<架空鉄道「JRT四国」のページ>


EF161形
幹線客貨両用 直流電気機関車






 EF161はEF65PFとEF66の中間の性能を持つ直流機として開発、1997年に登場したJR貨物のEF210形と同じ位置づけがされているが、こちらは1989年の登場。
 性能的にはEF210とほぼ同じである。



 日本国内の営業用電気機関車として最初で最後の界磁添加励磁制御を採用、全長17.5mのアルミボディにボルスタレス式DT161/DT161S台車を履き、ヨーダンパも装備する。
 ブレーキは機関車として初めて電気指令式空気ブレーキを採用し、応荷重・応速度増圧付き抑速回生ブレーキを併用。基礎ブレーキ装置は車輪ディスクとなる。車輪直径は1,120mm。

 前頭形状は半流線型で貫通形。


 パンタグラフは下枠交差式S−PS23、電動機は定格550kw/hのMT−161を6基搭載、自重96t、歯数比3.5で最高速度は120km/hとなり、定格速度は68.0km/h。
 軸重可変装置を搭載し、トラクションコントロールの配下に置いている。

 人間工学に基づいた機器配置に、主幹制御器は電気接点式の横軸2ハンドル方式で、乗務員室には空調が装備され、モニタ装置も搭載されるなど、乗務環境の改善と省力化が図られている。


 当初はEF68形を置き換える目的で製作され、四国での運用を考慮してパンタグラフ折り畳み高さが低く抑えられているほか、特に土讃線の勾配区間対策として、抑速回生ブレーキ(回生失効時は発電)と軸重移動補償装置を搭載している。

 1989年に8両が製作されて、JRT四国の配属となった。



 1990年に製造された9〜13号機は正面貫通扉が廃止されて非貫通型となり、JRT西日本・豊岡機関区に配置されて寝台特急「出雲」の牽引に充当された。

 同じ1990年登場の14号機以降は、貨物仕様機として設計され、歯数比が3.5から4.0に変更され、JRT貨物の配属となった。
 貨物仕様機は1200トン列車を100km/hで牽引できる性能を有することから、EF66型100番台車と平行して1992年までの間に22両が製造された。

 なお、旅客仕様機として登場した1〜13号機についても、旅客列車仕業の消滅に伴って旅客会社からJRT貨物に譲渡され、その際に歯数比を変更する改造を行っている。


 最後の定期旅客列車仕業はJRT西日本豊岡機関区所属機による、寝台特急「出雲」の東京〜城崎間で、2006年4月改正での同列車廃止以降は全機がJRT貨物所属となり、現在は総勢35両が新鶴見機関区・岡山機関区・高松機関区に配置されて、EF66形、EF200形、EH161形などとともに、東海道・山陽本線や本州〜四国間の高速貨物列車を牽引している。


タイプ製造年次号機新製配置塗色備考
登場時現在
1次形1989年1〜8高松運転所「瀬戸」色JRT貨物色 旅客用→後年貨物仕様化改造
貫通扉付き→後年撤去
2次形1990年9〜13豊岡機関区特急色旅客用→後年貨物仕様化改造
3次形1990年14〜22岡山機関区 他JRT貨物色貨物用
4次形1992年23〜35岡山機関区 他JRT貨物色 貨物用
GPS標準搭載



形式EF161形
最大寸法17,500 mm
2,930 mm
3,650 mm
(パンタグラフ折畳み高さ:3,900 mm)
運転整備重量96.0 t
軸配置B−B−B
車体普通鋼
制御方式界磁添加励磁制御
電動機形式
出力
MT161
3,300kw(1時間連続)
3,580kw(30分定格)
定格引張力19,500kg
定格速度62.5km/h
歯数比4.0
パンタグラフ形式S−PS23
ブレーキ方式 応荷重・応速度増圧付 電気指令式空気ブレーキ
抑速回生発電ブレーキ併用
ブレーキ装置車輪ディスク
台車形式DT161/DT161S
固定軸距:2,800 mm
車輪直径:1,120 mm
許容最高速度 120km/h
(設計:130km/h)
曲線通過速度 450>R:本則+5km/h
R≧450:本則+10km/h
冷房装置 4,000 kcal/h × 1
強制換気付き



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