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DC900系 汎用高機動検測車

愛称名募集中(笑)

DC900系


 1990年に、キハ65形の改造で電気検測試験車を製作したが、改造種車が1970年製造で車齢が高く、また測定機器類を最新のモノに更新・追加するのにはスペースや電源容量が不足すること、さらに保守用部品調達などのコスト面でも、同車が1994年以降はJRT四国内で唯一のDML系機関搭載車であることから著しく不利となってきているため、これらの問題の抜本的な解決を目的に、2001年春に登場した車両である。


 四国の場合は営業エリアが狭く、路線延長も短いことから、限界測定や軌道検査、架線検査等の頻度も他のJRT各社に比べて著しく低く、その為だけに車両を用意して、平時は車庫で眠らせておくなどという使い方は非常に無駄が多い。


 その為、DC900系は「事業用車両」ではあるが、単なる電気試験車や検測車にとどまらず、高い機動力を有して広く雑務をこなせる汎用事業用車両として開発された。

 これまでは固定編成だった検測車の常識から抜けだし、片運転台式車両2両編成の基本ユニットと、その中間に適宜連結される中間車ユニットの2つに車種を分離、通常の検測などを行うのに充分な基本的な検測・測定・試験機器は基本ユニットに搭載し、それ以外を中間車ユニットとして分離することにより、それらを有る程度自由に組み合わせることによって、様々な用途に適用することが出来るようにするというモノである。



 基本ユニットとなる、DC900形とDC901形は、12000系と部品を共通化することによってコストの低減を図っている。

 車体はステンレス製、先頭部は非貫通型高運転台で普通鋼製となる。

 エンジンは12000系と同じ、R−SH6DG−DETTI型(水冷水平対向6気筒24バルブDOHC 空冷インタークーラー付き直噴ツインターボ:排気量14L)を、各車に2台搭載。
 登場当初は定格出力460PS/最高出力600PSであったが、12000系同様にエンジン制御コントローラーの交換と吸排気系のチューニングにより、現在は定格出力480PS/最高出力650PSにパワーアップされ、ユニット状態での定格出力は1,920PSとなっている。
 トルクコンバータも12000系と同じR−ECTC5S−312L型(3要素1段2相式・電子制御フルレンジフルタイムロックアップ5段自動変速)とし、さらには、台車についても12000系と同じS−DT2000形ベアリングガイド式制御付振子式操舵台車とし、保守コストの低減を図っている。

 マスコン/ブレーキハンドルとも、前後に動かす横軸2レバー電気接点式のJRT四国標準仕様で、12000系との共通部品である。
 スピードメーターは液晶アナログ方式となり、200km/hまでの目盛が刻まれている等、運転台や床下の機器類、冷房装置等も12000系と共通で、12000系の事業用車バージョンと言うこともできる。

 ブレーキ装置は、機関・排気ブレーキ併用応荷重・応速度増圧付電気指令式空気ブレーキで、基礎ブレーキ装置は全車車輪ディスクとなるほか、フラット防止装置とトラクションコントロールを備える点も12000系と同じであるが、セミアクティブサスペンションは省略した。

 警笛はJRT四国標準仕様の電子ホーンの他、ミュージックホーンも併用。




 基本的に下り方を向くDC900形は、信号・通信設備ならびに電流関係の試験を行い、軌道信号・ATS信号・列車無線などの測定を行うほか、ATS地上子の位置測定も行い、走行中にATS地上子の位置を検出しながらリアルタイムに振子指令装置への読み書きを行うことが出来、そのデータを専用ケーブルを使用して2000形や12000形などのCC装置搭載車へ転送することが出来る。
 なお、このATS地上子データの転送には、将来的には2000形や12000形、8000形などに改造を加えることによって、無線通信による転送も行えるようにする計画である。

 この他、DC900形の下り方には発電ユニットが床置きで搭載され、定格出力400PSのR−SV6DF−MTI形ディーゼルエンジンと静止型インバータの組み合わせにより、最大で自車ユニットを含めて8両までサービス電源を給電することが可能となっている。これほどの大容量の発電機を搭載している理由については、後述する。


 上り方を向くDC901形は、屋上にシングルアーム式のパンタグラフを搭載して架線検査や架線電流測定などを行うほか、レーザー光線と超音波を利用した限界測定装置も搭載、また、トイレ・洗面所や休憩室などが設置される。
 架線の観測はカメラ撮影と超音波測定とし、省力化を図っている。

 連結器は当初は双頭連結器を装備し、電気連結器の他、三相連結器やジャンパ栓連結器も備え、JRT四国の保有する全車両との併結運転が可能となっている。
 2012年度には、JRT四国の保有する車両は、イベント用のDF50形および50系客車を除いて、全て密着連結器のみとなったことから、先頭部の連結器については通常の密着連結器に改造(電気・三相連結器とジャンパ栓は存置)され、自連との連結は中間連結器を介する方式に改められた。



 この基本ユニットの状態だけでも基本的な試験・測定・検査を行えるが、2両ユニット状態での定格出力が1,920PSと並みのディーゼル機関車並みの出力であることから、非常時の列車救援や、バラスト・レール輸送、事故救援列車の牽引、さらには臨時旅客列車や配給列車としての運転など、幅広く業務をこなすことが出来る汎用車両とした。

 非常時の列車救援時では、架線停電時に電車列車を牽引することも当然あり得るわけで、その際に被牽引車両にある程度以上のサービス電源を供給することが出来るようにするために、ユニット状態では過剰とも言える大容量の発電機を搭載している。またこの電源ユニットで発生した電気は、後述の操重車ユニットに搭載されるクレーンを駆動するときなどにも使用される。



 2016年度現在、DC900系としては以下の各形式が存在する。

<DC900/DC901>
 2001年4月登場
 基本となるユニットで、通常は常時セットで運用される。軌道検測以外のすべての試験・検測を実施する。

<DE900形 軌道検測車ユニット>
 2001年5月登場。
 2つの通常のボギー台車の他にもう一つ測定用の中間台車を履いており、一部に超音波やレーザー光を利用して、レールの検査や軌道状態の測定・検査も行う。
 DE901形の登場により、2009年に廃車となった。

<DE901形 軌道検測車ユニット>
 2009年3月登場。超音波とレーザー光を全面採用して中間台車を廃した2第二世代の軌道検測車ユニット。
 DC900/901形と同様に、480PSの駆動エンジンを2台搭載している。
 これにより、軌道検測時も振子を使用した高速運転が可能となり、高速列車の合間をぬった昼間の検測が容易になった。

<DH900形 ホッパ車ユニット>
 バラスト輸送用のホッパ車。
 連結面間全長15mで前位側に機器操作室を備え、自車操作と個別操作、全車一括操作のいずれも可能としている。
 2003年度に4両が登場。

<DR900形 レール輸送車ユニット>
 レール輸送用の長物車のユニット。
 2008年度に定尺レール輸送用に4両が登場した(連結面間16m車×2両ユニット×2)。

<DR901/902形 レール輸送車ユニット>
 2013年度にロングレール輸送用として増備された。連結面間19m車×11両ユニットで、両端の2両(DR901形)にDC900/901形と同じ480馬力のエンジンを1基搭載、中間の9両(DR902形)が付随車となる。
 DC900/DC901と連結して総括制御する前提となる。


 なお系列各車には制御回路を引き通してあるため、DC900/DC901はユニット状態(牽引又は推進)でも、切り離した状態(プッシュプル)でも運転可能となっている。




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