<架空鉄道「JRT四国」のページ>


キロ181系
Southern Express Auster
(初代)




 1968年10月のダイヤ改正で、それまでの国鉄気動車の枠を超える画期的な新系列高性能気動車として中央本線 名古屋〜長野間特急「しなの」として登場したキハ181系は、DML30HSC形(水冷水平対向12気筒30リッター ターボチャージャー:500ps)を搭載し、120km/hの最高速度を誇る国鉄最強&最速の気動車であった。

 その他にも、国鉄気動車としては唯一の自動変速式液体変速機のほか、電気連結器や自動解結装置、横軸式のマスコン&ブレーキハンドルなど、国鉄量産型気動車では初めてという数々の新機軸が搭載された当時最新鋭の気動車であった。


 1972年3月改正で四国に登場したキハ181系は、1990年3月改正をもって全車両が定期特急列車運用から撤退、そのほとんどがJRT西日本へ売却されたり、廃車となった。




 そのうちの8両のキハ181系を欧風気動車に改造したのが、キロ181系「(初代)Southern EXpress AUSTER」で、1990年7月に営業運転を開始した。


 4両編成2本を背中合わせに連結する8両編成が基本で、分割・併合や比較的小単位での団体輸送にも対応する。
 電源車も兼ねるキハ181改造のキロ181 700番台が2両、キハ180改造の中間車キロ180 700番台が4両、キハ180改造のパノラマ車キロ181 1700番台が2両となる。

 室内はシートピッチ1.3mの1−2配列のリクライニングシートで、キロ181−700が8列、キロ180−700が11列、キロ181−1700は10列並び、4両編成で定員120名、8両フル編成で240名となる。

 各車には41型モニタTVなどのAV機器やカラオケ設備があり、床面座席部分は15cm嵩上げされている。また、キロ181−1700の展望部はフリースペースのソファ席となっている。


 走行関係機器や空調装置は種車のモノをそのまま使用している。但し、中間車からの改造であるキロ181−1700については、床下放熱器の更改による能力アップと、機関定格出力ダウン(500PS→440PS)によって屋上の放熱器を廃している。また、新たに設けられた同車の運転台のコンソール部は、廃車となったキハ181のモノを流用し、機器操作性の統一を図っている。


 JRT初期に登場したジョイフルトレインとしては比較的車両性能が高かったため、主に幹線系での波動輸送や団臨に使用され、スキー列車として本州にも乗り入れていたが、平成不況による団体輸送の激減と車体の老朽化による補修コストの高騰、他の一般旅客車の性能向上による相対的な性能低下により、1998年をもって用途廃止され廃車となった。




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