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DC300系 近郊形快速用気動車


イメージ画像(DC301形:暫定版)



DC300系





 1991年から97年にかけて導入した1000形気動車は、JR四国仕様車をベースに改良を加えただけの車両であるために、やや性能不足である上に設備面でも見劣りし始めてきているため、その後継車両として2000年から開発中であったが、その後の情勢の変化により、徳島線快速「SunLiver(現:SunRiver/以下文中同じ)」に使用しているキハ185系置き換えを目的とした、快速用車両に転身した。



 搭載エンジンについては二転三転したが、結局12000系の水平対向6気筒24バルブDOHCツインターボをベースに、これを4気筒16バルブ化した、R−SH4DG−DETTI型(排気量9.4L)を2台搭載。
 最高出力は860PS、1時間連続定格出力は640PSとなる。

 当初4段式を計画していた変速機は、コスト削減の観点から12000系と同じR−ECTC5S−312L形、電子制御フルレンジフルタイムロックアップ付き5段自動変速(変速モード付き5段直結式)とした。
 ブレーキは、機関・排気ブレーキ併用応荷重・応速度増圧付き電気指令式空気ブレーキで、基礎ブレーキ装置は全車車輪ディスクとなる。

 これらの装備により、起動加速度は2.8km/h/s、許容最高速度130km/h、設計最高速度160km/h、25‰勾配均衡速度115km/hと、ほぼEC300系並の性能となる。

 片運転台でトイレ設備のないDC301形、片運転台トイレ付きのDC300形、客室前寄り半分をリクライニングシート仕様としたDC302形の計3形式からなる。



 当初、基本的な客室構成は6000系をベースとした3扉オール転換クロスシートとする予定であったが、これは一般用の次期標準型気動車とするDC310系に譲り、シートピッチは同じ940mmながら、普通列車用車両としては極めて珍しいリクライニングシートを装備。室内灯はグローブ付き。
 出入口扉についても、当初の両開き3扉を、2扉に変更した。

 なお、DC302形の指定席部分はシートピッチが1,000mmと若干広いほか、自由席車についてもデッキ部や妻面の座席は、デッキ側及び妻面側に向けたときには970〜980mm程度と若干広くなる。

 リクライニング角については、指定席部分は13度と通常のリクライニングシート並みであるが、自由席車については5度として差別化を行っている。



 正面貫通扉はプラグドアとして、自動幌解結装置を搭載する。

 主幹制御器は12000系と同じJRT四国標準仕様の横軸2ハンドル式だが、マスコンは12000系より1ノッチ少ない6ノッチ自動進段式。また、12000系に搭載されているシーケンシャル式手動変速装置も省略されている。
 そのほか、冷房装置と電子ホーンも12000系と共通部品となる。


 前照灯は、高輝度青白色HIDビームランプとし、前面窓上部に左右各2灯の、合計4灯とした。
 後部標識灯はLED式として、前照灯の左右に各1灯配している。

 また、運転台側窓下部には、横長タイプの愛称名表示装置を設置している。


 カラーリングはEC300系をベースとしながら、腰部の細帯をグリーンに変更し、徳島線に相応しいカラーとした。


 また地球環境対策の観点から、折り返し時や点検時などの待機中には、2基搭載するエンジンの内の任意の1基を停止しておく事が出来るようになっており、その状態ではモニタ装置に警告が表示される。再始動を忘れた場合は、前後進の切替スイッチを「前」位置にすると自動で停止中のエンジンが始動する。
 もちろん、故障時等は手動による個別切り離しも可能で、1エンジンのみの状態でも走行することは可能となっている。



 DC300系は、徳島線快速「SunLiver」用として、徳島線の第3次軌道強化工事の完了する2004年3月のダイヤ改正で、DC300形とDC302形が各4両と、DC301形10両の合わせて18両が登場した。

 その後さらに4両の追加増備があり、現在総勢22両となっている。


形式DC300DC301DC302
M'C2
両数
最大寸法21,300 mm
2,950 mm
3,650 mm
屋根高さ:3,480 mm
重量39.0 t38.0 t39.5 t
車体 ステンレス鋼板
(先頭部:アルミ高張力鋼板)
機関形式 R−SH4DG−DETTI
(水冷水平対向4気筒 直噴式16バルブDOHC)
(空冷インタークーラー付き シーケンシャルツインターボ)
(電子制御燃料噴射付き)
内径×行程145 × 140 mm
排気量9,243 cc
出力 定格:320PS/2,000rpm × 2
最大:430PS/2,600rpm × 2
変速機形式 R−ECTC5S−312L
(電子制御 フルレンジフルタイムロックアップ付き 5速自動変速式)
(3要素1段2相式)
(最大入力:700PS)
歯数比最終減速比3.000
1速2.400
2速1.800
3速1.350
4速0.975
5速0.700
ブレーキ方式 応荷重・応速度増圧付 機関・排気ブレーキ常時併用
電気指令式空気ブレーキ
ブレーキ装置 油圧キャリパ式 車輪ディスク
(4センサー3チャンネル式各輪個別制御アンチロック付き)
台車形式・方式S−DT6100
ボルスタレス式
軸箱支持装置:円錐積層ゴム式
許容最高速度 130km/h
(設計最高速度:160km/h)
加速度
減速度
起動加速度 2.8km/h/sec
常用最大減速度 4.0km/h/sec
非常最大減速度 4.8km/h/sec
勾配均衡速度 10‰:150km/h
20‰:115km/h
33‰: 87km/h
曲線通過速度 300>R:本則+5km/h
500>≧R≧300:本則+10km/h
R≧500:本則+15km/h
出入口ドア数2扉
冷房装置 S−ECAU2000SIV
15,000 〜 32,000 kcal/h × 2
床面高さ1,100 mm
シートピッチ940 mm940 mm 940 mm
(一部 1,000 mm)
乗車定員 108
(立席:44)
102
(立席:42)
52
(指定席:20)
(立席:24)
WC和式和式




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