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キハ54形 一般型気動車






 JRT四国キハ54形は、86年12月の登場時の12両は、基本的にJR(当時国鉄四国総局)車と同一仕様となり、全長21.3mの大型ステンレス車体となる。
 但し、側窓はJR車の二段上昇式に対して、JRT車は上段下降下段上昇式のユニットサッシを採用している。


 エンジンは新潟鉄工製DMF13HSE形250ps直噴機関を2基搭載、変速機は廃車発生品のTC2A又はDF115A変直手動切替式、台車も発生品であるDT22A/DT22C となっていた。
 ブレーキは、機関ブレーキ併用DA1A型電磁直通ブレーキで、基礎ブレーキ装置は踏面片押式。冷房装置はAU26を2基搭載し、機関直結で駆動される。


 JRT移行後の87年度末に、客室をロングシートからセミクロスシートに交換する改造工事を実施。窓ピッチと合わせるために、シートピッチを1,500mmとし、客室中央部に左右各6ボックス設置した。結果、乗車定員は0番台車の場合で148名(立席80名)から、124名(立席52名)に変更となっている。


 88年3月には、便・洗面所設備を有する増備車として100番台車が9両登場。当初からセミクロスシートを装備し、屋上に水タンクが搭載されている。


 92年に既存全車両について排障器の取付改造を実施。


1987年4月の予讃線 伊予市〜伊予大洲間海周り線の第3セクター化に伴い、0番台車と同一仕様で1987年1月に10両が製作された伊予長浜鉄道IN1000形は、1999年の同社解散に伴ってJRTに譲渡され、キハ54形200番台に改番されている。
 0番台とは前面デザインが若干異なるだけであとは同じである。





 2000年度からは、31両全車について性能向上とアコモデーションの改善を図るためのリニューアル改造が順次施行された。


 台車がそれまでの廃車発生品のコイルスプリング式からボルスタレス式に更新され、曲線通過速度が最大で本則+15km/hとされたほか、ブレーキ方式がそれまでの電磁直通式からCLE化され、最高速度が110km/hに向上している。

 また、座席もそれまでのセミクロスシートから、オール転換クロスシートに変更されたほか、室内灯にグローブが追加され、さらに客室窓も下段窓が固定化されて、性能・機能面ともキハ185系3000番台とほぼ同等となった。これにより、乗車定員は96名(立席32名)となった。なお、シートピッチはキハ185系に合わせて940mmとなっている。

 これに合わせて、車体側面窓下に赤の細帯が追加されたほか、正面貫通扉を赤色塗装とし、さらに前照灯がそれまでのシールドビーム丸形からハロゲン角形に変更されている。

 なお、ワンマン設備はそのまま残され、キハ185系3000番台では対応できないワンマン運転列車にも使用される。
 また、この改造に際しての改番は行われていない。



 このリニューアル改造と平行して、2002年度からは変速機の交換改造も行われ、従来の廃車発生品の手動変速機から、2000系&1000形と同じ変速モード併用直結3段自動変速式に更新された。


 これらの改造は2004年度に全て完了した。


 0番台12両/100番台9両/200番台10両の31両が製作されて、主に予讃線伊予北条以南と長浜線、それに予土線で運用されていたが、DC310系気動車の投入により、2008年3月改正をもって四国内での運用を終了した。

 余剰となった車両は、JRT東日本・九州へ売却されて、東北地区の各路線や九州横断路線で使用されている。



形式キハ54
0番台100番台200番台
最大寸法21,300 mm
2,900 mm
3,650 mm
屋根高さ:3,480 mm
重量39.0 t39.5 t39.0 t
車体 ステンレス鋼板
(先頭部一部FRP)
機関形式 DMF13HS改
(水冷直列6気筒 直噴式)
(電子制御燃料噴射付き)
(インタークーラーターボ付き)
出力 定格:250PS/2,000rpm × 2
最大:350PS/2,600rpm × 2
変速機形式 R−ECTC3S−312L
(電子制御 フルレンジフルタイムロックアップ付き 3速自動変速式)
(3要素1段2相式)
(最大入力:500PS)
歯数比最終減速比2.500
1速1.950
2速1.350
3速0.900
ブレーキ方式 CLE
機関・排気ブレーキ常時併用
ブレーキ装置踏面両抱き式
台車形式・方式S−DT57D
ボルスタレス式
軸箱支持装置:円錐積層ゴム式
許容最高速度 110km/h
(設計最高速度:130km/h)
加速度
減速度
起動加速度 2.5km/h/sec
常用最大減速度 4.0km/h/sec
非常最大減速度 4.8km/h/sec
勾配均衡速度 10‰:135km/h
20‰:105km/h
33‰: 75km/h
曲線通過速度 300>R:本則+5km/h
500>≧R≧300:本則+10km/h
R≧500:本則+15km/h
出入口ドア数2扉
冷房装置 AU26
21,000 〜 40,000 kcal/h × 2
シートピッチ940 mm
乗車定員 96
(立席:32)
90
(立席:30)
96
(立席:32)
WC和式




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