快速
マリンライナー
瀬戸大橋線 岡山〜高松間
下り39本/上り36本
5000系/223系5000番台


マリンライナー29号
2006年9月18日
予讃線 国分〜讃岐府中間


<概況>

 JR四国のドル箱(のはず(^^; )である、瀬戸大橋線の主力列車。

 2階建てグリーン車を組み込んだJR四国の5000系基本3両編成と、JR西日本の223系5000番台車モノクラス付属2両編成の併用により、下り39本/上り36本の合わせて75本が設定されており、高松8時台発から21時発までと、岡山9時発から23時発までの間、ほぼ30分ヘッドのダイヤが構成されている。

 上下で3本の差が生じるのは、付属編成のみで運転される列車が、上り1本に対して下りは4本設定されているためである。


 運転最高速度は、普通列車としては京阪神の新快速と並んで国内最速となる130km/hで、岡山〜高松間は下り53分/上り52分運転を基本とする。


 編成は基本的に5000系/223系併結の5両編成となり、データイムはほぼ全てこのパターン。
 岡山地区のラッシュアワーにかかる8号と12号のみが7両編成となるほか、早朝深夜にはグリーン車付き3両編成(69〜72/75号)や、モノクラス2両編成(1〜3/73/77号)も運転されるが、よく考えるとたった2両編成の快速が130km/hですっ飛ばしているところなど、日本中探してもここだけである(^^;


 1号車は中間部が2階建て構造となり、1階部分と後位側車端部が普通車指定席、2階部分と前位側平床室がグリーン席となる。それ以外は全て転換シート(といっても事実上半分以上が固定式)となる。

 1988年の運転開始当初から、全国版の時刻表に編成表が掲載されている数少ない「普通列車」でもあり、運転頻度/設備/スピードを総合すると普通列車では国内最高クラスにランクでき、優等列車として扱っても差し支えないほどの内容を持つ、ハイレベル&ハイグレードな都市間快速列車である。


 正式名称は「マリンライナー」だが、地元では親しみも込めて単に「マリン」と呼ぶ人も多い。



予讃線 高松駅
(2003年10月5日)


1号車の座席番号表を開く



<HISTRY>

 1988年4月のダイヤ改正で、瀬戸大橋線の主力を成す都市間快速列車として登場。
 前年の1987年3月28日から、宇野線快速「備讃ライナー」として運転を開始した213系が充当されたが、「マリンライナー」運転開始にあたっては新たにパノラマグリーン車が製作され、高松方先頭の1号車に連結された。

 当初はデータイム9両編成が基本で、毎時1本の1日19往復が設定されたが、折からのブームに瀬戸大橋博覧会の開催もあって観光客が殺到して、定期列車のみでは旅客を輸送しきれなくなり、117系や111系を使用した名無しの臨時快速も設定された。
 これらの臨時快速は、当初は岡山〜児島間の設定であったが、上記理由により高松まで延長されたものである。ただし、当初設定通り児島で折り返す列車もあり、このあたりは少々ややこしかった。

 なお定期列車19往復のうち、グリーン車の連結が無かったのは朝の上り1本と、深夜の下り2本/上り1本であったほか、211系「ゆめじ」を連結した、グリーン車3両連結の列車も5往復が設定されていた。

 当時の岡山〜高松間の所要時間は58分が基本で、営業運転最高速度は110km/hであった。


登場時は9両編成が基本
当時はまだ「昼間ライト点灯」は行われていなかった

マリンライナー16号
予讃線 国分〜讃岐府中間
88年8月8日


 博覧会終了後の1988年10月25日の時刻修正では、定期列車19往復の他に名称無しの高松〜岡山間臨時快速5往復が毎日運転で残された。


 89年3月11日改正では、データイムは基本的に30分間隔の運転となり、これにより25往復に増発となった。
 これに合わせて、データイム基本編成はグリーン車と座席指定席車各1両を組み込んだ6両になった。
 グリーン車は、上り始発1本と下り最終1本(2/49号)を除いた全列車に連結されていた。

 なお、最速列車は岡山〜高松間55分運転であった。


 90年3月10日改正ではラッシュアワーを中心にさらに増発され、合わせて30往復体制となった。
 1往復(2/59号)を除いた全列車にグリーン車が連結されていた。


 91年3月16日改正では夜間帯に3往復が増発されて、33往復の運転となり、毎時2本運転の時間帯が早朝から夜間にまで及んだ。
 グリーン車は、相変わらず上り始発と下り最終(2/65号)を除いて全列車に連結されていた。


 93年3月18日改正で、深夜の下り高松行が1本増発され、下り34本/上り33本となった。このため、朝の下り始発列車にグリーン車の連結が無くなり、上下合わせて3本(1/2/67号)がグリーン車非連結となった。


 97年11月29日改正では、窮屈な宇野線区間のダイヤを反映して、データイムの岡山〜高松間基本所要時間が下り58〜60分/上り56〜58分にスピードダウンした。
 なお、最速列車は同区間55分運転を維持している。



珍しい8両編成で予讃線を行く
予讃線 鴨川〜八十場間
1998年5月1日


瀬戸大橋開業10周年を記念してラッピングの施されたサハ213&クモハ213形
予讃線 讃岐府中〜鴨川間
1998年5月1日


 98年10月3日改正では、「瀬戸」に続行する朝の下り1本と、同じ時間帯の上り1本が増発され、下り35本/上り34本の合わせて69本に増発となった。
 しかしダイヤ的にはさらに後退し、データイムは上下とも30分間隔運転が破られ、下りが23分または37分間隔、上りが26分または34分間隔となったほか、上り列車の標準所要時間が58分または61分とさらにスピードダウン。最速列車も所要56分にダウンした。


 99年3月13日改正では、新幹線の時刻変更を受けて、下り最終69号の岡山発車時刻が0時を過ぎ、「日が変わってから始発駅を発車する最終列車」が登場した。



左:マリンライナー36号/右:マリンライナー33号
予讃線 鬼無駅西方
2000年2月2日


 2000年3月11日改正では改善が図られ、2年ぶりにデータイム30分ヘッドが復活したほか、標準所要時間も下り56分と以前の水準を回復。
 しかし上り列車は標準所要時間61分となり、1時間未満で到達するのは朝と夜間の一部列車だけになってしまった。

 グリーン車非連結列車については、下り始発と下り最終の1本前の列車で立て替えが行われ、総数3本に変更はないが、上り始発と下り最終およびその1本前(2/67/69号)が該当列車となった。


 2001年3月3日改正では、3号と64号がグリーン車非連結に変更された。
 また、この改正からは円形ヘッドマークの掲出が無くなった。


 2001年10月1日改正では、標準所要時間が下り57分/上り59分とわずかながら改善された。


 2002年3月23日改正では、4年半ぶりに岡山〜高松間55分運転が復活。
 特に上り列車の多くが55分運転とされ、11本が設定された。



予讃線 国分〜讃岐府中間ですれ違う213系「マリンライナー」
2003年9月19日


営業運転を前に試運転中の試運転列車9196M
予讃線 八十場〜坂出間
(2003年9月18日)


 2003年10月改正では、全列車が一斉に新型車両化された。

 JR四国保有の5000系と、JR西日本保有の223系5000番台の投入により、最高速度がそれまでより20km/hアップの130km/hとなり、普通列車としては京阪神の新快速と並んで国内最速となった。
 最速列車は岡山〜高松間で3分短縮の52分運転となり、表定速度は82.8km/hと、ついに80km/hの大台に乗った。

 併せて下り3本と上り2本が増発され、これで下り38本/上り36本の計74本となった。
 30分間隔運転の時間帯も拡大され、特に下り岡山発は9時から深夜23時までが30分ヘッドとなった。

 グリーン車と普通車指定席車を1両にまとめてダブルデッカーとしたことから、データイム基本編成が5両に減車され、早朝の1〜3号と深夜の72/73/75号の計6本がグリーン車無しのモノクラスとなるほか、付属編成無しのグリーン車付き3両編成も1往復(4/71号)設定された。

 この改正に合わせて、ヘッドマークデザインが一般から募集され、改正後しばらくの間編成前後にヘッドマークが掲げられていたが、ほんの1週間程度で掲出を止めてしまっている。


 2005年3月改正では、新幹線の大幅な時刻改正に伴って運行時間帯が若干変更された。
 今改正では、最速列車の所要時間が1分短縮されたほか、データイムは岡山行上り列車の全てが52分運転にスピードアップした。


 2006年3月18日改正では、最速列車の所要時間が再び52分にダウンした。
 また標準所要時間も、下りは54〜55分、上りは52〜53分と若干(特に下り)スピードダウン。


 2007年7月1日改正では、かねてから苦情(?)のあった混雑を緩和するため、JR西日本保有の付属編成に、223系2000番台車のサハ223形が増結され、データイムは6両編成、ラッシュ時は最大9両編成に増強された。


2007年7月1日改正からは、データイム6両に増結
予讃線 国分〜讃岐府中駅
マリンライナー25号
2007年7月3日


 2008年3月15日改正では、上り列車の標準所要時間が54分にスピードダウン。最速列車は52分で変わらず。


2010年1月末で消滅した、定期列車9両編成
「マリンライナー8号」
予讃線 高松駅
2010年1月13日


 2010年1月、景気後退などによる利用客減少を受けて、2007年7月から連結されていた付属編成の中間車が減車された。
 編成減車は1月19日から23日にかけて実施され、1月24日以降は付属編成は全て2両とされた。
 これにより、データイムは6両から5両に、ラッシュ時の最長編成は9両から7両に減車、、、というより、以前の体制に戻った。

<私見>

 私的には、設備面では以前の213系編成の方が良かったと思える。

 グリーン車はシートピッチが30cmも狭くなっているし、自由席車も「転換クロスシート」といいながら実際には半分以上の座席が固定式となって窓側席の肘掛けも廃止されてしかも掛け心地も悪化し、そのうえ関西では一部で不評を買っている折りたたみ座席までそのまま採用するなど、設備面では間違いなく213系編成に比べて大幅にグレードダウンしている。

 客室窓も、日差しはカーテンかブラインドで遮ればそれで充分なのだから、着色ガラスなどというくだらないモノはやめて、熱線反射ガラスにした方がよっぽど実用的で効果があると思う(夏期は冷房効果も上がるので省エネにつながる)。

 カラーリングに関しても、いかにも本四間を結ぶ列車という感じだった213系に対して、5100形を除いた5000系&223系5000番台は関西の新快速とまるっきり同じで、「マリンライナー」らしさが微塵も感じられない。


 普通車の指定席車がリクライニングシートになったのは評価できる点で、これでやっと通常期510円の指定席料金を払うだけの価値が出たと思える。

 グリーン車は、特に2階部分は私に言わせれば最低で、シートピッチ1mなどというのは今時の特急普通車指定席並みの広さである。しかも普通車よりシートバックが厚いために、事実上の広さは普通車指定席車並みで、こんなに狭くするのなら、せめて1+2の3列配置にするべきである。
 そもそも、コスト低減のために車体設計にあたって首都圏の2階建てグリーン車をベースにしたのが根本的な間違いで、通勤客のみをターゲットにした首都圏グリーン車と、海の上を走り、観光客やビジネス客も視野に入れるべき「マリンライナー」を同じものさしで設計してはダメであると思う。


 運転頻度とスピードに関してはまず文句はなく、データイムはきっちり30分間隔でその上、ほぼ全ての列車が80km/h以上の表定速度をマークしているのは見事である。
 ・・・・が、私的にはこの程度のことは10年前と言わないので、せめて5年ぐらい前に既にやっておくべきことだったと思うのだが・・・・


 全体的に見れば、相変わらず普通列車(快速列車)としては全国レベルで見ても間違いなくトップレベルにある列車であり、それだけにグリーン車は快適性をもっと強く押し出し、グリーン車以外の車両は京阪神の新快速とは違う独自色を出して欲しかったところである。

 特に私の場合、2000年7月から3年間大阪に住んでいて、新快速用223系の座席の粗悪さに辟易していたため、新型「マリン」の車両を初めて見たときは「なんだ、新快速と同じかよ〜」と、おおいに失望させられたものである。


 今からでも遅くないからオール転換シートに交換だ〜〜!(無茶言うな(^^; )
 それがダメなら、せめて側面の帯だけでもブルーとライトブルーのツートンに貼り替えて欲しいと切に願う(どうせテープなのだから貼り替えは簡単のはず)。


 とにかく、個人的には車両以外には不満点のない列車である。



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