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キヤ65形 電気検測試験車








 キヤ65形は、キハ65形をベースにして1990年に改造によって登場した電気検測試験車で、それまで別々に行っていた電気検測や軌道検測、限界測定などの全ての試験・検測・測定を自走可能な車輌によって同時に行うことを目的として製作された。

 0番台車と100番台車各1両が在籍し、常に2両一組で運用される。


 0番台車は信号・通信設備ならびに軌道試験を行い、軌道信号・ATS信号・列車無線などの測定を行うほか、後位側台車が軌道測定用の台車に改造され、この台車によって軌道試験も行う。軌道測定はレーザー光線を利用した非接触式となり、測定精度の向上と省力化を図っている。
 また、床下の4VK発電機と発電装置はサービス電源用機関として使用されている。さらに、トイレ・洗面所設備が増設され、屋上に水タンクが搭載されている。


 100番台車は電気・電力設備の試験を行い、電力測定装置・軌道用画像処理装置を搭載するほか、屋上には測定用パンタグラフを低屋根方式によって備え、小断面トンネルにも対応している。
 従来観測用ドームから行っていた架線の観測はカメラ撮影に切り替えられ、省力化を図っている。
 床下の4VK発電機は架線電圧測定用の高圧電源発電機として利用している。また、超音波とレーザーを併用した非接触式の限界測定機器も備えている。


 駆動台車はDT39形、従台車は100番台車はTR218形、0番台車は測定装置取付改造によってTR218R形となり、いずれも車輪ディスクブレーキにCLEが組み合わされる。


 機関換装は行われておらず、DML30HSD形500PSエンジンを搭載して、最高速度は120km/hとなる。



 後継車輌であるDC900系の登場により、2001年いっぱいをもって廃車となった。


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