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キハ581系 特急形気動車





 キハ581系は、老朽化したキハ181系の取り替えと特急の増発による線区の活性化を目的に、1992年3月改正で山陰本線西部に登場。「おき」「いそかぜ」で使用開始。
 それまで1日5往復だった同区間の特急列車は、単編成化によるフリークエンシーアップにより、1日12往復に増発となった。


 当初登場したのは、非貫通低運転台の半室グリーン車キロハ581 、貫通式片運転台の全室普通車キハ581、そして特急形車両では極めて珍しい両運転台車キハ580の3形式で、1両叉は2両編成での運転が可能。



 基本はJRT四国2000系第2次形と同一ながら振子装置は搭載せず、シコク自動車製のアクティブサスペンション「Air−SVLS」を搭載、曲線通過速度は本則+10〜20km/hとしたほか、振子装置非搭載の関係で車体断面は若干大形化されている。

 車体はアルミ合金、側扉は幅820mmの片引戸で、各車2カ所設置。
 前照灯はハロゲン4灯式、尾灯はLED。


 エンジンはシコク自動車製R−SL6DF−METTI 水冷直列6気筒12.5L 24バルブSOHC−EFS 空冷インタークーラー付き直噴ツインターボで、定格出力400PS/最大出力540PSとなり、各車2基搭載。
 トルクコンバータは同車製R−ECTC3S−312L形電子制御フルレンジフルタイムロックアップ3段自動変速式で1機関1台車1軸駆動としている。

 ブレーキは機関・排気ブレーキ併用応荷重応速度増圧付き電気指令式空気ブレーキ。基礎ブレーキ装置は踏面両抱き式でアンチスキッドを備える。許容最高速度130km/h、設計最高速度160km/hの性能を有する。
 台車は221系電車のものに改良を加えたW−DT57に、ヨーダンパとアクティブサスペンションを追加したW−DT57−Air。


 マスコンは電子制御応増圧電気信号制御横軸式、ブレーキハンドルも応増圧電気信号制御横軸式としている。
 連結器は、自動解結付電気連結器併用密着連結器。



 客室設備はJRT2000系第2次形を踏襲している。

 グリーン車はシートピッチ1,170mmで床面かさ上げを10cmとし、シートモケットはブラック基調のバックシェル式で、防汚・防水・帯電防止処理付き。アームレスト内蔵ヘッドホンステレオと、読書灯もつく。
 窓ガラスはUVカット付き熱線反射式複層ガラスで、電動カーテンを採用する。室内灯は間接式。

 普通車はブルーのモケットのリクライニングシートでシートピッチは980mm。窓ガラスは熱線反射式の複層ガラス。室内灯は半間接式となる。

 客室扉は光熱センサー併用光電管式。
 全車にLED案内表示器を設置。
 冷房装置はJRT2000系と同じAU−26形で、各車に2基搭載している。


 93年3月改正では、中間車キハ582、キハ581の便・洗面所無しバージョン1000番台を組み込んだ6両編成が臨時「あさしお」で試用開始、各種試験を実施したが、同線の次期特急車は振子式とする事になり、本格的な量産はキハ381系に引き継がれる事となった。


 全車米子機関区に集中配置され、「いそかぜ」「おき」に充当される。


 キハ381系同様、当初はブルーだった側窓下の細帯はブラウンに変更された。




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