<架空鉄道「JRT四国」のページ>


EDC120系 トロッコ車両





 2007年度末から2008年度にかけて製作された在来のトロッコ用車両・TC2形の置き換えを目的に2021年度に製作。
 これまで製作された2世代のトロッコ車両は、いずれも廃車となった旅客車両の改造であったが、今回は新製車両となっている。


 基本構造は在来のTC2形とほぼ同じであるが、車体はアルミ高張力鋼板とし、さらに連結相手であるDC311形気動車の座席定員に合わせて定員を48名としたことから、全長を1m短縮して17mとしている。

 前面は、かつて四国に在籍したキハ185形気動車風のデザインでまとめている。

 出入台デッキ部は電車用ホームと同じ高さ1.1mとしつつ、客室部分は眺望を考慮して床高さ1.3mとしており、客室出入口付近にスロープを設けた。


 客室構造は基本的にTC2形を踏襲している。
 天井部分に窓ガラスを設置して開放感を上げ、側面窓は下部1/3を固定式、上部2/3は可動式として、車端デッキ近くの格納部分に収納できる構造としている。

 通常は側面の上部2/3は開放状態とし、雨天時や冬期、ならびに海上走行時などには必要に応じて密閉状態とすることが出来る。
 なお、密閉状態で乗客が窓を開閉することは出来ない。


 空調装置はJRT四国標準仕様のユニットクーラーを車端に1基搭載。暖房装置は、座席下取付の電気暖房となる。

 トイレ・洗面所設備は、併結相手の車両のものを利用する前提となるため、搭載されていない。


 基本的には付随車として運用されるが、駅構内や車両基地内などでの小入れ換え用にモーターとバッテリを搭載し、短距離であれば自走可能な構造としている。
 モーターはJRT四国標準仕様のS−MT310形(出力130kW)を前位側台車に2基搭載し、夜間または走行中に充電を行うこととしている。

 台車はJRT四国標準仕様の系統でDC100/DC110系と同一の物を使用し、前位側がS−DT321、後位側がS−TR321形となる。
 歯数比は6.5。

 ブレーキ方式は電気指令式空気ブレーキとなり、読替装置は搭載しない。
 連結器は自動解結装置付き密着自動連結器で、三相連結器と電気連結器を併用。



 2021年4月に4両が製作され、それまでのTC2形を置き換えるほか新たに設定されるトロッコ列車として、同月末の黄金週間から営業運転を開始する。

<置き換え対象列車>
 トロッコおおぼけ(土讃線 阿波池田〜おおぼけ間)
 トロッコ伊予灘(予讃・長浜線 松山〜伊予長浜間)
 トロッコしまんと(予土線 窪川〜江川崎間)

<新設列車>
 トロッコくろしお(土讃線 窪川〜中村間)



形式TC120
製造初年2021/4
両数



17,000 mm
(車体長:16,560 mm)
2,950 mm
(車体幅:2,920 mm)
3,680 mm
(屋根高さ:3,500 mm)
重量27.5 t
車体 アルミ高張力鋼板中空押出
ダブルスキンモノコック構造


電動機形式S−MT310
出力130 kWh × 2
制御方式 個別制御式
IGBT-VVVF
インバータ制御
歯数比6.5
ブレーキ方式 応荷重・応速度増圧付
電気指令式空気ブレーキ
発電ブレーキ付
抑速回生ブレーキ付
(バッテリ満充電時
は発電ブレーキ)
基礎ブレーキ装置 油圧キャリパ式 車輪ディスク
(4センサー3チャンネル式各輪個別制御アンチロック付き)
(踏面清掃装置付き)
台車形式・方式 S−DT321(前位)
S−TR321(後位)
ボルスタレス式
軸箱支持装置:円錐積層ゴム式
車輪直径:840 mm
連結器 自動解結装置付き 密着自動連結器
三相連結器・電気連結器併用
許容最高速度 120km/h
(バッテリ自走時:45km/h)
出入口ドア数・幅1扉
820mm × 1
冷房装置 S−ECAU2000SIV
電子制御半集中式/強制換気付/新冷媒採用
12,000 〜 30,000 kcal/h × 1
床面高さ 1,100 mm (出入台デッキ部)
1,300 mm (客室部)
シート・配置固定式クロスシート
シートピッチ1,800 mm
窓ガラス UVカット・熱線反射式 合わせガラス
運転室:防眩クリヤー(一部ブロンズ)/客室:クリアー
一段可動式(側面上部2/3)
乗車定員48
便所/洗面所



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