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キハ186形 特急形気動車





 国鉄民営化を前にした1986年11月のダイヤ改正時に、四国の国鉄に対する最後のはなむけとして投入された特急形気動車キハ185系の中間普通車として1988年に登場。

 全長21.3mの大型ステンレス車体で、出入口扉は幅850mmの2枚折戸で各車2カ所設置、客室はリクライニングシートとされ、シートピッチは940mmとなる。

 駆動系や足回りはJRキハ185形と同一で、エンジンは直列6気筒直噴インタークーラーターボのDMF13HSを2台搭載。液体変速機は廃車発生品のTC2A又はDF115Aで、時代に逆行する手動変速式。
 台車はボルスタレス式のDT−55、ブレーキはキハ181系と同じCLEで、基礎ブレーキ装置は踏面両抱式。許容最高速度は110km/h。

 88年に3両、89年に1両の合わせて4両が製作され、この他にキハ185−1000からの改造車として100番台車が90年に2両登場している。



 JRT四国のキハ185系は、89年3月改正で2000系気動車、並びに383系電車の登場以後は急速に勢力を縮小し、91年3月改正では岡山系統の特急運用から離脱して四国島内のみの運用となった。

 92年9月改正では土讃線から、93年3月改正では予讃線と徳島線からも完全に撤退して、「うずしお」が唯一の特急運用となり、93年度には余剰となった20両がJRT九州に売却されたほか、17両がJRT西日本貸し出し車の扱いとなり(この貸し出し車は後に正式に売却の扱いとなった)、2両の廃車も発生している。

 94年3月改正では「うずしお」も全て2000系化されてJRT四国管内の気動車特急は全て2000系に一本化され、キハ185系は波動輸送の他には、徳島線快速列車のみの運用となった。

 99年3月改正では、徳島運転所所属の22号車が、東京〜徳島間夜行寝台特急電車「阿波」の電源車に改造され、2台搭載しているDMF13HSのうちの1台が、インタークーラーと電子制御燃料噴射が追加されて300PSにパワーアップされ、高圧ジャンパ線を通して700系に駆動&サービス用電源を供給する発電機として使われているほか、700系との動力協調装置が追加されて、高松〜徳島間で併結協調運転を行っている。

 99年12月改正では8両が普通列車用3000番台車に改造され、このほかには徳島運転所に快速「SunLiver」用にキハ185−0が14両、同−1000が2両、キハ186が3両の、合わせて19両が残るのみとなった。

 2004年3月改正ではさらに、快速「SunLiver」が新型DC310系気動車に置き換えられたことから、徳島所配置車はJRT西日本・九州へ売却され、現在JRT四国に残るキハ185系は、松山運転所所属の3000番台車8両のみとなっている。


 2008年3月改正で、松山所属の3000番台車もDC310系気動車に置き換えられ、四国からキハ185系は消滅した。



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