<架空鉄道「JRT四国」のページ>


8000系 制御付振子式特急形直流電車


2014年リニューアル改造



 JRT四国8000系は、92年12月に先行試作車が登場。93年3月改正で量産車が登場した。
 JRT型はJR型と異なり、先行試作車・量産車とも同一仕様となる。

 JR8000系をベースとしながら、JRT予讃本線高松〜松山間は完全複線である事、JRTには制御付振子式特急電車としては、383系・700系という先輩がいる事、等を考慮し、走行関係機器を中心にJRTオリジナルに設計変更。


〜基本構造〜

 車体はステンレス、前頭部は普通鋼製で、GFRP製のボディマウントを装備する。

 非貫通付随制御車8000形(CC,SIV,CP,WC搭載)、貫通式電動制御車8100形(SIV,CP,MT,PS,WC 搭載)、付随中間車8200形、電動中間車8300形(MT,PS,WC 搭載)の4形式からなる。
 このうち試作車には8000/8100/8200形が存在する。なお、8000形はグリーン/普通合造車となる。
 形式番号百位は偶数が付随車、奇数が電動車としている。

 93年夏には上り向きの全室普通車の非貫通付随制御車8400形(CC,SIV,CP,WC 搭載)が登場。

〜制御方式・機器類〜

 制御方式は個別制御方式によるGTO−VVVFインバータ制御、電動機は700系のS−MT700(定格300kw/h)をベースにして高速域の特性が改善されたS−MT700S形三相交流誘導電動機とし、電動車1両に4基搭載。

 マスコン・ブレーキハンドルも700系と同一のデジタル指令アナログ制御方式の横軸電気接点式で、マスコンは力行6段を電子制御によって自動変速、ブレーキハンドルはセルフラップ応増圧式。
 パンタグラフ・ブレーキ等も700系と同一仕様となり、ベリングガイド式制御付き振子式シングルアームパンタグラフ S−PSS700GSX、電磁誘導ブレーキ・抑速回生ブレーキ併用応荷重・応速度増圧付き電気指令式空気ブレーキを装備。基礎ブレーキ装置は駆動台車は車輪ディスク、従台車が車軸ディスク方式となる。

 台車形式はJR8000系と同一の S−DT59/S−TR59 だが、レールブレーキは試作車についても当初から装備していない。また振子装置は試作・量産車いずれも700系と同じベアリングガイド式となる。車輪直径はJR8000系より大きい840mmで、JRT2000系と同一となっている。

 383系と比べても、電動車1両あたり出力が約1.4倍(383系でも電動車1両あたり出力は381系の約1.6倍)、700系と比べても電動車1両に対する付随車両数が約半分となり、重量あたり出力が相当大きい事から、歯数比は 4.0 となる。

 発電用インバータは700系の ECVSC35ZBをベースとした、ECVSC20ZBとし、8000/8100/8400形に搭載、電子制御により2両〜4両に給電される。

 ワイパーはウォッシャ連動車速検知無段間欠式のシングルアーム。計器類は液晶アナログ表示式。乗務員室にはマルチモニタが設置され、列車の状態が一目で判るほか、各車両個別に異なる情報を流したりできる。また、ATSセンサーと音声合成装置を利用した自動放送装置を搭載している。

 前照灯はハイビームを舵角応動プロジェクター式としたハロゲン式異形4灯。尾灯はLED。

 空調は床下搭載のIC制御インバータエアコン S−VAC35ZBで、強制換気付きとなってベンチレータを装備せず、ダクトが車端妻面に設置される。新鮮外気導入孔は屋上車端部の強制換気装置に設けられており、ここを通過する際に換気される、383系以来のJRT型振子車両の伝統を踏襲する。その為、車内には冷気ダクトの張り出しが無く、すっきりとしている。

 連結器は、自動解結付き電気連結器併用密着連結器とし、パンタグラフの無い付随制御車に搭載したCP・SIVに電源を供給するため、高圧引き通し線を組み込んだ三相連結器を併用している。

 警笛は、試作車はホイッスルだったが、量産車からはJRT四国標準仕様の電子ホーンに変更され、試作車もそれに改造された。

〜客室〜

 客室はJR8000系とほぼ同一。但し、JR8400形に設けられている車椅子対応設備は、JRT8000系には無い。

 グリーン車は、航空機のようなクローズドタイプの荷棚を採用し、読書灯がつき、床面が10cmかさ上げされている。モケットはスターダストブルーツートンで、客室もブルー系統でまとめている。アームレストにはマルチヘッドホンステレオを装備している他、360°回転対座フリーストップ、電動リクライニングを装備し、窓ガラスはUVカットつき防曇熱線反射式複層ガラスとしている。

 普通車は、中央通路上を2段屋根風の丸天井とし、その両端に間接照明式の室内灯とルーバー内蔵の冷気吹き出し口を配した。シートは藍系統のバケット式オールウレタン製フルファブリック、荷棚には半透明アクリルを使用。
 カーテンは通常の手動式だが、振子の作用によってカーブでカーテンが揺れるのを防ぐため、上下両側にレールがあるタイプとしている。窓ガラスは曇り止めに中間膜を挟んだ熱線反射式複層ガラスとなる。
 客室扉は光熱センサー併用光電管式で、側扉はプラグドアで各車2カ所設置。全車にLED案内表示器が設けられる。

〜運用の変遷〜

 1994年3月までに、8000+8300+8200+8100 の基本L編成が9本、8100+8200+8400 の付属S編成が5本、8200+8100 の付属M編成が2本の、合計55両が製作された。

 登場当初は予讃線専用だったが、99年4月改正からは高松運転所に集中配置となり、土讃線の「しまんと」でも使用が開始された。

 2000年4月改正で「しおかぜ」運用から撤退し、「いしづち」「しまんと」の四国島内列車のみの運用となった。
 主に「いしづち」にL編成が、「しまんと」にはモノクラスのS編成が充当された。


<リニューアル改造&予讃線からの撤退>

 予讃線バイパスルート開業に伴う2014年3月22日改正では、「しおかぜ」への新車導入に伴う車両置き換えを受け、予讃線系統から撤退した。
 併せて大幅なリニューアル改造を実施し、383系200番台車を置き換える形で、京都・大阪〜高松間の「ゆうなぎ」での運用が開始された。

 同じくリニューアル改造のうえ「しおかぜ」から「いしづち」に転用される、12000系気動車&18000系電車の発生品のシートを転用して、掛け心地等を改善。
 また、化粧パネルを木目基調のものに張り替え、カーテンもプリーツタイプに更新。
 さらに、トイレについては全て洋式に統一された。


 8000形のうち3両について、前半のグリーン室部分をキッズルームに改造し、併せて前位側の出入口ドアを封鎖し、8080形に改造改番。
 さらに18000系の半室カフェテリア車を制御回路等改造の上で、8500形として8000系に編入した。

 この2両を含む、8080+8300+8500+8100 の基本新M編成(3編成)を「ゆうなぎ」用としている。

 このほかに「しまんと」用のL編成が5本、「ゆうなぎ」「しまんと」共用の増結用S編成が4本の、合計44両という体制で再出発。
 なお、先行試作車を中心とした初期の14両については老朽廃車となった。



 2018年3月改正では、土讃線特急「しまんと」への新型EC500系1000番台車投入により、「しまんと」用L編成4本を廃車として、8000系としての残存数が26両となり、定期特急列車運用は「ゆうなぎ」のみとなった。



検索サイトから直接来られた方は、ここをクリックしてTopに移動できます