車は本来、シコク自動車が自社工場で生産した自動車を積載・輸送する事を目的として1989年に開発・登場したものだが、性能的に優れるためJRT貨物の他、他の民間会社向けにも製作され、在籍車両全車の内、私有車が半数以上を占める。


 シャーシフレームは普通鋼製で、軽量アルミボディ(有蓋車のみ)にボルスタレス台車を装備。
 ブレーキは電気指令式空気ブレーキが基本で最高速度は120km/hだが、各車に電磁直通ブレーキアダプターを装備し、他系列との混結の際は最高速度が低く抑えられる。




 製造元のシコク自動車では車載車を数多く揃えている。いずれも積載高さを稼ぐために基本床面高さが70cmに抑えられ、直径580mmの小径車輪を装備している。

 オーソドックスな二段式乗用車積載車クム200形、下段に1BOXワゴンの積載が可能なクラ201形、大型車1台が積載できるクラ205形、中型トラック2台を積載可能としたクサ210形、12m級大型車1台とその前後にコンパクト車または軽自動車2台が積載可能な、部分超低床式クキ210形の5形式を保有。

 このうちクム200形とクラ201形は、いずれも昨今のミニバン隆盛に同調するように上段側が可動式に改造され、下段にミニバン、上段に通常の乗用車の積載が可能となるように共通仕様化改造され、クム200形については全車がクラ200形に形式変更となった。
 また、クラ205形は積載効率の改善を目的に、全車がクキ210形に改造され、現存しない。

 クキ210形は中央部が上下可動式となり、最大で高さ3.5mの車両まで積載可能となっている。


 登場当初はかつてのク5000形のような屋根無しだったが、車両を汚れから防ぐために、全車両についてアルミパネルによるクローズドタイプの車体に改造されている。
 いずれも妻面がシャッターまたはアコーディオンカーテンによってほぼ全開し、渡り板を渡すことで、連結状態で編成端部から自動車を自走式で積載できる構造となっている。


 2012年現在、新居浜貨物駅に全形式、高松貨物ターミナル駅と広島貨物ターミナル駅にクラ200形とクラ201形の各車が常備される。
 東京〜高松・新居浜・広島間に専用貨物列車として運転され、四国からの往路はシコク自動車製の完成車両を、広島からはそれに加えてマツダの車両を積載し、復路については東京からは日産・日野の車両を、浜松からスズキの車両、稲沢ではトヨタの車両を積載して、四国・広島方面へ輸送している。




 このほか、JRT貨物が保有するのはコンテナ車コキ200形のみで、床面高さが1mに抑えられているため、背高コンテナの積載も可能となっている。
 これ以外にも、ピギーバック車チサ200形、SVS車チキ200形も各2両試作されたが、現存しない。

 四国では他に、大王製紙保有の私有車として、コンテナ車コキ200形、有蓋車ワキ200形を保有して伊予三島駅に常備していたが、このうちワキ200形は紙パルプ輸送のコンテナ化に伴って既に廃形式となっている。




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