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DE10形3000番台
汎用 液体式ディーゼル機関車





 構内での入換や支線区で活躍していた中型蒸気機関車(SL)を淘汰する目的で、昭和41年に登場した全長14.2mの中型の汎用ディーゼル機関車がDE10形である。

 先に昭和37年に初の純国産技術で誕生した本線用の大型機DD51形に搭載されていたDML61Z形(V形12気筒61リッター ターボチャージャー:1,100ps)をベースに、インタークーラーを装着して1,250psにパワーアップしたDML61ZA形機関を搭載。液体変速機は、入換用の低速段と本線走行用の高速段を持つ、低・高速切替式。

 1機関で5軸を駆動する、A−A−A−Bという独特の車軸配置を持つ。最高速度は85km/h
 昭和44年には、1,350psにパワーアップしたDML61ZB形を搭載する1000番台車が登場した。




 機関換装改造によって1998年に登場した3000番台車は、1000番台車をベースにしてDD150形に搭載されたシコク自動車製R−SV12DK−METTI形(水冷V形12気筒60L48バルブ/インタークーラー付き直噴ツインターボ)をデチューンして搭載、最高出力は2,500PS、定格出力は2,000PSとされている。

 カラーリングがそれまでの朱色とグレーのツートンに白帯から、コーポレートカラーであるライトブルーと白帯に変更されて大きくイメージを変えている。
 また乗務環境の改善を図るため、冷房装置が搭載されており、同機はDE10形の中で唯一の冷房搭載車となっている。


 高松運転所に配置されて、保線作業や非電化区間の臨時客車列車の牽引などにあたっていたが、2009年3月末で廃車となった。


形式 DE10形
3000番台
最大寸法14,200 mm
2,950 mm
3,965 mm
屋根高さ:3,840 mm
運転整備重量65.0 t
軸配置A−A−A−B
車体普通鋼製
機関形式 R−SV12DK−METTI
(水冷V型12気筒 直噴式 48バルブSOHC)
(電子制御燃料噴射付き)
(インタークーラー付きツインターボ)
総排気量59,644 cc × 1
出力 定格:2,000PS/1,800rpm × 1
最大:2,700PS/2,300rpm × 1
燃料タンク容量2,500l
最大引張力22,500kgf
変速機形式 DW6
(高低速切替 変速3段 自動)
(3要素または4要素1段)
歯数比最終減速比3.150
1速2.300
2速1.550
3速1.000
ブレーキ方式DL15B空気ブレーキ
ブレーキ装置踏面両抱き式
台車形式・方式DT132改/DT131改
車輪直径860mm
許容最高速度 85km/h
(設計最高速度:100km/h)
曲線通過速度R≧450:本則+5km/h
冷房装置4,000 kcal × 1




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